しまゆき型練習艦(しまゆきがたれんしゅうかん、JMSDF TV SIMAYUKI class)は、海上自衛隊の練習艦。はつゆき型護衛艦の12番艦(最終艦)の「しまゆき」がネームシップとなっている。
はつゆき型護衛艦の最終艦として建造された「しまゆき」が1999年に練習艦に用途変更されたことにより本型が誕生した。
それまでは除籍間近の艦艇が転籍するのが定例だったが、最終艦の「しまゆき」がいち早く練習艦に転籍された背景には、海上自衛隊の艦艇が時代の趨勢と共にシステム艦化し、実習員などの教育と訓練もこれに適合したものが求められるようになり、できるだけ新しい練習艦が必要になったことがある。
調理
熱源は電気又は蒸気であり、ガスは使用しない。米を研ぐ際は海水を使用し、炊くときに真水を使用していたが、現在は全て真水を用いる洗米機を使用している。
食事
1日3回。かつては夜食もあり1日4回だったが、現在は、行事訓練等の所要に応じ不定期に夜食が供される。長期にわたる遠洋航海途上等において、乗員の曜日感覚を維持する目的で、毎週金曜日には海軍カレーが出される。かつては土曜日に提供されていた時代もあったが、公務員の週休2日制(停泊中の場合を基準とする)が導入されてからは、休みの前日を知らせる昼食という意味も込められている。
医務室
護衛艦の艦内には医務室に常設の衛生科が設けられており、軍医として医官(医師免許を持つ自衛官)や、救急救命士や看護師を含む衛生員が勤務する。ただし、医官は、すぐには患者を後送できない比較的長い距離を航海する場合と、有事が予想される場合に乗り組むものであり、平時には衛生員だけが艦にいる。医務室では医官による簡単な手術が可能になっている。
南極輸送の任務に就く砕氷艦では、平素から医官の乗り組みが認められており、医官1名・歯科医官1名の計2名が定員である。手術の際は歯科医官が麻酔を担当することになっている。ソマリア沖・アデン湾における海賊対処に従事する護衛艦については、医官と歯科医官に加えて、放射線技師と臨床検査技師が乗り組むことが認められており、万一の際には本格的な手術を行えるよう特別に配慮されている。艦内の食堂は有事の際に臨時医務室として使用され、重篤な患者が多数発生して衛生科員の処置能力を超える場合には、トリアージ後に一部または全部の患者が他の艦船や基地などに後送されることとなる。
捜索救難
護衛艦には、海上救難部署が設けられており、救助用器材も装備している。これに加えて、艦上救難員、潜水士、降下救助員が乗艦している。船舶火災、溺者救助、航空機救難、曳航などの救難任務にも対応できる。
操縦室 機関長 エンジンや発電機、油圧、空調の管理を担当する。また火災や浸水に対して、ダメージコントロールといわれる艦内の防御を担う。
機関士 ボイラー員、ガスタービン員、機械員、補機員が配置される。
自衛艦乗員服務規則においては、「艦長は、1艦の首脳である。艦長は、法令等の定めるところにより、上級指揮官の命に従い、副長以下乗員を指揮統率し、艦務全般を統括し、忠実にその職責を全うしなければならない。」(自衛艦乗員服務規則第3条)と謳われている。
また、自衛艦が遭難等で沈没する際も艦長は先に退艦することが許されず、「艦長は、遭難した自艦を救護するための方策が全く尽きた場合は、乗員の生命を救助し、かつ、重要な書類、物品等を保護して最後に退艦するものとする。」(自衛艦乗員服務規則第34条第1項)とされる。
62口径76mm単装速射砲の下、艦内です。
司令室
士官寝室
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