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つれづれフォト 006 認印

2014-03-28 10:00:53 | つれづれフォト

 

就職したときに、父がお祝いにくれた認印。

このハンコを、出勤簿に押し続けて42年。

いま、その役目を終えて、自宅に戻ってきました。

 

昔読んだ詩に、出勤簿用に使っていた認印が

何だか血の滲んだ指先のように見える、ということを書いたものがあって

それは、確かに石垣りんの詩だとずっと思ってきたのですが

今回、石垣りんの詩集にあたっても、どこにもない。

おかしいなあ。

いかにも、石垣りんらしい、どこか陰惨な趣のある詩だったと思うのですが。

 

ぼくには、そんなふうな見え方はしませんが

まあ、このハンコを1万回ぐらいは押してきたのだなあと思うと

何だか、切ないような、妙な気分になります。

 

もっとも最近では、タイムカードが導入されている学校も多いとか。

こんなハンコの写真を撮ろうなんて思う人間も

いなくなるのでしょうね。

 


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