「早春賦」より
春は名のみの風の寒さや
33×16cm
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こんなに今の季節にぴったりの歌もありません。
ほんとに、「春なんて、うそばっかり」って感じですね。
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この歌の3番の歌詞はこうです。
春と聞かねば知らでありしを
聞けば急かるる胸の思いを
いかにせよとのこの頃か
いかにせよとのこの頃か
妙に難しいので、簡単に訳すと
今が春だと聞かなければ、知らないでいたのに
聞いたしまった以上、はやく春よ来いと気がせいてならないこの思いを
いったいどうしてくれようというのか、この頃のこの寒さは!
「春だと聞かなければ」というのは
きっと立春のことでしょう。
立春なんて言って、期待させたのに
ちっとも暖かくならないじゃないか、
どうしてくれる!
ってことですね。
まさに、今の心境ぴったりではないでしょうか。