きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「スカーレット・ピンパーネル」@東京宝塚劇場(3回目)

2010年06月18日 | 宝塚(月組)
昨日の新人公演を見た後だと
本役さん達は、やっぱり演技が繊細。
たとえば、午前一時の控え室、
マルグリットのひたむきな気持ちを
パーシーが汲み取る場面とか。
打算もなにもなく、
ただただスカーレット・ピンパーネルの身を案じるマルグリットと
その気持ちに曇が無いことを認めるパーシー。
だからこそ、そのあと差し伸べる手が優しい。
そういう台詞じゃない部分が、部分こそが
心に迫る。
で、やっぱりキリヤンは
輝くスターなんだなあ。しみじみ。

今日のショーヴランは、みりお。
まさおも若いと思っていたけど
みりおはさらに若い。
黒いのは衣装だけで、
気持ちは黒くない。
パーシーに対立する立場の人、
ということなら、
こういうのもありだと思うけど。
真っ直ぐに革命を信じている、ってのも
ありかもしれないけれど。
私は物足りないなー。
もっと、ドロドロして欲しい。
あくまでも好みだけど。
ヒゲはいらないんじゃないかな。
歌は良い。けど、もっとなにか欲しいな。

まさおのアルマンは、
すごくしっくりくる。
こっちの方が本来の持ち味だなー。
ホッとする。
けど、みりおショーブランなら
まさおショーブランの方がいいなあ。


今日はあさかなご来場。
衣装のアドリブは
「黒のジャケット、白のキャミソールにデニムのパンツで
すっかり女らしくなった瀬奈じゅんさんと同じスタイルはいかがですか?」
「けっこうです」
「そうですよねー、あなたがそんなかっこうしても
 一緒に来ている彩乃かなみさんと
 3人で並ぶことはできませんもんねー」
みたいなカンジ。
プリンスとの会話は
「なんていうダンスですか?」
「JUN-JUNダンス。」(SENAコンの踊り?)
プリンス登場の時は
右手で、頭のてっぺん経由で左耳を掴む
あさこちゃんのポーズでした。

スカピン団勧誘の場面、
パーシーがカミセン達に話しているときに
 フォークス「もしかして・・・」
 デュハースト「ああ!」
みたいな会話が聞こえてきた。
仲間が増えるのが嬉しそうだった。

そして、やっぱり
デュエダンで泣いたわ。
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「孤高のメス」

2010年06月18日 | 映画
スカピンの前になにか一本、と思って
時間的にピッタリなコレを見てきました。

舞台は概ね20年前の田舎町。
脳死肝の移植をするかどうか。

当時は、まだ認められていなかった。
場合によっては殺人罪が適用される。

でも、担当医は、「患者を治したい」、
それだけの気持ちで手術する。

脳死した患者の家族の希望もあり
手術を行う。

担当医は、倫理的な部分で世間に糾弾されるが
なにも言い訳せずに病院を去る。


静かにいろんな物語が重なっていく。

医療以外は鈍い医師(→天然)を
堤真一が好演。
あんなに素晴らしい医者なのに
プライベートでのピントのずれ方がとっても良い。
そういう性格だから、
プライドとか立場とか関係なく
患者にとってベストな方法が取れるんだろうなあ。

ストーリーは、夏川結衣が演じる看護婦の日記を
その息子が読む、という形式で展開する。
夏川結衣の押さえた演技も良かった。

息子が脳死となった母親は余貴美子。


ただ、「良い医者」を描こうと思うと、
対立するのは「悪い医者」、ということで
大学病院の系列の医師で女好きで医療をミスを隠すような
見るからに「悪い医者」を、
さらに生瀬さんが演ずるもんだから
本当に最低な医者に見えて、
その点、堤さんが演じている方の医者は・・・
と、なるけど、
現場に、あんなわかりやすい人っているのかな。
映画だから仕方がないけど
対立する方を、もっと普通の医者にしても。。。
と思うけど、それだとドラマは成立しないんだろうな。

最近「バチスタ」とか「ジェネラル・ルージュ」を見てるけど
それに出てくる設備と、
映画に出てくる設備が違いすぎる。
設備も機器も、いろんなことが日進月歩なんだなあ。
お医者さんや看護師さん達は、
現場の仕事を遂行しながら
新しい知識を仕入れなければならない。
とても大変だ。
医療に携わるさまざまな人の努力で
医学は進歩するんだね。
ありがたや。

見て思ったのは、
臓器移植は、確かに治療の一手段だけど、
全ての人がその手段を選択し、
完全に治る、
なんてことは不可能だろうなー、ということ。
ドナーの意志とか、倫理的に、
ということではなく、
あんだけ手先が器用で手術が上手い医者なんて
そんなにたくさんはいないよねー。
知識と手先の器用さは、必ずしも比例しないもんねー。
移植という手段があるから、なんて
安易なことは考えない方がいいんだろーなー。
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