はやいもので、あの大地震の日から四十九日が過ぎ、昨日は各地で再びの集中捜索が行われたとのことで6ヶ所で7遺体が収容されたとニュースで伝え聞いた。
変わり果てた姿であったとしても、再び家族に会いたい。遺体として確認をしたいという気持ちはよく分ります。
その方々が
「よかった… たとえどんな姿となっていたとしてもまた会えた。」
と仰るのはあの日から49日が経過し、色んな避難所などや心当たりの場所を探しまわったけどどうしても会えなくて、見つけられなくて…
ある覚悟が心の中に出来上がったその後でようやく見つかったわずかな特徴を我が家族と認められたという事。
最悪の事態であっても、どこかの瓦礫の中でまったく誰にも見つけられぬまま、家族との再会を果たせぬまま朽ち果てなかったという事に対しての
「よかった…」
であって、決して本当に「よかった」のではないという事。
赤の他人が訳知り顔で「よかったですね」などと声をかけて欲しくない。
と思う僕はなにものなんだろう。
今日からゴールデンウイークが始まり、全国から被災地へボランティアをしようと向かっている方々も多いという。
そんな中、被災地近くに暮らしながらも「仕事」にかこつけて人のために何もしない僕がいる。
「自分の会社の売上の事を考えればいい。ウチの仕事は結構人のためになる仕事のはずだから、売上が上がるという事は人の役にも立っているという事だ」
というかなり都合のいい意見もある。
そして、
「まず、自分の生活を成り立たせて初めて何か他の事が出来るんだ。だから、まず今手の届きそうな仕事を獲得し、こなして初めてそういう事を考えろ。」
という考えもある。
上の二つはどちらも大きくは間違っていないと思うし、自分でもそう思っていない訳ではない。
そんなこんなに揺られながらも
「ちくしょ~ そろそろゴルフやりてぇなぁ~!!」
と思う僕もいる。
いったい なにものなんだろう 本当に。
基本的に人の役になんか立たずに、ただ生きてきたぼく。
そして、きっとこのままただ生きていくのだろう。
ずっと。
だらだらと。
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