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一日一書 736 捨てられぬ・加舎白雄

2015-11-10 17:02:11 | 一日一書

 

加舎白雄

 

捨てられぬものはこころよ冬籠(ふゆごもり)

 

 

 

 

何もかも捨て去った自分だが、こうやってひとりで冬を過ごしていると

やっぱり、この心だけは捨てられないものだなあ、といった意味の句。

 

冬は、どうしても外出が億劫になるものです。

そうすると「冬籠」ともいうべき暮らし方になってしまいます。

家の中でしみじみと「来し方行く末」を考えるというのも、

乙なものかもしれません。

 

白雄の句というのは

素直で、気張っていないところがいいですね。 

 

 

 

 

 

 

 


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