生後まもなく失明したハルは2歳で父と死別、盲目のため7歳で旅芸人「瞽女」としての修行を始めた
彼女は、母トメ(中島ひろ子)から厳しくしつけられる。8歳でフジ親方(冨樫真)と共に初めての巡業の旅
に出たハル(川北のん)は、その年に母を亡くす。厳しい修行に耐える中、厳格なフジ親方からは目の
不自由な身で過酷な世間を生き抜く力を、サワ親方(小林綾子)からは人生のすべてを素直に受け入れる
寛容な心を受け継ぎ、ハル(吉本実憂)は一人前の瞽女として成長していく。
この作品を観るに際し『瞽 女(ごぜ)』とは?
盲御膳「めくらごぜん」と言う敬称に由来する日本人女性の盲人の芸能者 近世までにはほゞ全国的に
活躍し、20世紀には新潟県を中心に北陸地方などを転々としながら、三味線、時には胡弓を弾き唄い
門付巡業を主とした生業とした旅芸人です 女盲目(おんなめくら)とも呼ばれる事もあります
この作品を通じて初めて瞽女(ごぜ)の存在を知りました。生まれながらにして盲目と言うハンデを
背負って生きていく主人公の壮絶な生き様には本当に衝撃を受けた。母と娘の究極の慈愛が心に染みて
前半から思わず目頭が熱くなりました。
母に鬼のような躾を受け、親方には死ぬほどの修行を強要され、仲間にさえ意地悪をされ、子供の産め
ない体にまでされ、言われなく蔑ずまれ、差別され、騙され、弟子にまで食い物にされ、引き取り育てた
養女にまで冷遇され、どうしてここまで不幸を背負い続けなければならないのか。
母の死に目では、鬼としか思えない母の死に、涙一つこぼす事はなかった。
しかし、数十年後、引き取った養女にその養女が一人で生きていけるための厳しい躾と稽古をしていた時
ふと自分も母と同じことをしていることに気付き、母が自分を誰よりも愛していたことに今更ながら
気付き、涙を流す。全ての運命をを受けいれ続け、誰にも頼らず、誰をも妬まず、その運命をひたすら
受け入れ続けられたのはきっと母の苦しみを理解し、その教えを守りたかったのではないかと思う。
瞽女力は人生を豊かにするの言葉通りに小林ハルさんの名言が強く心に残りました。
「良い人と歩けば祭り、悪い人と歩けば修行」
「次の世には虫になってもよい、明るいさへもって生まれてきたい」
「その運命を恨まず、人の幸せを妬まず、人を差別せず、人に楽しみを与える」 ☆☆☆☆
映画のパンフを読み(凄い人達がいたもんだな)と
作品を観たくなり鑑賞となりました 昔は長野・静岡・岐阜・新潟・等
居たそうですが今回の作品は新潟の「高田瞽女」の一人にっスポットを
当てた物でした 高田には『瞽女ミュージアム』があるそうです
高田に行く事があったら是非寄って見たいですね
こんばんは。
瞽女と言う存在も、中身もほとんど知りません。
そう言えば、瞽女をテーマにした映画があったなと言うくらいの記憶です。
思い出せないのでググってみました。
はなれ瞽女おりんでした。
この映画が多分瞽女との初めての出会いだったかも。