僕と猫のブルーズ

好きな音楽、猫話(笑)、他日々感じた徒然を綴ってます。
コメント欄はモラルを守った上で御自由に書込みどうぞ。

The Pianist & me2」祥子さんライブ@南青山曼荼羅

2010年03月02日 | 鈴木祥子
今日は体調崩して会社は休み。祥子さんライブレポをUP。
くれぐれもずる休みではありませんので(爆)

先週に続いてピアニストを招いてのライブ。今回ゲストはライオンメリィさん。
名前だけは知ってるけど・・・どういう方か?は正直知りません。
セットリストは公式HPをご参照↓
http://syokosuzuki.sakura.ne.jp/20th/staff-blog/

早目に表参道に出て街を歩く。青山通りが夕暮れに染まっていく様を見るのは好き。


相変わらず体調が悪い。咳は先週より酷い。席は後ろ側に陣取る。
ただステージが正面で見安い位置を確保。
祥子さんは黒いドレスで登場。「本当は哀しい関係」から明るく始まる。
その後は「この愛を」「イケナイコトカイ」と久しぶりの曲が続く。
「イケナイコトカイ」はCDとは声のトーンを変えて歌う。
ライブがCDのコピーでは無い。その徹底ぶりに感心する。
「超・強気な女」では会場手拍子で盛上がる。
その後はライオンさん登場。その名前のとおり髪型が凄い!

ライオンさんのオリジナルを祥子さんアコーディオンで。珍しい光景。
また戸川純のカバーも披露。これはライオンさんが書いた曲だそう。
ライオンさんは先週の山本さんとは異なり結構しゃべる。
そのお喋りは独特の味がある。
ここで新曲「Is my love wrong?」を披露。
祥子さんらしいせつないラブソング。
そういえば以前「愛することはまちがいじゃない」って曲ありましたね。

後半は先週に続いての昭和歌謡曲カバー大会。
大体昭和20年前後の曲を集めたそう。
美空ひばり、高峰三枝子、江利チエミ、弘田三枝子。
いや、よくここまで広いジャンルの歌を集め歌いこなすなぁ。
そう・・・昭和の歌謡曲って・・・なんでもござれだった。
ジャズ、フォーク、ロック、ブルース、色んなジャンルを混ぜて
分かりやすく創ってた。で歌詞は結構濃い世界だし。

今TVから流れる薄いオンガクを聴くと、昭和の歌謡曲を懐かしく思い出す。
って「昔はよかった」なんて絶対言いたくないけど(笑)

本編ラストは「そしてなお永遠に」。祥子さんはひたすらギターをかき鳴らす。
激しい恋の唄だけど感情におぼれず、むしろ淡々と歌っていた。
でも・・・やっぱり迫って来る。刺さってくる。
近くの席にいた女性が涙ぐんでいたのが印象的でした。

ただ、この曲のとき祥子さんのシャツの肩紐がずれて肩が露に。
それが気になって仕方なかった(爆)

アンコールは宣伝コーナーのあと、ライオンさんと2人で。
まずは「まだ30代の女は」・・・・これは効いた。きつかった。
「まだ30代の女は証明を、アリバイをほしかった」・・・
これは「40代の男」も同じです。

「自分が間違っていない」「自分が居ていい」「何かが出来ている」
そういう証明やアリバイがあれば安心できる。
でも・・・そんなもの何処にもありゃしないし、誰もくれないけどね。

しんみりした後で祥子さんはドラムに移動。
渋谷AXのライブ版から何とZEPPの「Rock and Roll」!!\(T▽T)/
いや~当然盛上がりました。ライオンさんもノリノリでピアノをひきたおす。
祥子さんはドラムをガシガシひっぱたきながらシャウトする。

ライブはここで終わり。ちょっと短かったかな?
でも明日は仕事あるしこれくらいで丁度いいかも。

ライブ後は遠征していた祥子さんファンのヒトと呑み会。
いろいろ濃いお話を聞けました。皆様の積極さにびっくり。
あと「鷺沢めぐむ」に反応があったのは嬉しかった。

会社ではこんな話しても誰も反応ないし、ね。(そもそも知らないだろうし)
次回ライブは3月14日。横浜で。
前日はカーネーションのライブあり。
それまでに体調を治して気合い入れて望みます。

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The Pianist & me」祥子さんライブ@南青山曼荼羅

