定額給付金の財源の裏付けとなる08年度第2次補正予算関連法案が4日、衆院本会議で成立し、1人1万2千円の給付金の支給が可能になった。
そして、5日、北海道西興部(にしおこっぺ)村と並び最も早く、青森県西目屋村では現金による支給がおこなわれた。大勢の報道陣が囲む中、村長じきじきに第1号として熨斗袋にいれられた“臨時収入”を受け取り、顔をほころばせている農業の山下好恵さんの姿等がテレビなどで報じられた。 中には「定額給付金」と書いた熨斗袋を受け取り、村長さんに”有り難うございます”と手を合わせる老人も・・・。それに対して、誇らしげな村長の姿が妙におかしかった。ある報道陣が定額給付金は村長さんがくれたのではないですよ・・・と貰った人に言っていたが、「定額給付金」などと書いたものものしい熨斗袋などに入れて村長からじきじきに手渡されれば、老人がそんな錯覚をすることも有るだろう。マスコミを通じて全国的に流され村長にとっては非常に良い宣伝になったことだろう。
兵庫県内でも6日、たつの市を皮切りに定額給付金支給が始まったが、わが神戸市は、約71万所帯155万3千人にたいして、3月下旬に支給を開始するそうだ。大都市としては早いが、事前に早くから支給の準備をしていたそうだ。東京や横浜などの人口の多い都市では5月になるというところもある。
定額給付金の支給については、国民の7~8割の人が支給をするより、もっと、役に立つことに使って欲しいと要求していた。それに、参議院でも支給することを否決しているにも関わらず、小泉人気で得た圧倒的多数の自民投票を利用し、政府は衆議院で強引に再可決した。
「定額給付金」などとたいそうな名前が付いていても、国民からすれば自分達が払った税金を返してもらうだけのことであり、何も政府から給付されるわけではない。それも、3年後にはその何倍もの税負担となる消費税アップが待ち構えており、これは、自民党と公明党の選挙目当て、人気取りのバラマキにしか過ぎない。他生でも冷えた景気の刺戟になれば良いが、殆ど、景気の刺激にはならないだろう。
福田前首相などの政権投げ出し後、本来は総選挙により国民の審判を得て首相の座につかなければいけないはずの麻生氏だが、サブプライムローン問題に端を発する経済収縮のため、選挙より経済政策の方が大切と、選挙もせず、その政策の1番の超目玉としてかかげたのが、定額給付金の支給であった。当初から収縮している経済を活性化するためにと言いながら、その支給目的が、経済刺戟のためなのか弱者保護のためかハッキリもせず、首相答弁も迷走のしっ放し。そして、年を越して今頃の支給となったのであるが、昨年11月には「もともと受け取る気がない」と明言。高額所得者の受給について「矜持(きょうじ)の問題」「1億円あっても、さもしく1万2000円欲しいという人もいるかもしれない」と発言していた首相も、生活給付より消費刺激の比重が高くなったから受け取ることになったのだとか。
そして、何に使うかは、「家内に相談する」のだそうだ。九州の炭鉱王といわれた麻生家の御曹司が、12,000円か20,000円のお金の使い道を「家内と相談」しなくてはならないの・・・?。自分に支給された僅か1万や2万のお金の使途を家内と相談しなくては決められないような人が、よくもまあ、総額2兆円に及ぶ我々の大切な税金を、国民の意見を無視し、参議院で否決されたにもかかわらず、衆議院での絶対多数を良いことに、あっさりと支給を決めたものだ。
世界中が今、金融危機と経済収縮の中でひ~ひ~言っている中、輸出頼みであった日本の経済は、急速に冷え込んできており、昨日も、ある大手の証券会社の者と話しをしていたのだが、他の諸国に比しても日本の経済環境は相当悪くなるだろうと予想していた。それは、なんと言っても、日本は内需が弱いからである。今回の金融問題の発端となった米国を初め円に対して急激な通貨安となったオーストラリアなど、以外に、経済は日本より悪そうだ。それは、内需があるからだ。ただ今までが、余り好調すぎたものが悪くなっただけで、日本は、以前のバブル崩壊以降も、良い良いといわれてはいても、振り返ってみると実際にはそれほどたいして経済状態が良くはなかった。そのような中で、諸外国と比べて少子高齢化は急激に進んでおり、これからの日本経済は世界の中でももっとも危険な状態になりつつある・・・と言っていた。それは、何よりも、政治が悪いからだとも言っていた。日本の政治が良くないことは、前々から言われていたことであるが、それなりの経済状態の時には、民間の経済界等が必死に頑張り何とか切り抜けてきた。しかし、今の日本の経済界には、そんな力もなくなってきた。政治によって解決しなくてはならないのだが、今度の総選挙で期待されていた民主党の小沢代表の政治献金疑惑が浮上するなど、政治はますます混迷を見せてきた。
私も、株式市況の暴落などにより、投資信託などで大損をしたが、いずれ回復するであろと売却もせず根気良く持っていたものも、いよいよあきらめて、現金化することにした。この不況、簡単には、回復しそうにもないと思ったから・・・。
