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一日一書 298 春は名のみの

2014-03-07 14:20:04 | 一日一書

 

「早春賦」より

 

春は名のみの風の寒さや

 

33×16cm

 

 

こんなに今の季節にぴったりの歌もありません。

ほんとに、「春なんて、うそばっかり」って感じですね。

 

 

この歌の3番の歌詞はこうです。

 

春と聞かねば知らでありしを
聞けば急かるる胸の思いを
いかにせよとのこの頃か
いかにせよとのこの頃か

 

妙に難しいので、簡単に訳すと

 

今が春だと聞かなければ、知らないでいたのに

聞いたしまった以上、はやく春よ来いと気がせいてならないこの思いを

いったいどうしてくれようというのか、この頃のこの寒さは!

 

 

「春だと聞かなければ」というのは

きっと立春のことでしょう。

 

立春なんて言って、期待させたのに

ちっとも暖かくならないじゃないか、

どうしてくれる!

 

ってことですね。

 

まさに、今の心境ぴったりではないでしょうか。

 

 


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