2010年02月22日 | 鈴木祥子
昨夜は南青山曼荼羅で祥子さんのライブ。
今年初のライブ、当然行ってきました。

昨日はポカポカと温かい。ソファの上でヨモギが丸くなって寝てる。


今回のライブはシリーズ物、ゲストピアニストを向かえて今週・来週とあります。
今回は2年前の渋公ライブでサポートをした山本隆二さん。

早目に表参道に出て少しお散歩。ちょっと洒落た本屋さんで立読み。
カフェで温かい柚子茶を呑む。
色々歩きすぎて開場時間を過ぎる。既に大勢の人が開場待ち。


入場して真ん中よりの席に陣取る。かろうじてステージ見えるかな?
時間になり黒ジャケットに身を包んだ祥子さん登場。
紅いジャガーで「スィートセレ二ティ&ミルクティー」を歌う。
途中で「弦が切れた!」と大騒ぎ、と思ったら「上の弦にひっついてた」そう。
をいをい(^_^;)

セットリストは祥子さん公式HPに掲載済。
http://syokosuzuki.sakura.ne.jp/20th/staff-blog/
「愛は甘くない」なんて久しぶりの曲も演奏。
今回は比較的新しいアルバムの曲が多かったかな?
「臨時雇いのフィッツジェラルド」はゲストの山本さんとの連弾で。
しかも連弾しながら途中でマイクで歌ったり・・・このヒト相変わらず凄い。
声も伸び伸びとして絶好調。ホントにこの声とピアノはおとろえない。

今回古い日本の歌曲を歌うということでカラオケBOXに練習に行ったら
「愛の名前」が入っていて思わず歌ってしまったということで
第2部のオープニングは「愛の名前」。
ちなみに「忘却」「RiversEnd」「ぼくたちの旅」もカラオケのリスト
に入ってます。祥子さんファンはカラオケBOXに急げ!(゚゜)\バキ☆

ゲストの山本隆二さんとは「昭和の歌謡曲」のカバー。
祥子さんは李香蘭みたいなチャイナドレスで熱唱。
正直この辺りは「?????」って感じも。
歌の世界に入り込めないって云うか・・その分気楽に楽しめたけど。
ただ・・あれだけの有名曲をサラリと歌いこなす祥子さんの唄力は凄い。

最近桑田佳祐さんや遊佐未森さんも古い日本の歌のカバーをしてるけど・・
ミュージシャンの皆さんに「いいものが消えていく」危機感みたいな物があるのかな?

本編ラストは新曲「名前を呼んで~when you call my name」。
ピアノ弾語りの何とも優しい曲。
途中で「名前を呼んで」とリフレインがあるけど・・・
祥子さん客席と一緒に歌いたかったような・・・。
ボクは思わず「しょうこ~!」と合いの手を入れようか?と思ったけど
それじゃアイドルのコンサートですよね(゚゜)\バキ☆

アンコールでは最近逝去した浅川マキさんの曲をカバー。
途中でドラム叩きながらの熱唱。これは素晴らしかった。
ラストも新曲「Sentimental Loveletter」。
「あなたのよいところ何百でもいえる」みたいな励まし?の唄。

最後のこの曲が一番・・来た。

遠来のお知り合いが来ていて一緒に呑みたいところだったけど
翌日検査なのでガマン。来週はぜひ。

今日は昨日会場で販売されていた12月渋谷AXのライブ盤を聴いてます。
決して音質はよくないけど・・・祥子さんのパワー、エネルギーにあふれてる。
聴いてて爽快なキモチになった。

一方でまたダーク&へヴィーな曲を聴いてみたい気もする。
基本「暗い歌が好き」なので(笑)贅沢な奴ですね。

来週のライブも楽しみです。

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祥子さんライブ@渋谷AX

2009年12月17日 | 鈴木祥子
昨日書いたレポの修正版。

今日は祥子さんライブ@渋谷AX。
祥子さんにしてはかなりデカイハコ。椅子席設置だけど1階は埋まりました。

ベストコレクション第3弾に伴うツアー。バックは新宿と同じジャック達。
果たしてこんなデカイハコで祥子さんの音がどう響くのか?期待と不安が半分コ。
客入れの曲は矢沢永吉のライブアルバムが鳴ってる。
祥子さんは最近キャロルに凝ってるそう(^_^;

バンド登場し、祥子さんも。祥子さんはいきなりドラムをたたき出す。
曲はレッドチェッペリン「ロックンロール」のカバー!
客席は1曲目から総立ち。これはズルイ!これは盛上がるしか無いじゃん!!

