日本中を震撼させた凶悪な殺人事件を起こして逮捕され、死刑判決を受けた鏑木慶一が脱走した
鏑木を追う刑事の又貫征吾は、逃走を続ける鏑木が潜伏先で出会った人々を取り調べる
しかし彼らが語る鏑木は、それぞれがまったく別人のような人物像だった。さまざまな場所で
潜伏生活を送り、姿や顔を変えながら、間一髪の逃走を繰り返す鏑木。やがて彼が必死に逃亡を
続ける真の目的が明らかになり……。
こうして冤罪は作られるんだと思った・・・人が人を裁くのだから間違う事もあるでしょう
でもこれは間違いでは無く、初めから警察によって決めつけられたのだった(ネタばれ?)
同時に描かれる痴漢事件を見ても一度受けた有罪判決を覆すのは難しい でも正しい事を言い続ける
事を諦めない それが真実だから(最近の袴田事件は有名ですね)
ケアセンターで身分を証明する術も無い人が働くなど、都合良くリアリティの無い出来事がいくつか
有りますが、そんな事はこの際気にせずに観ましょうか・・・今作品で描きたい物はそんな事など
関係無いはずだと思うので その人を知り、その人を信ずる仲間がいる その数が例えわずかでも
それが真実ならばその声はきっと届くと思いたいのです 横浜流星くん、それぞれ変わる環境下
での表情が良かった 特に拘置所内で関わった人たちとの面会シーンでの穏やかな表情が印象的でした
揺れる内面を上手に表現した演技の刑事役の山田孝之さんは素晴らしい 吉岡里帆さんの信じるを
テーマにした演技も見事 そして美しかったです(関係ないか(笑))
人にどう思われようと周りに流されず、正しい事は正しいと思う声が届く社会になれば良いですね
判決後の法廷内に響いた拍手は温かい音がしたに違いありません
マスコミ、世論、警察、昨今の情報操作が頭をよぎる 良作でした
フィクションであってほしいですね ☆☆☆☆