僕と猫のブルーズ

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鋼のオトに踊り狂う~向井秀徳THE MATSURI SESSION@8.6日比谷野外音楽堂

2023年08月11日 | オトの記憶(CD、ライブ)

今年になってLIVE沢山行ってる。ただ、8月以降は9月の元春まで予定なし。
面白いLIVEあったら行きたいなぁと思ったら8月に向井秀徳が日比谷野音でLIVE演るというNewsが!
参加するメンバーはZAZEN BOYS、向井秀徳アコースティック&エレクトリック、LEO今井、KIMONOS!
向井は過去イベントでZAZENとソロを見ているが長尺のLIVEは見た事がない。
KIMONOSは是非見たいしLEO今井も興味あるのでチケット購入。行って来ました。

当日はどしゃぶりになったかと思うと晴れ。でもLIVE開始時には快晴。

野音は2019年ハンバートハンバートLIVE以来。ボクの席は後ろから2列目。
椅子席ということで疲れたら座ってノンビリ楽しむ事にした。
お客さんは若いけど如何にもロックファンって感じで無く街中にいる普通の若者って感じ。
酔って暴れるヒトもなく基本的に大人しく視てた(ライブ中写真撮る輩はいたけどダメよ(^^;)

開演時間になったらいきなりㇷラリとLEO今井登場。此処からいよいよLIVE開始。
〇LEO今井
 LEOは「ゼンザボーイズです(笑)」とギャグを飛ばしてエレキで弾語りを始める。
 野太い声、凄い響く。彼の歌はKIMONOSしか知らずソロは全く知らないが一気に惹きこまれた。
 途中でバンドメンバーが登場。オトの圧力が爆アゲ!
 ハードロックと言うよりはグランジ。でもエレクトロ、ファンク、アンビエントと色んな曲をこなす。
 お客さんもノリノリ。ボクは立って踊りたかったが後の事を考えて体力温存(^^;
    ともかくLEOの声が凄い。変幻自在、無機質の様だが熱さを感じる。何処かユキヒロさんに通じる。
 最後の曲でさりげなくZAZENの「ポテトサラダ」のフレーズをcoverして客席湧く。
 いやぁ良かった。また見たい。
 
〇ZAZEN BOYS
 セッティングの後、ZAZEN BOYS登場。ボクが見るのは2012年七尾旅人「百人組手」以来。
 ただし、あの時とはメンバーが変わっている。
 向井、最初ギターをポロポロ鳴らしてテキトーに歌う。「ヘッ」と言っただけで客席大喜び(T▽T)
 途中で自己紹介「マツリスタジオから来たナンバガ・・・」。
 をい!向井!バンド名間違ってるよ‼\(T▽T)/ 客席大喝采と拍手\(T▽T)/
 向井照れながら「お客さん静かにしなさい!」と一喝。
 その後、何度もしつこく「マツリスタジオから来たザゼンボーイズです!」と言ってた。
 LIVEは「honnoji」で開始。ひたすら同じフレーズを繰返す。そのグルーヴがキモチいい。
   ナンバガの様な分かり易いメロディはないけど、これはこれで愉しいぞ🎵
 此処からは録音中のNewアルバムから新曲をひたすら鳴らす。攻めてるねV(^^)
   どの曲もメロディアスでナンバガの初期の曲に通じる魅力がある。
  「チャイコフスキーによろしく」はロシア批判?「永遠少女」は戦争がテーマ?
   この日は広島に原爆が落ちた日。
 だから向井がこの2曲を歌ったかは・・・分からない(反戦歌でないかも知れない)。
 向井にメッセージソングのイメージはないが彼は今までも現代(いま)を切り取って歌っている。
 それをLIVEで確かめることが出来たのは善かった。
 ただ向井、新譜の発売時期について
  「アルバムはもう出来てますが出し惜しみしてます」「録音は済んでる。年内中に発売できるはず」
  「ツアーは秋からやります!アルバム発売は来年?再来年?」どっちやねん\(T▽T)/
 最後は「SUGAR MAN」で客席を狂乱させる。いやぁ凄かった。
 