2曲目は「HAPPINESS?」「月とSNAPSHOTS」と盛上がる曲が続く。
客席は手拍子。1列目にいるお兄ちゃん(お嬢さん?)が凄いノリで踊ってる。
ジャック達とかわいしのぶ嬢のたたき出すオト。凄い重い。でも華麗。
特にギターの木原さん。静かな佇まいだけど派手なアクションを決める。
すっかり目を奪われました。

「SILKY SULT CAT」「エコロジーバッグ」「夜の中へ」なんてレア曲も聴けた。
特に「夜の中へ」はしみたなぁ・・。

途中でジャック達の一色さんが書いた曲に祥子さんが詞をつけた新曲。
タイトルは「MY SWEET SURRENDER」。
「SURRENDERは降伏という意味。日本語で書くと幸福と同じ読み方」という
お話が印象に残りました。
80年代のアメリカンポップを思わせるせつない曲。
あの時代はこういうイイメロディの洋楽がイッパイあふれてたな。

後半は必殺「True Romance」「海辺とラジオ」の盛上がり2連発。
客席は総立ちで踊る。祥子さんはドラムを叩きまくる。
一色さんが前に出てくる。木原さんがジャンプする。
そうロックコンサートはこうじゃなくっちゃ。

アンコールは祥子さんは超ミニドレスで登場。みんな大歓声。
お客さんの一部がペンライトを振る。
丸でアイドルのコンサートみたい。でもそれも楽しいじゃん。

山本拓ちゃん、武川さんが入って大瀧詠一さんのカバー。
曲は何と「ロックロールお年玉」、そこに行くか~\(T▽T)/
続いては西村浩二さんも参加。曲は「ANGEL」!!
みんなで一緒に歌いました。
歌詞がひとつひとつ刺さる。笑うけど泣いちゃう、そんな唄。

最後の最後はライブでしたことが無いという「GOOD OLD DUSTY ROAD」。
「SNAPSHOTS」の最後を締める曲。楽しくも・・何処か哀愁がある唄。
「あたしをどうかみつけてね 年をとってても どこに立ってても」
のコトバが・・なぜか響いた。

ラスト祥子さんがメンバーを紹介。一人一人退場。
そして祥子さんは名残惜しそうにキーボードを奏でて退場。

楽しかったなぁ。とっても楽しかった。
祥子さんもバンドも最高に楽しんでた。何より客席がホントに楽しそう。

今週は仕事で色々あった。イヤなこと、情けないこと、腹立つコト。
でもそんなツマンナイこと吹っ飛んだ。

来年は是非新曲リリースして欲しい。
最高にヤクザでラブリーでロックなアルバムを。期待してるぜ☆

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やればできるじゃん

2009年12月14日 | 鈴木祥子
昨日は祥子さんライブ@新宿JAM。当然行きました(笑)
ライブ始まるまで近くのカフェでお茶呑んで過ごす。
隣の20代?位の男の子が鷺沢萠さんの「ケナリも花、サクラも花」を読んでる。
イイ趣味してるじゃん!
思わず話しかけようか?と思ったが気味悪がられるだろうから止めました(^_^;

JAMはこじんまりとしたハコ。下北沢QUEに似た感じ。
共演の「ジャック達」目当て?らしい御歳を召した男性も多い。

でライブは最高にノリノリでした!
ロック色が強い「SNAPSHOTS」「Candy Apple Red」からの選曲。
ジャック達はムーンライダーズを更に濃くしたような演奏。
アンダーグラウンドの匂いがプンプンする。一色さんのオヤジトークも最高。

祥子さんもノリノリでタンバリン持って踊る。お客もノリノリ。
まさか祥子さんのライブで皆で手を振って踊るなんて。
そう、こういうの見たかったんだよ!やれば出来るじゃん!!

最後は祥子さんとかわいしのぶさんが振りつきで
ピンクレディの「渚のシンドバッド」のカバー。それも只のカバーじゃない。
大瀧詠一さんが「れっつ音頭アゲイン」で歌詞を変えた「河原の石川五右衛門」。

とんでも無い光景でした(^^;)ゞ
最後の最後は祥子さんアカペラでの「GOIN゛ HOME」。皆で歌って楽しく終了。

「3月のせい」や「Shelter」みたいなヘビーな曲も演奏して欲しい気も。
でも祥子さんのライブ行って体が痛くなるほど踊ったのは初めて。
ウン、これで善かったんだろう。

祥子さんは「SNAPSHOTS」が発売当時ファンに受入れられなかったのが
トラウマになってるみたい。
まぁガールポップからいきなりブルースロックに変わったんだしなぁ。
ボクも最初拒否反応示したし・・・。今では大好きなアルバムだけど。

気が早いけど次のアルバムはもう1度ロック色の強いアルバムにしては?
バックはカーネーション、ジャック達、Tea With Honeyで。
ノリノリ、バカロック、そういうアルバムを期待したいし、きっと出来るはず。

17日の渋谷AX。最高に楽しみです。
翌日は名古屋出張で朝5時起きだけど・・・盛り上がるぜぇ!!
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鈴木祥子WITH今剛「SYOKO SINGS THE TORCH SONGS」

