うまくまとまらないので、思いつくままに。
「M」は初見。
プログラムを買っていないので
見たままの個人的解釈ということで。
「三島の文章は理論的なので外国語に翻訳しやすい」
と、むかし母が言っていた。(母は英文学専攻)
そのときは、ふ~ん、と漠然と思っていたんだけど
今日この作品を見て、なるほど、と思いました。
ベジャールの日本物って、
私は「雅楽」ぐらいしか見てないので
(「カブキ」全幕は未見。抜粋やTV放映を途切れ途切れに見たぐらい)
断言するのもアレなんだけど、
う~ん、ちょっと違ってない?
と思っていたんですわ。
でも、「M」は、ヘンな幻想(ヨーロッパ人の東洋趣味)なんか
入っておらず、「正しく」解釈されているな、と感じました。
三島の文章が「正しく」伝わっているんだな、
という印象を持ちました。
事前に読んださまざまな文章を読んだ限りでは
イチ、ニ、サンが、三島の分身だと思っていたのですが
「聖セバスチャン」こそが、三島の分身でした。
三島のエロティシズム、ナルシズム、男色傾向、に加え
「理想に届いていない自分(の肉体)←それを嫌悪し
認めたくない自分」も投影されていると思いました。
映画「黒蜥蜴」で三島自身が裸身を曝していたのですが
相当鍛えているハズなのに、全然美しくない身体でした。
本人は多分、自分の身体に満足していなかったんじゃないかな。
そんな気持ちまで投影されているように思いました。
印象的だったのは「金閣寺」。
金閣寺の模型が出てくる前が
「燃える金閣寺」だと思うんですが、違ってたらゴメン。
金のパンツの聖セバスチャンは、金閣寺であり、
放火した僧でもあるんではないか、と。
雷蔵の「炎上」では、犯人が最後自殺して終わって
ブチ切れました。
至上の美に、求め続けたただ一つの真理に
拒絶されることが、あの小説のキモだと思っていたので。
こちらは、拒絶されていたので、感動です。
炎に拒絶されていたよね。
「憂国」が、2.26の日本陸軍ではなく、
「盾の会」に繋がっているのも、
ああ、ちゃんとわかっているなあ、と。
それを言うなら「祖母」も、でしょうか。
三島に計り知れない影響を与えた祖母を
あのような形でちゃんと登場させている。
三島の小説を読んだのは、かなり昔なのですが
まあ、なんとなく理解できて良かったです。
で。
この程度でも、知っていれば理解できるのなら
最近のベジャールが使用しているオペラとかも
知っていればもっと楽しめるんだろうなあ、とか
思ったりして。
ダンサーでは、なんと言っても大嶋さんが良かった。
踊りがどうこうではなく。
(私が思うところの)三島の本質を感じた。
小出さんは、ベジャールの振りは、まだ
「第二外国語取得中」のような動き。
でも、名前の通り、夜空に浮かぶ月だった。
やわらかな月光だったな。
高岸さん、吉岡さんあたりは、さすがにベジャールの動きを
習得している。動きが自然。
上野さんは、こういう動きの方がイイかも。
衣装の色も似合っている。
白い姫より、こっちの方が断然似合う。
と思うのは、たんに「濃い好き」の私の趣味か。
木村さんが「男らしい」と井脇さんの日記にあったけど
踊り自体は、それほどでもなかったような。
リフトなどの力業が多いせい?
井脇さんは美しく優雅だった。
紫の衣装が似合っている。
大島(由賀子)さんの立ち姿が素晴らしく良かった。
野辺さんの射手がイマイチかな。
動きが綺麗でない。
ちょっと間が持たなかった。
面白いかと?と問われたら、
保留、だね。
もう一回小説をしみじみ読み直してから見たら
楽しいかも。
最後がフランス語?のオシャレな歌で終わるのが
ちょっとだけ違和感。
例え間違った解釈でも、許してくだされ。
あくまでも見たままを受け取った、ということで。
んでは、これからあらすじ等を書いていそうな
サイトさんを探しに行ってきます。
「M」は初見。
プログラムを買っていないので
見たままの個人的解釈ということで。
「三島の文章は理論的なので外国語に翻訳しやすい」
と、むかし母が言っていた。(母は英文学専攻)
そのときは、ふ~ん、と漠然と思っていたんだけど
今日この作品を見て、なるほど、と思いました。
ベジャールの日本物って、
私は「雅楽」ぐらいしか見てないので
(「カブキ」全幕は未見。抜粋やTV放映を途切れ途切れに見たぐらい)
断言するのもアレなんだけど、
う~ん、ちょっと違ってない?
