終末期の患者ばかりが次々と不審な死を遂げる事件が相次ぎ、捜査に乗り出した刑事の犬養と高千穂は
依頼を受けて患者を安楽死させる「ドクター・デス」と呼ばれる医者の存在にたどり着く。
そんな矢先、重度の腎臓病に苦しんでいる犬養の一人娘の沙耶香が、ドクター・デスに安楽死を依頼
安楽死は殺人か否か?、というデリケートなテーマなのでそれなりに身構えて鑑賞しましたが・・・
ストーリーは、父の死に疑問をもった少年からの110番通報をきっかけに、安楽死殺人の疑いをもった
刑事が事件の真相を追うというものです。安楽死という賛否が分かれそうな事件を扱い、それなりに
緊迫感をもって展開していた所は良かったかと、しかし、残念ながら、良かったのはそれだけです。
冒頭からすぐに事件性が疑われるものの、その後の捜査に説得力がなかったり、テンポが?睡魔に
中でも、最大のマイナスポイントは、安楽死の扱い方です。確かに、序盤では安楽死を全否定出来ない
気持ちで観ていたのですが下手に親子愛を絡めたり、刑事の活躍ぶりを描こうとしたりせず、むしろ
余計な要素を極力排除して、安楽死の是非を問うことの一点で描き切り、最後の判断も観客に投げる
ぐらいでもよかったと思います。
テレビの2時間枠か連続ドラマなら、もっと楽しめたのかも? ☆☆
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