(画像は、青森県西目屋村役場から第1号の定額給付金をうけとった山下好恵さん。2009・3・6朝日新聞朝刊)
そして、5日、北海道西興部(にしおこっぺ)村と並び最も早く、青森県西目屋村では現金による支給がおこなわれた。大勢の報道陣が囲む中、村長じきじきに第1号として熨斗袋にいれられた“臨時収入”を受け取り、顔をほころばせている農業の山下好恵さんの姿等がテレビなどで報じられた。 中には「定額給付金」と書いた熨斗袋を受け取り、村長さんに”有り難うございます”と手を合わせる老人も・・・。それに対して、誇らしげな村長の姿が妙におかしかった。ある報道陣が定額給付金は村長さんがくれたのではないですよ・・・と貰った人に言っていたが、「定額給付金」などと書いたものものしい熨斗袋などに入れて村長からじきじきに手渡されれば、老人がそんな錯覚をすることも有るだろう。マスコミを通じて全国的に流され村長にとっては非常に良い宣伝になったことだろう。
兵庫県内でも6日、たつの市を皮切りに定額給付金支給が始まったが、わが神戸市は、約71万所帯155万3千人にたいして、3月下旬に支給を開始するそうだ。大都市としては早いが、事前に早くから支給の準備をしていたそうだ。東京や横浜などの人口の多い都市では5月になるというところもある。
定額給付金の支給については、国民の7~8割の人が支給をするより、もっと、役に立つことに使って欲しいと要求していた。それに、参議院でも支給することを否決しているにも関わらず、小泉人気で得た圧倒的多数の自民投票を利用し、政府は衆議院で強引に再可決した。
「定額給付金」などとたいそうな名前が付いていても、国民からすれば自分達が払った税金を返してもらうだけのことであり、何も政府から給付されるわけではない。それも、3年後にはその何倍もの税負担となる消費税アップが待ち構えており、これは、自民党と公明党の選挙目当て、人気取りのバラマキにしか過ぎない。他生でも冷えた景気の刺戟になれば良いが、殆ど、景気の刺激にはならないだろう。
福田前首相などの政権投げ出し後、本来は総選挙により国民の審判を得て首相の座につかなければいけないはずの麻生氏だが、サブプライムローン問題に端を発する経済収縮のため、選挙より経済政策の方が大切と、選挙もせず、その政策の1番の超目玉としてかかげたのが、定額給付金の支給であった。当初から収縮している経済を活性化するためにと言いながら、その支給目的が、経済刺戟のためなのか弱者保護のためかハッキリもせず、首相答弁も迷走のしっ放し。そして、年を越して今頃の支給となったのであるが、昨年11月には「もともと受け取る気がない」と明言。高額所得者の受給について「矜持(きょうじ)の問題」「1億円あっても、さもしく1万2000円欲しいという人もいるかもしれない」と発言していた首相も、生活給付より消費刺激の比重が高くなったから受け取ることになったのだとか。
そして、何に使うかは、「家内に相談する」のだそうだ。九州の炭鉱王といわれた麻生家の御曹司が、12,000円か20,000円のお金の使い道を「家内と相談」しなくてはならないの・・・?。自分に支給された僅か1万や2万のお金の使途を家内と相談しなくては決められないような人が、よくもまあ、総額2兆円に及ぶ我々の大切な税金を、国民の意見を無視し、参議院で否決されたにもかかわらず、衆議院での絶対多数を良いことに、あっさりと支給を決めたものだ。
世界中が今、金融危機と経済収縮の中でひ~ひ~言っている中、輸出頼みであった日本の経済は、急速に冷え込んできており、昨日も、ある大手の証券会社の者と話しをしていたのだが、他の諸国に比しても日本の経済環境は相当悪くなるだろうと予想していた。それは、なんと言っても、日本は内需が弱いからである。今回の金融問題の発端となった米国を初め円に対して急激な通貨安となったオーストラリアなど、以外に、経済は日本より悪そうだ。それは、内需があるからだ。ただ今までが、余り好調すぎたものが悪くなっただけで、日本は、以前のバブル崩壊以降も、良い良いといわれてはいても、振り返ってみると実際にはそれほどたいして経済状態が良くはなかった。そのような中で、諸外国と比べて少子高齢化は急激に進んでおり、これからの日本経済は世界の中でももっとも危険な状態になりつつある・・・と言っていた。それは、何よりも、政治が悪いからだとも言っていた。日本の政治が良くないことは、前々から言われていたことであるが、それなりの経済状態の時には、民間の経済界等が必死に頑張り何とか切り抜けてきた。しかし、今の日本の経済界には、そんな力もなくなってきた。政治によって解決しなくてはならないのだが、今度の総選挙で期待されていた民主党の小沢代表の政治献金疑惑が浮上するなど、政治はますます混迷を見せてきた。
私も、株式市況の暴落などにより、投資信託などで大損をしたが、いずれ回復するであろと売却もせず根気良く持っていたものも、いよいよあきらめて、現金化することにした。この不況、簡単には、回復しそうにもないと思ったから・・・。
(画像は、青森県西目屋村役場から第1号の定額給付金をうけとった山下好恵さん。2009・3・6朝日新聞朝刊)