観光列車から! 日々利用の乗り物まで

日記代わりに始めました。
まずは先日の小旅行での観光列車から出張利用の乗り物まで。

マルチプルタイタンパー(MTT) 保線車両 阿知須駅の引込み線にて

2012-06-19 06:34:00 | 乗り物(列車・車両)

マルチプルタイタンパー (Multiple Tie Tamper) とは鉄道の保線用機械の一種。略してMTTまたはマルタイとも呼ばれている。一般の鉄道車両と同様にレール上を自車の車輪で自走できますが、一般的には車籍を有しない機械扱いであり、これを用いて作業を行う時には線路閉鎖が行なわれます。

列車走行に伴うレールのゆがみを矯正するために使われます。バラスト軌道の場合、列車が走行すると枕木が沈降し、レールがわずかにゆがむ。このゆがみは列車の乗り心地を悪化させる上に、高速走行を阻害する原因にもなり、定期的なメンテナンス(=保線)が必要です。

マルチプルタイタンパーが導入される前は、つるはし(ビタ、ビーター)やタイタンパーで保線作業を行っていたが、大量の人員と長時間にわたる作業時間を要していた。最新の機械では、機械操作に2~3人、その他監視等に1~2人で作業でき、一般軌道では100メートルを10~15分程度でつき固めることができます。

機械がレールを掴んでミリ単位で持ち上げ、枕木下に隙間を設ける→ツール(爪のような部分)で砂利を突き固め、枕木下に砕石を入れることで予定の高さに線路を直していきます。

またペダル操作により自走できるため作業もスムーズにできる。この作業で突き固めだけでなく、同時に高さの調整(高いところを低くすることはできない)や左右方向の歪み(狂い)も直しています。ポイント部分でも突き固めることのできる高機能なものもあります。最近ではこの作業の邪魔にならない形状のATS地上子が増えていて、突き固めたときに飛び散るバラストから地上子を保護するカバーも設置が進んでいます。

プラッサー&トイラー (Plasser & Theurer) は、オーストリアの線路工事用重機メーカー。本社をウィーン、工場をリンツに置き、欧州周辺の鉄道をはじめ、ロシア、アフリカ、中南米、アジア、そして日本にも輸出している世界規模のマルチプルタイタンパーメーカーです。

1953年にオーストリアで設立。欧州では同業他社としてスペノ社とマティサ社(共にスイス)があるが、世界の鉄道の大半ではプラッサー&トイラー社の製品が採用されています。

日本では1971年、プラッサーグループの日本法人として日本プラッサー株式会社(豊島区駒込)を設立。旧国鉄(現・JR)、日本の私鉄をはじめ公共公団との関わりも深い。

2010年現在、製品は世界104か国へ輸出されており、15,000台以上が稼働している。全世界の従業員3,000人のうち1,500人がオーストリア勤務です。

日本プラッサー株式会社はプラッサー&トイラーの日本ディビジョンです。 国鉄(現在のJRグループ)を皮切りに大手私鉄、公共公団地下鉄(東京メトロ←帝都高速度交通営団や東京都交通局など)への納入を行っています。

また、輸入貿易商は伊岳商事が行っているので車体(機材)には必ず同社のプレートが併記されています。

設立:1971年1月

資本金:3000万円

代表:代表取締役ハインツ・シュプリンガー

業種:軌道保守機械機械輸入・サービス業

従業員数:21名


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2 コメント

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理工系にはそそりますね (薄荷脳70)
2012-06-19 23:02:36
こんばんは。
鉄道でもこのようなレアな話題、いいですねえ~
理工系にはたまらなくそそられます。
妙にマシン化しているのもSo Cool !
返信する
Unknown (オーナー)
2012-06-20 07:13:50
(薄荷脳70)さんコメントありがとうございます。

(薄荷脳70)さんのサイトもじっくりと訪問させてもらいます。
返信する

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