2009年09月06日 | 鈴木祥子
昨夜は祥子さんのライブ。
場所は東京ミッドタウンBillboard Live TOKYO。ボクはこのハコは初めて。
1日2回公演のうち第1回目だけ行きました。(単純に予算の関係で^_^;)

早めに着いたので周辺をお散歩。
東京ミッドタウンに来るのは3回目。お洒落で洗練されている。
ただ・・・あくまで「暮らす場所」でなく「遊ぶ場所」という気がする。

ハコはビルの4階。窓外に風景が広がっている。
1回にステージ&テーブル席。食事しながらライブを楽しめるお店。
フロアは4階まである。ボクは3階席。ステージを見下ろす形で見る。

ライブは定時どおり開始。祥子さんは緑の爽やかなツーピースで登場。
今日は「トーチソング(悲しい歌)」をテーマに歌うそう。

最初はスキーター・ディビスの「The End of The world」のカバー。
カーペンターズのカバーで有名な曲ですね。祥子さんの声の響きが素晴らしい。
その後は「たしかめていてよ」「夏はどこに行った」。オルガンの響きが善い。
いつものウーリッツアーとは違う。何処か洗練されたオト。これは全編通じて感じた。

3曲目からは今回のゲスト今剛さんが参加。結構お年召した方なんですね。
凄腕のセッションギタリスト。10年以上前井上陽水のライブで見たことある。

今さんのギターはロックと言うよりフュージョン寄り。実にイイ響きのオト。
祥子さんと今さんの今回の組み合わせ、なんとなくジョニ・ミッチェルを想い出した。
ジョニがジャズ畑のミュージシャンと組んでたあの洗練された感じ。

悲しい歌ということでリンダ・ロンシュタットの別れの曲、ビリー・ホリディのカバー。
中でもエディ・ブリュッケルの「サークル」は来た。昔好きだった曲。
この曲が流行ってた頃は社会人1年目。イヤなコトがイッパイあった日だった。

ライブはどんどん進む。11月に出る大滝詠一さんのカバーアルバムで
なんと祥子さんは「さらばシベリア鉄道」を歌っているとのコト(・_・!)!
あのギターのフレーズに合わせて祥子さんカッコよく決めてくれました。

夏休みハワイで聴いて感動したと言う「Starting All Over Again」のカバー。
祥子さんはハワイアンのシンガーEZで聴いたと言うけどオリジナルはホール&オーツ。
こちらのバージョンも素晴らしいです。
後半は祥子さんが煽って客席は手拍子と合唱。

その後は小説「ボヴァリー夫人」をモチーフにした新曲を歌う。
最近「ここでない場所、ここでない何処か」についてよく考えるそう。
ボクも最近考えてるテーマ。
しかし「ボヴァリー夫人」に感動したって。とんでもないドロドロ小説ですが^^;
曲自体は祥子さんらしいメロディがキレイなバラードでした。
今さんはここで退席。
そしてラスト。「みんな一緒に歌ってね」で「どこにもかえらない」。
祥子さんは立ち上がってオルガン弾きながら楽しそうに歌う。客席も手拍子と合唱。
この曲は楽しいんだけど、いつも切なくなる。泣きたくなる。

アンコールは1曲。「Swwet Serenity」を今さんと。
オリジナルの小倉さんのギターとはまた違う。おぐちゃんがアメリカンロックなら
今さんはジャズ?フュージョン?より洗練されてスマートな感じ。
ライブはここで終了。

ライブ自体は12曲。1時間半程度。腹八分目、丁度イイって感じ。
そして・・サウンドが見事に「洋楽」になっていた。
一方でもっと「オリジナルの悲しい歌」を歌ってほしかった気もする。


ライブ後は友人たちと呑み会。ライブの感想、ガンダム、エヴァンゲリオン、
ZABADAK、浜省、話がいろいろ広がって楽しい。
年齢が近いヒトと話すと共通のテーマがあって楽しいですね。

2次会は辞退して電車で帰宅。街路を派手なカッコのお嬢さんたちが歩く。
いちゃつく中年カップル。うーん・・・さっさと帰りたくなる。

帰宅してからも呑みましたが、ライブ疲れで寝てしまいました。

朝御飯を食べてるとヨモギがミョーに甘えた顔で見てくる。

今日は南千住までお散歩。その後はゴミ拾い。
「世間のためにゴミを拾ってやった」というボクに
「拾ってやったという態度が既にダメだよね」と嫁に呆れられる(^^;)ゞ

ゴミが多かったり騒がしい下町だけど・・・この町、六本木よりは好きだな。
気取ってなくてラクでイイです。

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「無言歌」再考

2009年08月12日 | 鈴木祥子
先週見た祥子さんの映画「無言歌」。
前も感想を書いたけど、書き足りなかったので再度書きます。
相当、重い内容になってますが、ご容赦(^_^;

映画の中で取り上げられるのは「女であること、音楽、恋愛、父親」。
どれも過去の祥子さんの作品やライブで何度も繰り返されたテーマ。
決してあたらしくはない。
でも・・・こんな重いテーマに向かい合い隠すことなく曝け出す祥子さんは・・
凄いと想う。これは「女性」だからだろうか?

