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鉱山救護隊 救命器

2021-10-31 09:20:54 | その他 施設など

鉱山救護隊 救命器

ドレーガー式救命器(酸素呼吸器) 明治40年わが国で初めて坑内火災に使用された。
鉱山、炭鉱において、酸素呼吸器を着装し有害ガス中または酸素欠損の空気中で探検、人命救助、災害の拡大防止、復旧などの作業をするために設けられる組織。爆発性ガスの発生の多い甲種炭坑をもつ炭鉱では、鉱山保安法規の規定によって甲種鉱山救護隊を設けなければならない。これは、1班の人員を5人以上とし、5班以上を編成し、かつ酸素呼吸器24組以上とその付属品を備えておく。甲種炭坑以外の炭鉱、鉱山で監督官庁から指定された場合、または自ら希望する場合は、前記に準じた編成で乙種鉱山救護隊を設ける。

 鉱山救護隊の活動は高度の技術、体力および責任感を必要とするので、隊員は年齢20歳以上40歳未満で身体強健、技術優秀で各鉱山の坑内事情に精通した者で、北海道または九州の鉱山保安センターで行われる36時間以上の有資格者講習を受け、所定の試験に合格しなければならない。隊員となったのちも、救護技術の維持・向上のため、3か月に1回以上各鉱山または鉱山保安センターで訓練を行わなければならない。救護隊の用いる代表的な酸素呼吸器は重さ14.2キログラムで、200気圧内容積1.1リットルの酸素ボンベを備え、坑内で3~4時間救護活動ができる。

鉱山や炭鉱という特殊環境に対応した災害救護隊。落盤,側壁の崩壊,坑内出水,ガス突出,ガス・炭塵の爆発 (→炭塵爆発 ) ,自然発火,坑内火災その他により,死傷者,施設の破損,資源の損失などを伴う災害が生じた場合,酸素呼吸器をつけて,有害ガスが充満したり酸素欠損を生じたりしている坑内空気中で,現場の探検,罹災者の救出,災害の拡大防止,施設や資源の復旧などのために必要な作業を行う目的で設けられている組織。法律により設置が義務づけられている。(出典 ブリタニカ国際大百科事典) 

救命器
人体に有害な環境のなかで,安全に作業できるような個人保護具。狭義には,人体に有害な空気環境中で安全に呼吸できるような呼吸保護具を意味し,酸素呼吸器,空気呼吸器,簡易救命器,防毒マスクなどがある。鉱山救護隊は鉱山,炭鉱の坑内で火災,爆発などによる災害が発生したときは,救命器,特に酸素呼吸器を着装して災害現場に出動し,消火,罹災者の救出,復旧作業などを行う。酸素呼吸器は最長2時間程度まで使用できるが,その使用には熟練を要する。空気呼吸器は長時間使用はできないが,使いやすいので次第に普及している。防毒マスクは有害ガスの種類に応じてガス吸収缶の種類が異なり,かつ,酸素の十分ある場所でなければ使用できない。
坑内の爆発、火災などの際、内部の探検、罹災者(りさいしゃ)の救出、火災の防止などの作業に従事する者が、その中で安全に呼吸するために身につける装置。


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