新富士駅は、1988年、地元の請願により設置された請願駅で、地元自治体や周辺自治体が建設費用を支援・負担しました。駅訪問の際利用したタクシーの運転手も「しっかり負担いたしました。」と言っておられました。
開業以来、各駅停車の「こだま」のみが停車します。新幹線単独駅で、東海道新幹線の駅では唯一他の鉄道路線との接続はありません(在来線との接続がない東海道新幹線の駅は他に岐阜羽島駅があるが、こちらは名古屋鉄道羽島線が接続している)。
近隣の在来線の駅は東海道本線と身延線の富士駅で、北へ約2km離れています。富士駅へは新富士駅のバス停から富士駅南口バス停へ向かう路線バスがある(所要時間約7分、日中1時間に2 - 3本)。
開業当時は、富士駅から新富士駅の付近まで伸びている日本製紙(当時は大昭和製紙)への専用線や旭化成貨物引き込み線跡地を利用して身延線を当駅まで延伸する計画もあったようですが、実現には至っていません。
また、富士市では専用線とDMVを使う形で新富士駅と富士駅間および岳南鉄道線と新富士駅間をつなぐ事を検討しています。所在地は静岡県富士市川成島、東海旅客鉄道(JR東海)東海道新幹線の駅です。
相対式ホーム2面2線を持つ高架駅。中央の2線は通過線(本線)となっており、ホームに接しているのは副本線です。高架下の駅舎内にはみどりの窓口や自動改札機、自動券売機などが設置されています。改札口は1ヶ所のみ。また、東海道新幹線の駅では唯一、キヨスクがありません。
駅長・駅員配置駅(直営駅)である。2008年4月1日から、所属エリアを静岡支社から新幹線鉄道事業本部へ変更しました。
新富士駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先
1 ■東海道新幹線 上り 新横浜・東京方面
2 ■東海道新幹線 下り 名古屋・新大阪方面
各駅停車の「こだま」のみが停車する駅ですが1993年8月に「のぞみ」号のグリーン車内で殺人事件が発生した時に、犯人の身柄を確保するために、のぞみ号が緊急停車した事があります。
新富士駅前後の線形が非常に良いため、下り列車が東海道新幹線の現行最高速度270km/hで通過できる最初の駅でもある。「のぞみ」が通過するスピードが同線全駅の中で最も速い。
静岡駅以西及び三島駅以東と、東海道本線富士駅経由身延線方面の発着の乗車券で新富士駅を利用することが可能となっています。(選択乗車の取り扱い)
新富士駅は2007年9月28日 - 30日に開催された「2007 FIA F1世界選手権フジテレビジョン 日本グランプリレース」の電車+シャトルバス方式の指定駅であった。対象となる路線は東海道新幹線で、開催期間中は無料シャトルバスを新富士駅~富士スピードウェイ間で運行しました。
1970年(昭和45年)8月3日 - 富士市町内会連合会常任理事会で「新幹線富士停車」の問題が提起される。
1971年(昭和46年)
6月4日 - 富士市町内会連合会総会で、新幹線富士駅設置運動を推進することを正式決定。
11月 - 富士市町内会連合会に、「新幹線富士停車駅促進準備会」結成。
12月9日 - 富士市、富士宮市、庵原郡富士川町、富士郡芝川町の2市2町の自治会役員代表47人によって、「新幹線富士駅設置促進準備会」を結成。
1981年(昭和56年)5月26日 - 官民からなる「東海道新幹線富士駅設置促進期成同盟会」設立。
1982年(昭和57年)
8月31日 - 新幹線富士駅設置促進期成同盟会が庵原郡蒲原町・由比町に参加要請。翌日、山梨県南巨摩郡富沢町、南部町、身延町に呼びかけ、ともに快諾。この時点で、2市7町となる。
11月18日 - 同じく、田方郡戸田村・土肥町、賀茂郡賀茂村・西伊豆町・松崎町にも参加要請。翌年2月快諾。
1983年(昭和58年)
1月14日 - 富士市が圏域住民にアンケートを実施。(31日まで)90パーセントが新駅設置に賛成。
1月19日 - 新幹線富士駅設置促進期成同盟会が、甲府市にも参加要請。5日後に快諾。この時点で、3市7町に広がる。
2月2日 - 南巨摩郡の残り全町、西八代郡全町村、中巨摩郡玉穂村・昭和町に参加要請し快諾。西伊豆と合わせて、3市20町4村となった。
11月19日 - 「新幹線富士駅設置促進市民決起集会」開催。
1984年(昭和59年)
1月15日 - “広報ふじ”にて、新幹線富士駅設置特集号を発行。新幹線富士駅設置問題を特集していた。
4月23日 - 新幹線富士駅の富士市案公表。
10月18日 - 新幹線富士駅の設置決定。
1985年(昭和60年)8月4日 - 起工式を行う。9月1日に工事開始。
1986年(昭和61年)12月26日 - 駅前広場造成工事着工。
1987年(昭和62年)
4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR東海が承継。
6月22日 - 駅舎工事着工。
10月16日 - 駅名が「新富士」に決定。
1988年(昭和63年)3月13日 - JR東海により開業。当初の管轄は静岡支社。
1993年(平成5年)8月23日 - 掛川市内を走行していた「のぞみ」24号の車内で殺人事件が発生。当列車は当駅に犯人の身柄確保のため緊急停車した。(のぞみ24号殺人事件)
1998年(平成10年)2月12日 - 自動改札機を導入。
2008年(平成20年)4月1日 - 管轄が新幹線鉄道事業本部へ変更。
電報略号 シフ
駅構造 高架駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度- 4,487人/日(降車客含まず)
-2009年-
開業年月日 1988年(昭和63年)3月13日
備考 駅長配置駅(管理駅)
みどりの窓口 有
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