映画の中で印象に残ったコトバが幾つかあった。共感をおぼえた。
「音楽にも恋愛にも以前ほどのめり込まない。充足感が無い」
「父親が死んで、創作のモチーフを失ってしまった」
「どこに行けばイイのかワカンナイ。だれか正しい方向に導いて欲しい」

最近、ボクも似たようなことを考えてしまう。

祥子さんのニューアルバム、最近のライブは明るく楽しい。
以前のライブだと力が入りすぎて重すぎたり、ファンに逆切れしたりしてた。
でも最近はイイ感じに力がぬけている。ファンは楽しんでいると想う。
祥子さん自身がどう想おうと。

ボク自身も昔は100%全開で仕事をやってた。必死だった。
いろんなアイディアを出して手間をかけて問題提起した。
他人から非難されてもはねつけた。自分はそれだけやってるって自信があった。

でも昨年から「迷惑だ」と云われ、いろいろ批判もあり少し手をぬいた、
レベルを下げた。
とたんにほめられた。「バランスがよくなった」等々。

周囲はそりゃイイだろう。手間へって楽だし。
オレは最低限のことしか云ってないし。
ほめられても別にうれしくない。むしろ「妥協した」という欠落感の方が大きい。

でも、他人がどういおうとオレはオレのやり方でやる!というほど頑張れなかった。
そこまで仕事にのめりこめなくなった。
おそらく原因は2年前、父が亡くなったこと。

今の会社に来て10年、必死に頑張ってきた。
それは・・・おそらく父を見返したかった、いや認められたかったから?
あ、別にファザコンじゃないし、親子関係が悪かったわけじゃないけど。
いつも父に対して劣等感や引け目があった。
前の会社ではかなりダメダメ社員だったしね、(^^;)ゞ

父には、「オレはチャンとやってる」というのを見せたかったのかも知れない。
だけど、父が亡くなって、頑張った仕事の結果も決して善くなくて・・・
なんか空しくなった。バカバカしくなった。以来仕事に対して冷めてしまった。

正直、今後、どこを目指せばイイのかワカンナイ。
誰か教えて欲しい、導いて欲しいと思う。「どこに行けばいいのか?」を。
でも、そんなヒトはいない。みんな言うこと、それぞれ違うし。
自分で決めるしか、自分で選ぶしか・・・ない。

いや、どっかを目指す必要も無いのかも。
毎日、ただ流れるまま生きていればイイのかも。
とりあえず、目の前のこと片付けて生き抜けていればイイのかも。

なんか、思い切り・・・語っちゃいましたね(^^;)ゞ
祥子さんの歌やライブや映像に触れると・・・いろいろ考えてしまう。

祥子さんは「自分」から逃げてないから。何度でも痛みに向かうから。
いっぽう、自分はいろんなものから目をそらしてきた、逃げてきた。
だから祥子さんの歌に触れると、隠していたもの、誤魔化してたものが
表にでてきて苦しくなる、痛くなる。

でも、目をそらしたもの、逃げたものもチャンと見てあげないと。
じゃないと可哀想。昔の自分が。
そして「見てあげないと」先にも進めないだろう。

今日から夏休み。特に予定は無いけど・・・
とりあえず嫁と北千住を「目指して」お散歩します(゚゜)\バキ☆

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「無言歌」鈴木祥子ドキュメンタリー映画

2009年08月08日 | 鈴木祥子
昨夜は仕事の後、渋谷に祥子さんの映画を観に行く。
定時に会社を出たら大雨。でも、映画館に着くころは小雨に。

会場はUPLINKファクトリー。アート系の映画を上映する劇場。
来るのは初めて。ここで出しているデレク・ジャーマンのフィルムを見た事ある。
昨日は上映最終日、しかも祥子さんのミニライブつき。


整理券配布を待つ間、並んでる祥子さんファンとお話。
ネット上でお名前をお見かけする方たち。
整理券をもらった後、レストランでお食事。
祥子さん、カーネーショントークに花を咲かす。楽しかった。

開演し、中に入る。こじんまりした劇場でソファに座ってゆったり見える。

映画の内容はやはり・・・重かった。この1年の祥子さんを追ったフィルム。
父親の死、ドラムの師匠の死。20周年記念ライブ。
鈴木慶一、原田真二、音楽活動開始の切っ掛けを与えてくれた先輩との共演。

祥子さんは何も隠さず曝け出してた。泣きながら話し「すべてイヤ」と愚痴る。
幼少のころお父さんと離れたこと、自分の恋愛話。明け透けに語る。
このヒトは、なんでこうまで「かくさない」ことに怖れを感じないのか?

