一陽来復
半紙
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今日は、冬至。
「一陽来復」とは、「冬至」のこと。
若いころは、「冬至」というと
一日で最も太陽の出ている時間が短い日、ということで
いいイメージはありませんでした。
しかし、冬至からは、毎日少しずつ日が長くなるんだと思うと
希望があるというか、なんかいいなあと思うようになりました。
実は、昔からこの冬至は、
「一陽来復」といって
春がふたたび巡ってくる
めでたい日だったわけです。
「一陽来復」に関しては、日本大百科全書にこう書いてあります。
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万物の生成を陰と陽の二気に分ける考え方から、冬至をいう。
夜を陰、昼を陽として1年を立春から大寒までの二十四節気に分けると、
冬至が陰の極点となる。したがってこの日から陽がふたたび増してくることになる。
古くはこの日を一陽来復または一陽嘉節(かせつ)として祝った。
冬至と11月1日が重なる朔旦(さくたん)冬至などは、よりめでたいことであった。
こうしたことから、春が巡ってくることや、めでたいことがふたたびくることを一陽来復というようになった。
[佐々木勝](日本百科大全書)