観光列車から! 日々利用の乗り物まで

日記代わりに始めました。
まずは先日の小旅行での観光列車から出張利用の乗り物まで。

20TON レール運搬トロリーMC0649 型・軌道モータカー(JR九州)番号1129 型式 MR786

2019-04-06 04:44:02 | 乗り物(列車・車両)

モーターカーとは、(牽引車)レール・バラスト・枕木などを現場に運ぶためのトロッコを牽引する機械である。

主に鉄道の保守作業に使用される小型の自走する動力付きの鉄道車両の一種である。日本では法規上は車籍のない作業用の「機械」扱いで「鉄道車両」ではない。アメリカでは、人を運ぶ小型のモーターカーをSpeeder(スピーダー)と呼ぶ。


この保守作業にもいろいろな工程があり、バラスト突き固め、バラスト更換、道床整形・締め固め、レール交換、レール削正、といった段取りがあります。それぞれ用いる機械も異なります。

保線(ほせん)とは、鉄道や軌道の線路の保守を行うことをいう。鉄道(軌道も含む)の線路は、重量のある列車が走行するうちに軌道の変位・レールの摩耗が生じる。これを放置しておくと乗り心地や走行安定が悪くなり、さらに進行すると脱線の原因になるため、定期的に保守を行い、規定の状態を維持することで安全性を保つ。この一連の流れを保線という。なお、保線作業に用いる資材や車両を留置させておく基地を「保線基地」・「保守基地」「基地線」などという。


試験車(東日本旅客鉄道(JR東日本)のEast iなど)による計測データや、線路を歩いて見て検査点検し、不良箇所の判断判定を行って修繕計画を立てて、材料等を購入運搬し、修繕作業を行う。主な作業は、軌道の変位(軌間・通り・高低・水準・平面性等)の修正・レールの交換・バラスト(砂利)の入れ替え、踏切の修繕、枕木の交換、犬釘・ボルト・絶縁材などの交換などがあげられる。

広義には、直接の軌道設備以外にも、信号設備や架線など電車線路(電路)関係・トンネル壁面・橋梁の保守まで含まれる。

保線は重労働が多く、作業の様子から、日本国有鉄道(国鉄)は保線区の浴場を「鍛冶湯」と呼んでいた。現在でも重労働は残るが、以前と比較するとかなり機械化されてきている。

軌道の高低を直す作業(むら直し)を例に挙げると、かつてはビーター(ツルハシの片方が平べったく、先が扇状になっている物)を用いて、枕木の周囲のバラストを掻き出した後、ビーターで枕木の下にバラストを詰め込むことで整正していた。今では電動式のタイタンパーの振動でバラストを枕木の下に詰め込むことで整正している。工事区間が長い場合は、大型重機にタイタンパーを取り付けた特殊車両や、マルチプルタイタンパーが出動する。ただしこれらを使用する際は保守用車・軌陸車の使用手続と、その操縦者、場合によっては誘導員も手配する必要があるなど手間がかかるため、基本的にはタイタンパーを使用する例が多い。
レール交換など大規模な保線作業開始前には線路閉鎖などの手続を取る。このため輸送指令などに保線作業実施についての報告・連絡などを行う線路閉鎖責任者が必要である。また線路閉鎖の手続をしないで列車を運行しながら保線作業を実施する場合もあり、この場合は列車見張員を配置し、作業員の安全を確保している。列車見張員はダイヤ確認と目視による現物確認を基本とするが、補助的に列車接近警報装置を使う場合もある。また、カーブなどで見通しが悪く作業現場から接近する列車の目視確認が困難な場合は、中継の見張員を配置して、列車接近時に安全な待避余裕距離を確保することが求められている。
待避不良による運転支障事故や触車事故防止のため、列車が作業現場を通過する5分前もしくは列車接近時には、列車見張員の笛の吹鳴と警告歓呼により作業員は一斉に作業をやめ、安全地帯(建築限界外)に待避する。その際に線路内に作業道具など列車の運行に支障するものが残っていないか確認を行う。待避が完了すると見張員は旗を掲げる、もしくは旗を振り(夜間の場合は照明を使用)、作業員は片手を水平(会社によっては斜め上)に伸ばしながら列車を注視する(列車を確認し、待避が完了していることを運転士に知らせるため)。通過する列車は、見張員の待避完了の合図を確認した時点で、警笛を一声吹鳴する。列車の編成が完全に通過し、安全であることを確認した後、作業に戻る(見張員の動作等は各鉄道会社により取扱が違う)。
ちなみに列車見張員の資格は社内資格であるが、社内での試験内容等の扱いは会社によって異なる。しかし、請負業者社員等が列車見張員の資格を取る場合は日本鉄道施設協会による受講等を受けて合格をしなければならない。
大規模な作業の場合は線路閉鎖を行う関係から、終電から初電の深夜・未明に行う場合がほとんどであるが、路線によっては(並行する他社私鉄路線やバスによる振替輸送が可能な場合)「リフレッシュ工事」などと称して、朝ラッシュ終了後から夕刻時の日中に列車を運休して保線作業を行う場合がある。
またJR西日本においては年に数回、「保線運休」と称して、保線作業のため日中運休とする路線も存在する。

2013年9月19日に函館本線・大沼駅で発生した貨物列車の脱線事故では、現場の軌間が拡大していたほか、北海道管内で不適切な保線(軌道の軌間変位を放置など)の事例が多数発覚した。