印象的なコトバがいくつかあった。
「音楽にも恋愛にも以前ほどのめり込まない。充足感が無い」
「思い込み、幻想が激しい。現実以上に幻想を抱いてしまう」
「恋愛相手に父親の代わりを求めすぎて・・・結局破綻する」
「父親が死んで、創作のモチーフを失ってしまった」

画面の中での祥子さんは「のめりこまない」といいつつ創作に必死だ。
何度も歌いなおし詞を書き直し、その場で楽譜を起こし「地味な作業」を追及する。
確かな技術、才能。まさに、プロフェッショナルだった。
そしてイイ演奏を出来たとき、祥子さんはとてもうれしそうに輝いてた。

見ていて・・・うらやましいと思った。その才能と情熱に。
その「のめりこみよう」に。自分はそこまで仕事にのめりこめないから。

映像の中で、祥子さんの歌やピアノに美しい風景が重なる。
お父さんの住んでいた場所を尋ねる祥子さん。普通の街。普通の風景。

それを見てると何か・・・胸の中に抑えていたものが溢れてきそうになる。

映画上映後、祥子さんのミニライブ。30代「迷いの時期」に書いた曲を演奏。
今日はロックモードということでエレキギター中心。
相変わらず歌詞を忘れたり、演説が始まったり・・・自由なヒトだ(^_^;
「恋人たちの月」「そしてなお永遠に」が最高にカッコよかった。

最後、祥子さんは「夢を思えばきっとかなう。そう信じましょう」と云って笑った。

帰り、ご一緒した皆さんと話しながら歩く。楽しかった。
9月の「カネオヘアー」のチケットをゲットしたのでまた会えるとイイですね。

祥子さんの映画を見て・・・やっぱり「ゆれた」な。
そして・・・自分の悩みの答えなんて得られなかった。
当然だ。ヒトの人生を見て自分の人生の答えなんて得られるわけがない。

夢か・・・どんな夢をもちたいか?正直ワカンナイ。途方にくれている。
それがあれば・・・もっとがんばれるんだろうか?ゆれないですむんだろうか?

映画みてかえって、「悩み」が増えたぞ(笑)。ま、仕方ないな。
もう・・・しばらく「ゆれて」みよう♪
今日はひさしぶりにゴミひろい。道端の朝顔(?)がとてもキレイだった。

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祥子さんインストアライブ@新宿タワレコ

2009年07月20日 | 鈴木祥子
連休最終日は祥子さんのインストアライブに行く。
ボク独りで行くのは、寂しいので嫁に同行を頼む。
嫁は気が進まない様子だったけど「新宿で買い物したい」とのことで承知(^_^;

ヨモギは朝からソファの上でくつろいでいる。
朝御飯の後にヨーグルトをデザートにもらって満足そう。


午後から会場の新宿タワレコに向かう。
ライブスペースには既にファンが集まってる。男9割、女1割って比率(笑)
「テキトーに遊んでる」と嫁はサッサと行ってしまう(^_^;)

今回のライブは来週から上映のドキュメンタリー映画のサントラ発売に伴うもの。
時間になると、祥子さん登場。白いドレスを着ている。
インストアライブでもTシャツとかでなくチャンとドレスでお洒落してる。流石プロ。

ライブは独りキーボード弾語り。声がキレイ~。
映画のテーマ曲「超・強気な女」「DO YOU STILL REMEMBER ME?」(名曲!)に
マイケルジャクソンやジェームズ・テイラーのカバーを織り交ぜて30分程度。
祥子さんが「架空請求」を撃退した話はオモシロかった\(T▽T)/

ライブの後はサイン会。でも参加は止めておいた。
過去何度かサイン会は参加してるし、祥子さんと面と向かうと緊張して話せない。
何より折角、嫁と新宿に来てるんだから列に並んで待つ時間が惜しいかな、と思って。

ライブが終わって嫁を探すがいない。電話してようやく合流。
別のフロアで服を見てたとのコト。普通同じフロアで待ってるだろ~?\(T▽T)/

その後は別のファッションショップや高島屋で嫁の買い物のお供。
不景気というのに、どちらもお客さんで混んでる。
ブランド物が安価で手に入るので確かに魅力かも。
いろいろお店を見て楽しめました。

