アーリン夫人はアメリカ社交界の花だったがパトロン達に見捨てられ大陸を去り、南イタリアへ。彼女の目的は、そこで一夏を過ごす若きアメリカ人夫妻、ロバートとメグだった。妻に隠れて、アーリン夫人との密会を重ねるロバート。プレイボーイのジョンはメグを落とそうとし、タピィはアーリン夫人に結婚を申し込む。
オスカー・ワイルドの戯曲を映画化。密度の濃い台詞を積み上げていくような雰囲気は好きなんですわ。日本における宣伝ではスカーレット・ヨハンソンの方が主演のようですが、実際にはヘレン・ハント演じるアーリン夫人の物語ですね。ハントの一人勝ち。ヨハンソンの「無知」「無垢」ぶりは、可愛いと言えば可愛いのですが、少々作為も見えるかな。お固い人妻、っていうには、ちょいと色気が有りすぎる。最初に洋服屋に入るときの水色のワンピも、お尻の形が丸わかりだよねえ。男性陣のズボンのラインが(現代から見ると)ちゃんと野暮ったく、アーリン夫人の服は、外出着はカチッとした布地で寝室では柔らかな布と使い分けているのに、ヨハンソンだけわりと身体の線を強調するような衣装だったような。。。普段着がもうちょっと「鎧」的だと、パーティーでのドレスがもっと映えたんじゃないかなあ。まあ、無意識に色気を垂れ流しているところが「母親似」だとしたら、なかなかの計算ですよね。
アーリン夫人が夫の愛人ではなく・・・、というネタバレは突然やってきて、ちょっとビックリ。あの寝室での会話はなんだったんだ?(男として)まんざらでもない表情だったように思えたんだけど。それが戯曲のトリックってものかね。実際に肉体関係はあったのかな?前半は完全にあったと思ったんだけど、後半のネタバレからすると「夫は無罪」のようにも思えるし。「ネタ」を元に、夫人が夫に「関係を強要」したとか??なのかな???一度原作を読むべきか。「アーネスト」も載っていることだし。
ヘレン・ハントはさすがの演技。妖艶で、それでいて、わずかな表情で多くのことを表しています。自分本位の女のはずなのに、自分が傷ついても、大切に思う男性を傷つけても、「守りたい人」を守る姿は感動でした。その後に、「写真」を愛おしそうに撫でるところは、ちょっと泣いちゃいましたよ。
そして、タピィの男気には感激だ!これだけ女を理解してくれる男は、そうそういないよ。彼と別れた女達は後悔しているだろうなあ。いや、度重なる別れがあったから、懐が深くなったのかな。それも、また、良し。ジョン君の情けなさ振りもLovelyでしたわ。
オスカー・ワイルドの戯曲を映画化。密度の濃い台詞を積み上げていくような雰囲気は好きなんですわ。日本における宣伝ではスカーレット・ヨハンソンの方が主演のようですが、実際にはヘレン・ハント演じるアーリン夫人の物語ですね。ハントの一人勝ち。ヨハンソンの「無知」「無垢」ぶりは、可愛いと言えば可愛いのですが、少々作為も見えるかな。お固い人妻、っていうには、ちょいと色気が有りすぎる。最初に洋服屋に入るときの水色のワンピも、お尻の形が丸わかりだよねえ。男性陣のズボンのラインが(現代から見ると)ちゃんと野暮ったく、アーリン夫人の服は、外出着はカチッとした布地で寝室では柔らかな布と使い分けているのに、ヨハンソンだけわりと身体の線を強調するような衣装だったような。。。普段着がもうちょっと「鎧」的だと、パーティーでのドレスがもっと映えたんじゃないかなあ。まあ、無意識に色気を垂れ流しているところが「母親似」だとしたら、なかなかの計算ですよね。
アーリン夫人が夫の愛人ではなく・・・、というネタバレは突然やってきて、ちょっとビックリ。あの寝室での会話はなんだったんだ?(男として)まんざらでもない表情だったように思えたんだけど。それが戯曲のトリックってものかね。実際に肉体関係はあったのかな?前半は完全にあったと思ったんだけど、後半のネタバレからすると「夫は無罪」のようにも思えるし。「ネタ」を元に、夫人が夫に「関係を強要」したとか??なのかな???一度原作を読むべきか。「アーネスト」も載っていることだし。
ヘレン・ハントはさすがの演技。妖艶で、それでいて、わずかな表情で多くのことを表しています。自分本位の女のはずなのに、自分が傷ついても、大切に思う男性を傷つけても、「守りたい人」を守る姿は感動でした。その後に、「写真」を愛おしそうに撫でるところは、ちょっと泣いちゃいましたよ。
そして、タピィの男気には感激だ!これだけ女を理解してくれる男は、そうそういないよ。彼と別れた女達は後悔しているだろうなあ。いや、度重なる別れがあったから、懐が深くなったのかな。それも、また、良し。ジョン君の情けなさ振りもLovelyでしたわ。