と思っていたんですわ。
でも、「M」は、ヘンな幻想(ヨーロッパ人の東洋趣味)なんか
入っておらず、「正しく」解釈されているな、と感じました。
三島の文章が「正しく」伝わっているんだな、
という印象を持ちました。
事前に読んださまざまな文章を読んだ限りでは
イチ、ニ、サンが、三島の分身だと思っていたのですが
「聖セバスチャン」こそが、三島の分身でした。
三島のエロティシズム、ナルシズム、男色傾向、に加え
「理想に届いていない自分(の肉体)←それを嫌悪し
認めたくない自分」も投影されていると思いました。
映画「黒蜥蜴」で三島自身が裸身を曝していたのですが
相当鍛えているハズなのに、全然美しくない身体でした。
本人は多分、自分の身体に満足していなかったんじゃないかな。
そんな気持ちまで投影されているように思いました。
印象的だったのは「金閣寺」。
金閣寺の模型が出てくる前が
「燃える金閣寺」だと思うんですが、違ってたらゴメン。
金のパンツの聖セバスチャンは、金閣寺であり、
放火した僧でもあるんではないか、と。
雷蔵の「炎上」では、犯人が最後自殺して終わって
ブチ切れました。
至上の美に、求め続けたただ一つの真理に
拒絶されることが、あの小説のキモだと思っていたので。
こちらは、拒絶されていたので、感動です。
炎に拒絶されていたよね。
「憂国」が、2.26の日本陸軍ではなく、
「盾の会」に繋がっているのも、
ああ、ちゃんとわかっているなあ、と。
それを言うなら「祖母」も、でしょうか。
三島に計り知れない影響を与えた祖母を
あのような形でちゃんと登場させている。
三島の小説を読んだのは、かなり昔なのですが
まあ、なんとなく理解できて良かったです。
で。
この程度でも、知っていれば理解できるのなら
最近のベジャールが使用しているオペラとかも
知っていればもっと楽しめるんだろうなあ、とか
思ったりして。
ダンサーでは、なんと言っても大嶋さんが良かった。
踊りがどうこうではなく。
(私が思うところの)三島の本質を感じた。
小出さんは、ベジャールの振りは、まだ
「第二外国語取得中」のような動き。
でも、名前の通り、夜空に浮かぶ月だった。
やわらかな月光だったな。
高岸さん、吉岡さんあたりは、さすがにベジャールの動きを
習得している。動きが自然。
上野さんは、こういう動きの方がイイかも。
衣装の色も似合っている。
白い姫より、こっちの方が断然似合う。
と思うのは、たんに「濃い好き」の私の趣味か。
木村さんが「男らしい」と井脇さんの日記にあったけど
踊り自体は、それほどでもなかったような。
リフトなどの力業が多いせい?
井脇さんは美しく優雅だった。
紫の衣装が似合っている。
大島(由賀子)さんの立ち姿が素晴らしく良かった。
野辺さんの射手がイマイチかな。
動きが綺麗でない。
ちょっと間が持たなかった。
面白いかと?と問われたら、
保留、だね。
もう一回小説をしみじみ読み直してから見たら
楽しいかも。
最後がフランス語?のオシャレな歌で終わるのが
ちょっとだけ違和感。
例え間違った解釈でも、許してくだされ。
あくまでも見たままを受け取った、ということで。
んでは、これからあらすじ等を書いていそうな
サイトさんを探しに行ってきます。