夕方には新宿を後にする。こういう風に早い時間にウチに帰れるってイイね。
本当は今日の夜、祥子さんの映画の試写会もあったけど・・・やめておいた。
インストアライブでもう十分楽しめた。本上映の時に行くし・・。
祥子さんは好きだけど、そんなアレもコレも行かなくてイイ。そう思えた。

さて、休日も残り僅か。ヨモギと遊んでお酒呑んでノンビリ過ごそうっと♪

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鈴木祥子「Premium meets Premium」@浜離宮朝日ホール

2009年06月06日 | 鈴木祥子
木曜日は新橋浜離宮朝日ホールで祥子さんのライブ。
7月に渋谷アップリンクで祥子さんのドキュメンタリー映画「無言歌」が上映される。
今回はそのプレミア上映やテーマ曲のアナログEP発売と色々と楽しみがある。
仕事を定時で切り上げてライブ会場に向かう。

夕暮れの新橋のビル街。空が少しづつオレンジに染まっていく。
会場は朝日新聞ビル内にあるこじんまりとしたホール。
どちらかと言うとクラシック向けのホール。

ステージにはグランドピアノが置いてあり後ろにはスクリーンが広がっている。
ライブ前に今回の映画の予告編が上映される。画面の中で祥子さんが歌い泣き笑ってる・・・。

映画上映の後、祥子さんが登場。ピンクのドレスが似合っている。
映画の挿入歌「DO YOU STILL REMEMBER ME?」を静かに歌う。
「時が過ぎてワタシを変えるのは怖くない」
「アナタを想い出すとき、ワタシを想い出すとき、ちょっと笑っちゃう、泣いちゃう」
この歌を聴いたとき・・なぜか・・死んだ父を想い出す。泣きたくなる。
その後は祥子さんのお婆さんのお葬式の情景を描いた「ローズピンクのチーク」。
「世間並みがアタシをおいつめる」・・の歌詞が印象的。

「ただの恋だから」「あじさい」・・・懐かしい歌が紡がれる。
「あじさい」の「幼い二人を見たら抱きしめたい」の歌詞にグッと来る。
自分の子供のころの夏の風景が蘇る。
祥子さんのライブはいつもそう、いきなり消してた過去に連れて行かれる。
そのまま「愛の名前~忘却」。これは、現在の自分の心情と重なる歌。
ひたすら痛い、刺さる。これまでも何度も聴いたけど聴くたびに揺れてしまう。

ここで祥子さんはいったん退場。映画の一部がプレミア上映。
祥子さんは画面の中で泣いたり鼻を詰まらせたり自由気まま。
感情を素直に表し爆発させてた。。。うらやましいくらいに。
画面の中には2年前亡くなった祥子さんのお父さんの写真が映ってた。
第二部は祥子さんが好きな映画のテーマ曲を歌うコーナー。
「慕情」「好きにならずにいられない」「ニューヨークシティセレナーデ」
ボクも何度か聴いたことのある曲。
そういえば高校生のころ、映画音楽が好きでラジオでよくエアチェックしてたっけ。
オヤジも映画好きだったなぁ・・子供のころ、よく一緒にTVの映画観てたなぁ。
エアチェックしたテープはもうどっかに逝っちゃったなァ

後半は新曲「超・強気の女」「25歳の女」アップビートな曲。
祥子さん、煽るようにピアノを弾き鳴らし、おとなしかった客席も手拍子を取る。
盛り上がった後は静かに父への想いをつづった「Father Figure」。
ラストは映画のテーマ曲「無言歌」。ピアノとスキャットだけの曲。
バッハの曲の様な静かな・・・静かな曲。空気が澄み渡るような・・曲だった。

当然アンコール。ライブグッズを楽しそうに宣伝。
フィルコリンズの「見つめてほしい」。これも確か映画の主題歌。
大学時代によくFMから流れてた。
祥子さんの曲の中では映画のストーリー仕立ての「恋のショットガン」
そしてギターを持っての「SweetSerenity & MilkTea」
これは盛り上がった。客席手拍子、祥子さんもギターを楽しそうに奏でる。
ここでギターを椅子の上において去る。

まだアンコールは止まない。再びピアノに向かい今回の映画上映期間中の
ラストに出来た曲。「トリビュート・トゥ・和泉式部」。
和泉式部はあの時代にいろんな恋の唄を読んでいた。共感するところ多いとのこと。
これもロマンチックな静かな曲。
祥子さんは鳴り止まない拍手の中「また何処かで逢いましょう!」と笑顔で挨拶。

