文部省唱歌
海
半紙
爪楊枝
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一
松原遠く消ゆるところ
白帆の影は浮ぶ。
干網浜に高くして、
鷗は低く波に飛ぶ。
見よ昼の海。
見よ昼の海。
二
島山闇に著(しる)きあたり、
漁火(いさりび) 光淡し。
寄る波岸に緩くして、
浦風軽(かろ)く沙(いさご)吹く。
見よ夜の海。
見よ夜の海。
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小学生のころ、この1番はまともに歌いませんでしたね。
「松原とおちゃん、消ゆるかあちゃん」って歌って、ゲラゲラ笑ってました。
だから、その後の歌詞はぜんぜん覚えてない。
まして2番なんて。
阿久悠はヒットの条件として
替え歌を作りやすいこと、というのを挙げていました。
まあ、この文部省唱歌が、そこを考えていたとは到底考えられませんが。
子どもは楽しむ天才です。