カンサスの農場に住む少女ドロシー(ジュディ・ガーランド)はある日愛犬トトが近所のミス・グルチ
からいじめられたといって泣きながら帰ってきたが、誰も相手にならないので、トトと家出する
田舎道を歩いていると家出を見破った占師マーヴェル(フランク・モーガン)から伯母さんが心配して病気
になったといわれて、家へ帰ると、折から大龍巻が襲来して農場は大騒ぎ、こわくなってベッドにうつぶせ
になっていた所を、風で外れた窓が彼女の頭をしたたか打った。ふと気づくと、ドロシーは家もろとも大空
高く吹きあげられ、やがてふわりと落ちた所はオズの国・・・
冒頭とラスト カンザスのシーンはモノクロ オズの国は当時珍しかったカラー映像 スクリーンも小さい
10才のドロシーを16才のジュディ・ガーランドが演じ素晴らしい歌声を披露し大スターへの道を築いた一作
少し前観た「ジュディ 虹の彼方に」を観て、感激したばかりだが、今作は”あの作品とは切り離して観よう
(あの作品はジュディ・ガーランドの晩年を描いた作品ですから)と思いながら
この時代の現実の世界はセピアの映像で、ドロシーが魔法の国の扉を開けるとカラーの世界が広がるシーン
も良い。 そして、ドロシーは案山子、ブリキの木こり、臆病なライオンと出会い旅を続けるのですが
幾つか記憶に残ったシーンは案山子が言う「脳みそが無い奴ほど、良く喋る・・」
臆病なのに虚勢をはるライオンが、ドロシーに「本当に強い人は弱い者いじめはしない!」とピシャッと
顔を突かれ、よよよ・・と一気に弱気になり「鼻血出てない?・・僕はタンポポ」と弱弱しい姿になる
シーン それぞれ、案山子は「脳みそ」ブリキの木こりは「心」ライオンは「勇気」を貰いにオズに会い
に旅を続ける・・・悪い西の魔女の末路も、え?そんな事でやられちゃうの?と思いながら鑑賞続行。
流石に時代を感じる作品だがレンタルビデオ最盛期の時に観た以来 館で観るのは初めてだが昔の作品は
何処か温かい物を感じる こんな時期だからこそ観れた作品でした
冒頭に「子供の心を忘れていない大人たちと子供たちに捧ぐ」というテロップが流れるのですが、鑑賞後
「未だ、少年の気持ちは少しだけ残っているかな・・?」と思いながら劇場を後にした
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