ライブ後、グッズショップで「アナログEP」と「クリアファイル」を購入。
「クリアファイル」・・・丸でアイドルみたい(^_^;)
帰りはシオサイトに沿って歩く。夜の光に浮かぶビルがキレイ。

嫁がアナログプレイヤー持っているので今日アナログEPを鳴らしてみました。
ヨモギはグルグル回るドーナツ盤を怖がってます(^_^;

アナログ盤・・・オトが温かい。
オレが大学のころまでオンガクはアナログレコードで聴くものだったなぁ
なんだか・・・昔のことをやたら想い出させるライブだったな・・・。
でも、けっして後ろ向きでなく・・楽しく自由なそんなライブでした。

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「砂時計とラジオ、そしてピアノ” SPECIAL」@横浜美術館

2009年03月25日 | 鈴木祥子
祥子さんの過去のアルバム再発第2弾発売に伴うツアー最終日。
今回は5thアルバム「Hourglass」~3枚のアルバムからの選曲。
ちょうどボクが祥子さんを聴き出した時期。
雨の中、横浜まで行って来ました。


今回ライブは新鋭アーティスト金氏徹平さんの展覧会とのコラボ。
ただボクが着いたときは展覧会は閉館済み。
結構好きなタイプのアートなので見れなかったのは残念。
展覧会自体は5月までやってるのでまた観に行こうかな?

ボクの席は前から4列目。
ステージは階段が何層にも並んでいてその上で楽器やオブジェが配されている。
ライブというより展示会用のホール、もしくはオーケストラピットって印象。
開演時間をかなり過ぎてゲストの渋谷毅さんと武川雅寛さんが登場。
そして着物姿の祥子さんが登場。

ライブはバカラックカバーから開始。祥子さんの声がよく聴こえる。
渋谷さんのピアノ、武川さんのバイオリンも善い具合に響く。
これは普段聴いているライブハウスとは違う感じ。

「Sweet Thing」は素晴らしかった。ボクが初めて聴いた祥子さんの曲。
武川さんのバイオリン、祥子さんのピアノが刺さる。何か泣きそうになる。
「花束」はライブで聴くのは初めて。これも好きだなぁ。

この時期の祥子さんの曲は基本的に「内省」。盛り上がる曲はあまり無い(笑)。
でも「盛り上がる曲」「静かな曲」を上手い具合に配置し客席は楽しんでた。

中盤「ラジオのように」を控え目ながら客席みんなで歌う。
その後「盛り上がった後に奈落に落とします」とのMCで「言葉」に。
確かに・・暗い曲。でも好きです。

「Hourglass」を聴いたのは・・・92年1月。17年前。。。
あれから19年。オレも変わった。年齢(とし)をとった。
色んなもの手に入れて・・・いろんなものを失くしちまった。
あれから遠くに来ちゃったなぁ・・ホントに遠くに来た。

まさかの「LoveChild」そしてハンドマイクで歌った「Happiness」。
この辺になると客席も手拍子とって大合唱。祥子さん嬉しそう。
最後は「Silent Dream」「Farewell Song」。過去の情景を描いた唄。
参ったな・・・参ったよ。

アンコールで金石さんとトーク。金石さんの「何やってもイイ」
祥子さんの「決まりごとにとらわれると楽しくない」のトークが胸に来る。
なんか仕事で「こうじゃなくちゃイケナイ」「これをやっちゃイケナイ」
そんなのばかり。「こうしたい!こうしよう!」じゃないとツマンナイ。

それは分かってるけどさ・・・。そのツマンナイのがオレの仕事だしね。

オーラス、新曲2曲。「Do You Still・・」の歌詞がまた刺さる。
「今のあなたを自分を思い出して泣いちゃう、笑っちゃう」・・・。
昔のオレが現在(いま)のオレを見たら・・・笑うかな?泣くかな?

最後の最後「超・強気の女」。祥子さんはハンドマイクで跳ねるように歌う。
明るくて可愛くて・・でもちょっと切ない唄。
客席も歌う。祥子さん、テーブルの上に立ち上がって客席を盛り上げる。

最後、拍手の中、祥子さんは何度も挨拶して笑顔で去って行った。

とても・・・楽しいライブだったな。いつもの客へのダメ出しも無かったし(^_^;
去年の渋公あたりからライブのムードがとってもハッピーで明るくて。
今回もそうだった。とてもアカルイ・・・自由なライブだった。

会場を出ると横浜の夜景がキレイだった。少し見惚れた。

17年か・・・ホントに遠くに来ちゃったな。
でも今更「あのとき」には戻れない。戻りたくもない。
ならば・・・今いる場所で「もっと自由に」はみ出てみよう。
ツマンナイきまりごとの中で・・・テーブルをひっくり返してみるだけさ。



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