僕と猫のブルーズ

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石巻市牡鹿半島に行ってきた

2012年04月01日 | 東北のためできること

ということで宮城県に日帰りボランティアに行って来ました。
主宰は千葉のバス会社。場所は宮城県石巻市。作業内容はガレキ撤去。
バス会社主宰というだけあって規模も大きい。参加人数は50名程度で3チーム。
金曜日会社から帰宅して深夜東京駅前からバスに搭乗して出発。
心配だった咳も殆ど出ないのは良かったけどあまり眠れない。ウトウトした程度。

リーダーから活動内容について「石巻市の奥の牡鹿半島沿岸部。ガレキ撤去」と説明。
一気に気合が入って眠気も仕事の疲れも吹っ飛んだ。
石巻市にバスが入る。最初は普通の街の風景。工場地帯に入ると景色が一変。
積み上がった廃車の山、半壊、全壊した家、会社の建物。歪んだガードレール。
そして山ほど積み上がった瓦礫・・瓦礫・・・とんでも無い量だ。

更に進むと缶詰の形をしたオブジェが転がっている。地元水産加工企業の保有したタンクらしい。
地震のシンボルとして残すことが決まったらしい。どんな物か?は下記サイトで見てください。
http://www.jiji.com/jc/v4?id=kis0001
更に住宅地に入る。ここの被害も酷い。普通の住宅が破壊され尽くしている。
震災から1年経っているのにまだ瓦礫は残り、住宅地も修復されていない。
リーダーは「これでも瓦礫はかなり片付けられた。でも、まだ残っている」。

被災してない場所で瓦礫受入れを反対している人がいる。
あるいは「瓦礫処理は地元に任せた方がお金が落ちる」という人もいる。
その意見に頷くところもあるけど矢張り無事な土地の協力が必要でないか?
個別の検討は要るだろうけど・・やっぱり瓦礫の受入れは必要だ。ボクはそう思う。
いや賛成する人も反対する人も先ずは自分の目で見て確かめるべきではないか?
その上で考えて話し合って決めていけば良い。

今回の目的地牡鹿半島には山を登って向かう。山道の木が倒れている。
歪んだガードレール、歪曲した壁。根こそぎ破壊された住宅地。
リーダー曰く「石巻市よりも更に被害が大きく瓦礫も沢山残ってる」とのこと。

見ててコトバが出なかった。こういった被災地を訪れるのは3度目だ。
でも、何度行っても見ても慣れない。いや、慣れちゃダメだ。
こんな風景があること、それはおかしいことなんだ。

作業場所は給分浜。ボランティアセンターで説明を受け311時のビデオを見る。
津波に呑み込まれていく街、家、車。何度見てもツライ。
そのとき破壊された建物が今修復されたり仮設で市場が出来ている。
災害に負けずに立ち上がって前に進む地元の人たち。その力には頭が下がる(v_v)”

牡鹿半島の空は曇っていて寒かった。

作業場所に行く。海岸前にある荒れた土地。他のボランティアも沢山来て作業。
全部で300人くらい居たのでは?
現地ボランティアの説明を受ける。
1町歩程度の土地の瓦礫撤去。瓦礫を撤去出来たら農地として再生するそう。
何より瓦礫が無くなってキレイになったら現地のお年寄りが大喜びするそう。
そんな話を聞いたら張り切らざるを得ませんb(・_・)

強風の中、ひたすら作業。金属、コンクリート、ガラスを掘り出して土嚢で運ぶ。
コンクリートとガラスが矢鱈多い。嘗てここには建物があって誰か住んでたのでは?
もしかしたら土の中には遺体があるかも知れない。その可能性だってあるんだ。

手で土を掘り瓦礫を取り出す。瓦、コンクリート、結構重い。正直キツイ。
でも、そんなの当然だ。少しでも沢山拾おう。そうすればこの土地も復活できる。

一緒に来た参加者も作業する。東京の大学生、高校を卒業したばかりの女の子。
親子旅行をボランティアに変更した母と娘。70歳の老人。皆ひたすら働く。
大学生の男の子は正直チャラい感じ。雑談しながらも手を止めない。
ボクはよく東京の喧騒ぶりを批判するけど・・そういった騒いでる若者の中にも
被災地のため頑張ってるコがいるかも知れない。そう思った。

2時間半ほど作業して瓦礫が積み上がる。それはこの写真。

因みにこれはホンの一部。こんな瓦礫の山が沢山積みあがってた。

ここで雨が降ってきて昼食。リーダーから作業終了の指示が。
この後仮設市場で買い物して温泉に行って帰るとの事。
え~!まだまだこれからじゃん。もっと、やろうよ。でも元々その予定。
じゃないと今日中に東京に帰れない。うーん、物足りないけど仕方ないな。
バスの中で配られた牛タン弁当を味わう。市場で鯨の大和煮を購入。
オレがやったのは僅かな瓦礫の撤去と買い物。でも少しは貢献できたのだろうか?

帰り元春やハンバートハンバートを聴く。
外には荒れた石巻の光景。涙が出てきた。
この街が元に戻るにはどれ程の時間(とき)が要るんだろうか?
リーダーは「復興の支援は遅いように見えるけど、それでも進んでるんです。
また是非参加してください」と言ってた。
うん、宮城県支援・・・まだまだ終わらない。終われない。続けよう。

温泉ランドで入浴。体中が痛い。筋肉痛。被災地の想い出、オレのカラダに刻んだ。
確かに刻んだ。だから・・忘れない。

バスの中ではひたすら寝た。で夜11時前に東京着。
ともかく疲れてる。早く帰りたい。嫁とヨモギに早く会いたい。
帰宅すると嫁とヨモギはまだ起きていた。
ヨモギはオレが居なくて寂しかったのかチューをしてくれた。\(T▽T)/
いいコ、いいコ~( ̄∇ ̄~)(~ ̄∇ ̄)~

今朝起きると腕も足も痛い。筋肉痛の嵐で午前中はグッタリ(^^;)ゞ
午後から日本堤周辺を猫めぐり。可愛らしいけど眼光鋭いノラさんに会う。

ヨモギはウチでノンビリ。この甘えっこにはあんな眼光は出来ません(^_^;


今年最初のボランティア。時間の関係で「やりきった」とは謂えないかな?
でも、限られた時間の中で精一杯がんばった。それでいい。
甘いかな?いやオレは頑張った!オレすごい!オレサイコー!(゚゜)\バキ☆

ともかく開幕戦は無事終了。当然今後もオレのケンカは続きます。
次回は仙台に行こうと思います。去年に引き続いてあの杜の街の空を見に行きます。

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