用途
資材運搬、人員輸送、保守、点検に用いられ、資材を積んだ小型貨車を牽引する場合もある。近年では編成化された小型貨車の先頭の遠隔操縦用の運転台からの操作でプッシュプル運転が可能な車両も存在する。車体は警戒色として黄色系統に塗装されている場合が多いが、東海旅客鉄道(JR東海)の濃淡ブルーや、近畿日本鉄道の薄緑色など、近年では黄色以外の塗装も多くなっている。走行用の動力(原動機)は、古くはガソリンエンジンが主流であったが、現在ではディーゼルエンジンが主流で、空気圧縮機や、作業用にPTO経由で油圧ポンプを駆動するものもある。車両によっては車体中央に自車昇降用油圧式ジャッキを持ち、自車をジャッキアップした後に車体を手動もしくは自動で旋回させてその場で方向転換させることが可能である。

取扱い
日本では法規上の「鉄道車両」ではなく、線路上を自走する保線用機械の一種という扱いである。そのため、運転者の動力車操縦者免許は不要であり、保線係員等の免許不保持者などでも操縦が可能なため、作業にあたり同資格の取得や専門運転者の別途手配の必要がない。ただし、機械扱いであるため、最高速度は45km/hに制限されている上、本線上を走行させる場合は線路閉鎖を前提とする。また、軌道回路に影響を与えないよう車輪は電気的に絶縁構造となっており、軌道回路を用いた列車検知装置や自動踏切等には反応しない(但し、排雪用の機種などで作業の必要上、軌道回路に反応するようにしているものもある。後述)。このため走行に当たっては、線路閉鎖の手続きのみならず、在線状況の確認や分岐器の進路転換の際運転指令所や信号扱所との慎重な打合せを要し、踏切も手動で作動させる等[4]、特別な取扱いが必要である。

貨車移動機と混同されることがあるが、モーターカーは保線作業用動力車であり、貨車移動機は貨車の入換用動力車である。また、貨車移動機は信号等に反応するよう車輪は絶縁車輪ではなく通常の車輪を使用している。共通の基本設計に基づいて製作されたモーターカーと入れ替え用小型機関車も存在するが、仕様は明確に区別されている。

主なメーカーは北陸重機工業や松山重車輌工業、NICHIJO、新潟トランシス(旧富士重工および旧新潟鉄工)などである。

名称 軌道モータカー
型式 MR786
車体寸法 全長 7,900 mm
全幅 2,637 mm
全高 3,658 mm
重量 18,000 kg
エンジン定格出力 183.9kW/2,000min-1
排出ガス対策 第二次基準適合
搭載装置 脱線復旧アウトリガー
13kVA発電機
シンクロブレーキ
保守用車ATS
ドライブレコーダー

レール運搬
名称 20tonレール運搬トロリー
2台1編成として軌道モータカーの牽引によって走行します。
クレーン装置により、25m定尺レール運搬、PCマクラギ運搬、その他の材料運搬に活躍します。
型式 MC0649
車体寸法 全長 2,660 mm
全幅 2,491 mm
全高 3,470 mm
重量 20,000 kg
搭載装置 クレーン
電気チェーンブロック
回転台
安定キャッチ

 

(販売元):JR九州エンジニアリング(株)【旧:(株)ケイ・エス・ケイ】
本社所在地
福岡市博多区博多駅前1丁目11-27峰ビル5F
創業
1955(昭和30)年3月
設立
1971(昭和46)年4月
資本金
1億円
従業員
1,370名(2018年7月1日現在)
事業内容
(1)車両事業
   ○鉄道車両の検査、修繕、運転操作
     JR九州(新幹線、在来車両)、福岡市地下鉄、北九州モノレール他
   ○車両設計・製作・改造
     JR九州D&S列車(各種観光列車:ななつ星in九州、或る列車、ゆふいんの森、SL人吉 など)
(2)機械事業
   ○駅の機械設備保守
     出改札装置(自動改札機、自動券売機)、エスカレーター、エレベーター など
   ○空調、給排水工事、機械器具設置工事等の設計・施工管理
     JR九州関連施設など
   ○保線機械の検査、修繕
     軌道モータカー、レール削正車、マルチプルタイタンパー など
   ○ビル設備管理
(3)事業開発
   ○精密機械製作
     車輪旋盤、車輪転削盤等、鉄道車両修繕用機械の製作
(4)セミコン事業
   ○半導体、液晶ディスプレー製造設備の据付、メンテナンス

沿革
1971年
西日本交通機械(株)設立
1989年
九州旅客鉄道(株)が筆頭株主となる
1990年
商号を(株)ケイ・エス・ケイに改称
1991年
古賀事業所開設
1996年
セミコン事業部発足
2001年
本社を福岡市へ移転
2004年
橋本事業所開設
2010年
新幹線熊本車両事業所開設
2015年
株主が九州旅客鉄道(株)一社となる
2016年
長崎支店開設
2017年
沖縄駐在開設
2018年
(株)ケイ・エス・ケイとJR九州メンテナンス(株)の間で吸収分割を実施 社名変更によりJR九州エンジニアリング(株)となる。

(製造メーカー):松山重車輌工業株式会社
事業の種類 鉄道用軌道車輌・保線機器の製作・改造・修理、各種産業用車輌・機器の製作・改造・修理
資本金 90,000千円
従業員 70名
面積 本社工場 総敷地:16,497m3
敷地建物 事務所:704m3
工場:4,195m3
合計:4,899m3
営業品目 ・鉄道線路保守用作業機械器具製造販売
・各種プラント製造販売


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