放射能調査艇 MS02 さいかい型
原子力船寄港時に放射能漏れなどを検査するための放射能調査艇として建造されている。
外観上は、船橋など、CL11すずかぜ型に似ているが、タイプシップはCL240やまゆり型をベースにしている。
「かつれん」(MS-03、二代目)およびきぬがさ型(「きぬがさ(MS-01)、さいかい(MS-02)、かつれん(MS-03)の3隻。いずれも三代目)が建造されているが、これらは本型の浅海型に放射能測定装置を搭載したものである。性能的にも全く同等であり、放射能調査時以外には本型と同様の警備救難業務を行なっている。
電子コントロール式スリップ運転装置付の逆転減速機により、放射能測定時の長時間の低速航行(約4kt)の安定が図られている。
本船は佐世保に配備されている。
尚、本船の建造予算は、科学技術庁(当時)から支出されている。きぬがさ型は原子力規制委員会からの予算で建造された。
なお、きぬがさ型はかつれんがWJ、他はペラ推進である。
船名は、「西海」に因んで命名されている。
総トン数: 24t
全長: 18.1m
最大幅: 4.3m
深さ: 2.3m
主機: ディーゼル 2基 2軸
出力: 1000馬力
速力: 15.0kt
武器: なし
船質: 高張力鋼
航行区域: 沿海(制限付)
MS02 さいかい 平成6年12月4日 佐世保
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