 〇KIMONOS
  陽が暮れてきてイイ感じ。ステージ中央にギターとキーボードがセットされる。
  同じTシャツを着た向井とLEO今井が登場!KIMONOSだ!今回一番見たかったセット。
  KIMONOSのアルバムは愛聴盤で何度も聴いてる。やっとLIVEが視れる‼
  1曲目は「Miss」!ウォオ!これ好きな奴!多彩なオトが響き2人の声が場を支配する。
  「Yureru」「Fruty Night」の後、白井賢一がドラムで入る。曲は「No Modern Animal」!
  演奏はTESTSETのLIVEで見せたのと同じ。よりハードでエレクトロニカに化けている。
  白井賢一のドラムが兎も角凄い。正確無比でも熱い。そのリズムに乗って向井とLEOもノリノリ。
  オレひたすら踊り狂ってた。
       その次は「Soundtrack To Murder」。CDよりもハードなアレンジになってる。
  向井のギターが響いた瞬間オレのアタマはブチ切れてた。
  歌われるのは殺戮。殺伐とした歌が激しいオトに乗って歌われる。
     嗚呼、こういうの大好きだ。Love&Peaceも人の孤独に寄り添う優しい歌も勿論好き。
       でも、オレのココロの奥には破壊衝動・邪気・暴力衝動のくだらない感情が巣食っている。
  こういう殺伐とした歌を聴くとその衝動が解放されて落着く。オレは解放されて泣いてた😿
  最後は「Tokyo Lights」。疾走感溢れるパンクナンバー。オレはひたすら踊り狂った💃
  KIMONOSサイコーだった!また視たいし、是非アルバムも作ってほしい!
     
  〇向井秀徳アコースティック&エレクトロニック
  
いよいよ最後のコーナー。向井ソロ弾語り。
   実はナンバガのセルフカバーや元春「約束の橋」coverを期待していたが残念ながらなし。
      でも、唯々素晴らしかった!
    汚れた都会の情景や醜いニンゲン模様を歌いつつギターのオトがピュアで美しい。
    歌われるのは殺伐とした世界だが向井の歌声は唯優しい。
  「天国」は初めて聴いた。
  「あなたがいればそこが天国。あなたがいないと天国も地獄」。
    こんなストレートなラブソングを向井秀徳が歌うのか!聴いてて何か切なく胸がつまった。
  「KARASU」の最期にナンバガ「Omoide In My Head」を歌うと客席一気に湧く。
     ZAZEN、KIMONOSとバンド演奏の後の弾語りだと地味な感じがするけど・・・
  このコーナー、向井秀徳という存在をストレートに感じられて良かった。
       そしてお客さんが如何に向井秀徳を好きで信用しているかが分かった。
  鳴りやまぬアンコールに向井再び登場。歌うは「自問自答」!
        映画「カナリア」のサントラで聴いて以来、大好きな歌。。。。聴きたかった(V_V)
   「冷凍都市の暮らし 行方知らずのあいついつのまにか姿くらまし」「繰返される諸行無常」
   「自分が自分であるっちゅうことにギモンをもとう」
   「陰口叩いて留飲を下げてる奴等や 徒党を組んで安心しとる奴等や 孤独主義者のくだらんさや」
  ギターが奏でる鋼のオトにのって撃ち放たれるコトバの銃弾。
  見ていてオレは何か泣いていた😿。向井の歌は汚いけど美しい。激しいけど優しい。
  何か心地よかった。優しいキモチになれた。
  向井は最後「マツリスタジオから来たThis Is 向井秀徳!」と叫び丁寧に御礼を行ってLIVEは終了。
  ・・・素晴らしかった。
  現在(いま)の形で日比谷野音で見る最後のLIVEが向井で良かった。唯々感謝☆

実に3時間半のLIVE。暑さが心配だったが杞憂だった。ゆったりと楽しめた。
若いお客さんが多いので暴れたりするヒトいないか心配だったがそれも杞憂だった。
皆さん、それぞれ自由にLIVEを楽しんでた。お客さんのノリも善くてキモチよかった。
そして、向井とLEOが素晴らしいシンガーで素晴らしいギタリストだと思い知った。
また、向井が意外と礼儀正しいヒト(MCは全部丁寧語)と分かったのも良かった。
ということで会場でゲットしたLEO今井のcoverアルバムとTESTSETの1stを繰返し聴いてます。
どっちも素晴らしい。TESTSET11月にリキッドルームでLIVEあるみたい。行こうかな?
向井も当然また見たい。KIMONOSもLIVEがあれば絶対行きたい!
あたらしいオト、鋼のオトに出逢えて満足の夜だった。
これからも、こういう殺伐激しいオトを聴いて行こう。これもオレにとってリアルなオトだから。
な、もなちゃん🎵


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