1994年に武道館であった元春&Heartlandライブ映像が1日限りで上映。
ボクは仕事終わりに新宿バルト9に観に行きました。
「ザ・サークル」は29歳の時に聴いた。当時のボクは仕事は順調だったが色々苛立っていた。
仕事以外は何もない自分。そして他人、更には自分を囲む世界に対してワケが分からない怒りを感じてた。
「ザ・サークル」はそんな自分の怒りを静めてくれた。
あの頃のボクは矢鱈怒ってた。それはきっと純粋(イノセンス)だったからなんだろう。
このアルバムのテーマは「イノセンスの円環」。
60迎えて最早イノセンスのカケラもない自分が30年前の映像を視て何か感じるのか、何も感じないのか
楽しみで映画を観に来た(面倒くさい奴(^^;)
入場すると元春写真入りのカードをくれた。場内は満員。ボクの席は後方で見易い位置。
映画はいきなり上映開始。LIVEはLand!Ho!同様「ナイトライフ」からスタート。
前半は初期の曲中心の展開。殆どが初めて見る映像。
当然だが元春もメンバーも。。そして客席も若い!そして元気!溌溂としている。
元春矢鱈動き回る。手をひっきりなしに動かしクルクル回る。一時もジッとしていない。
バンドの演奏も客の歓声も凄い。大画面で見るLIVEの様は凄い迫力があって迫って来た。
映画見てる何人かのお客さんは手拍子を取ってる。
これをジッと見るってハッキリ言って拷問だ\(T▽T)/ 立って踊って見てぇ!
前半では女性コーラスが入った「ハートビート(シャッフルVer)」を観れたのが嬉しかった。
実はボクこの曲はオリジナルよりもレゲェVerよりもこのシャッフルVerが好きなんで(^^)
中盤はいよいよ「ザ・サークル」収録曲を演奏するコーナー。
「欲望」の鳴り響く🎸、元春の「ショットガンがほしい!」「手に届かない」の歌声に震えた。
初めて視る「トゥモロウ」のライブ映像。客席とのコール&レスポンスの様子が素晴らしかった。
そして「君を連れてゆく」。CDで聴いた時、歌詞にビックリした。
やり直しを歌うポップソングなんてそれまで聴いた事がなかった。大人の歌だと思った。
ロックってこんな事が出来るんだ!と感動した。
今回この映像が観れたのはホントに嬉しかった。
「ザ・サークル」。自分的に中盤のクライマックス。今回一番視たかった歌。
元春は静かにひたすら「否定ーない」を歌い続ける。
自由、真実、元春が今迄歌って来たモノを徹底的に否定する。
「迷わない あせったりしない 争わない 暴れない 逃げ回らない 傷つかない」
に震え涙が溢れ拳で膝を殴りまくってた😿
「迷わない あせらない」は「新しいシャツ」でも歌ってたな。
元春の歌はココロの痛み、悲しみにどう向かうかを示してくれる。
闘え!だの世界を変えろ!なんて勇ましいことは云わない。
ただ迷わずあせらず大事な者を愛して行けばいい。
何てシンプル!でも。。でも。。だからこそ現在(いま)の自分に響いた。
「ロックンロールナイト」。元春の叫びに射抜かれた😿
LIVEビデオ「The Band Called Heartland」に収録したこの映像。。嘗て何度も視た。
前の会社で仕事も私生活も全くダメで地べたを這いつくばる様に生きてた。
誰も訪れない狭いアパートの部屋でこの映像の元春の叫びに触れオレは呟いてた。
「ここは嫌だ。こんな処絶対出てやる!」と
数年後、転職して無事あそこから出れた\(^o^)/
久しぶりに。。元春の叫びに触れてあの暗い部屋でうずくまってた自分を思い出して泣いた。
最後のコーダは。。。もうダメだった😢
自分的には「ザ・サークル」と「ロックンロールナイト」でイッパイイッパイもう終わってイイ。
でも、LIVEはまだ続く。此処からハートランドクラシックスの連発!
「約束の橋」の元春とダディの絡みは楽しめたし「インディビジュアリスト」の行進も愉しい!
それにしても元春、ダディにしょっちゅう懐いてる🐕
ダディ元春に呼ばれて前に出てきてソロが終わったら後ろに戻ってと思ったらまた呼ばれて前に出て。
移動が多くてタイヘンだ(T▽T)
「悲しきレイディオ」はもう凄かった。中盤泣きまくった自分もこの盛り上がりにはただ笑った。
延々と続く客席とのコール&レスポンス。盛上る客席に満面の笑顔の元春🐕
あの笑顔には何も言えん。こっちも笑顔になるだけ、だ(^_^)
アンコールも凄かった。ウエーブを続ける客席。あれLand!Ho!でもあったけどファンの自然発生!
アンコールは「レインボー・イン・マイ・ソウル」のみ(実際は後何曲か演奏したけどカット)。
元春に合わせて客席も宙に虹を描く。その様はサイコーだった👏
ライブが終了して元春がメンバーを紹介して挨拶。此処で終わり?と思ったらまだまだ続く。
ライブに係わったスタッフの紹介シーンまである!あ、ここまで映すんだ。
最後に流れたクレジットに坂西伊作さんの名前があったのは嬉しかった。
そしてこのLIVEで演奏されなかった「君がいなければ」が流れたのも嬉しかった。
しかもホボキンVerで(^_^)
上映終了後、客席からは拍手喝采。ボクも当然拍手した👏🎉
3時間。実に濃厚な時間だった。映像なのにLIVEにナマで参加した様な興奮が残ってる。
帰宅してから久しぶりに「ゴールデンリング」を聴いた。
「欲望」と「ロックンロールナイト」を聴いてグズグズ泣いた(/_;)
この日30年前の元春を視て、自分の中に何かが燻っているのを感じた。
燃えカスどもが集まって「火を点けろ!」と騒いでいる🤣
勘弁してくれ。もうオレの中にはイノセンスなんてキレイなモノは残ってない。ねーよ。
LIVEを視て元気になっても、また明日から現実にガッカリするのは分かってんだから。
頼むから火点くな!さっさと消えろ!(゚゜)\バキ☆(゚゜)\バキ☆
今回、サークルのLIVE映像を視て30年前から自分が遠くに来たのがわかった。
イノセンスが自分の中に消えていたのを確かめる事ができた。
でも、、、哀しくはない(^_^)
「ザ・サークル」の映像を視て、痛みや悲しみへの向かい方を教えて貰ったから。
これから何があっても世界から罵声を浴びせられても。。もう傷つかない。
世界がどうであろうと他人が何を言おうとそれでオレが傷つく必要はない。
自分を傷つけてるのは結局自分だ。自分のせいで自分が傷つく。アホらしい。
だから、もう傷つけない。傷つかないV(^^)
29のオレ、「サークル」を好きになってよかったな。
30年経ってこんな素晴らしいプレゼントを貰ったんだから。
元春の歌に触れて昔に向かい合うのはキツイ。
でも同時に昔に向かい合うから現在(いま)の自分が何処に居るか確かめる事が出来るんだ。
そして・・元春の歌は現在(いま)のオレを豊かにしてくれる。
30年経ってそれに気づいた。遅いよ>オレ🤣
さぁ次はロッキンクリスマスだ!今度は思い切り笑って踊ろうな🎵
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