きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ジーザス・クライスト=スーパースター エルサレムバージョン 2014」@京都

2014年12月14日 | 劇団四季






京都公演は13日の昼と夜、14日の千秋楽、計3回を見たのですが
感想が上手くまとまりません。
とりあえず、あっちこっち話題が飛びすぎるメモをそのまま掲載します。
後日まとめるかもしれませんが
当面は勢いだけで書いちゃったこちらをお読みください。

12月13日昼公演感想
神の顔が丸くなっていた。
キヨミチがモジャモジャっていた。
シモーヌが金のパンツを見せていた。

さらちゃんがどんな役作りしても意味がないな、と思うくらい、
ジーザスとユダの絆が強くなっていた。
お互いに半身なんだな。
今日、思ったのはゲッセマネ前後。
神はジーザスからユダを奪って退路を断ったんだな。
捕らえられたときの弱々しいジーザスは
しおたれたただの男だった。

それまで傲岸不遜に我が道を進んでいたけど、それは能動的で、
神が求めているのは運命を受け入れる、受動的な立場。
前者だと個人の欲で、後者は神の意志。
そこまで求める神はキツイと思うけど、
挫折を受け入れるからこそ、
今季の超強気なジーザスの演技が生きてきて、
なんというか、繋がったな、と。

群衆のみなさんは声が出てるね。
ペテロも名指しされ責められたときに「違うっ!」って言ってた。

ユダは最初から強い決意を持っていて、
裏切りも明確に自分で決めた、と見えて、最後の一瞬で迷う。
そこから綻び始める。
晩餐前にジーザスに手を伸ばすも、顔を背けて強く強く拒否される。
前橋までは視線を外すぐらいだったのに、今日は拒絶だった。
その後のジーザスは天を仰ぐこともない。
つまりはユダのことしか考えていない。
ジーザスに拒絶されてユダ崩壊。
あなたのための行動なのに、あなたは拒否する。
深い深い絶望に見ている方も泣くしかない。
スーパースターは絶好調。
ちょいアレンジが変わったかな。
カテコは陽気だった。

エルサレムの歌の途中で去るジーザスの歩き方はなんとかならないかな。
のっしのっし、よっこらしょ、ってかんじ。

京都の自殺穴は急速降下だった。
早っ!ってビックリしたわ。

キヨミチは高音がキツそうだけど、
このやられっぷりが千秋楽ってかんじだわ~。
低音は前橋より深く響いている。幸せ。

さらちゃんの歌声はときどき金属的な響きになるけど、
可愛いから、まあいいや。

やなぴーとスンラさんは共依存で、
神芝はすれ違ったまま自滅だね。
それもいいわ。

神殿、東京より強奪率が跳ね上がった!
誰もがなにかしら手に持っている。
サンボのチームワークが良くなったんだな。
あんな盗人の巣で愛玩用の籠入り小鳥なんか売って意味があるのかねえ、と毎回思う。
籠入りだから食用じゃないよね。
小鳥は骨ばかりで身は少ないし。


12月13日夜公演感想
マチネはM列。神の強気に拍車がかかったな、と思っていたけど、
ソワレをB列で見たら、柔らかい表情と放心が多かった。
この優しさがもう少し遠くまで届けばさらに話が面白くなるのにな。
普段は優しいのにユダにだけ厳しくあたるのは
本心をぶつけていい相手と無意識に思っているとかとか。

芝ユダは昼より余裕が無くなってきた。
髪も昼よりバサバサ。
自殺穴は高速というより三段階ぐらい?
神殿では鳥籠を奪った女性がいたな。
さらちゃんは笑顔の雰囲気がミミちゃんに似てるかな?
ヘロデの金パンツは宝石付きだった。

晩餐前、ジーザスはユダの視線を振り切ったあと天を仰いでいた。
昼は見落としたかな。
そこでいったを覚悟を決めたんだろうけど、
ユダが去ったあと、はっきりうなだれていた。
あそこで人間に戻りゲッセマネも人間として歌っている。
超人じゃないのがいいんだよ、と神永さんはやっぱりそこに落ち着くな。

「名高いあなたの磔は」で磔のポーズの芝ユダ。
それより!
ソウルガールズのスカートが透け透けで驚いたよ!
誘惑する魔女なのか?
ユダは靡きそうにないけど。
前はスカートはこんなに透けてなかったと思う。(たぶん)
そのかわりもっと胸が強調されてた。
どのみちエロいのね。

マチネのカーテンコールでは足が3番ポジションだったキヨミチは、
ソワレでは親指立ててのガッツポーズ、
その後は右腕をぐるぐる回してからの腰に入れるガッツポーズ。
マチネの方が弾けるのが早かったような。
ソワレは壊れたユダから芝清道まで修復するのに時間がかかったのかな。
神も最後は頭の上でハートマーク。
さらちゃんはキラキラ笑顔。

群衆たちは各所で声を出す芝居多し。
個人の判断ではなく2014年版としてのマイナーチェンジだと思うけど
私はこの方が好きだな。
流される群衆心理がはっきり出ていてわかりやすい。
「今宵やすらかに」でユダの歌(演説)が始まったときも、
それぞれの反応やタイミングが違うのが良いね。
微妙に賛同している人もいる?
以前は「なにを言うんだ」ってかんじで
ユダの言い掛かりみたいだったけど(それも大好き)、
今回は群衆の掌返しの伏線ともとれるかな。
群衆がどこかで会話してて、的確だなあ、と思ったところがあったんだけど、
はっきり思い出せない。
今日見た2回は群衆の小芝居が多かったんだけど、
決して煩くも悪目立ちもせず、
むしろ、個々人はこんなにしっかりしているのに、
団体になると易きに簡単に流されるんだな、とわかりやすかった。

シモーヌが上手いと思うのは、
出てきて場の雰囲気を変えつつ、
あれだけ自由にやっているように見えて、
きちんと収束させられること。
笑いを後に残さないので次の場面が綺麗に始められる。

司祭様たちのカーテンコールの爽やかな笑顔も好きさ~。

いままでのシモンは扇動者だったけど、
佐久間さんは皆の気持ちの代弁者のようだったね。
狂信とはまた違うような。

ホサナは、「微笑みを」ではささやかな平和的な願いだったのに、
だんだん強く非平和的な欲求になるんです、と、
リアルホサナの時の指導で言われたような。
あんな楽しいこと、またやってくれればいいのに。


12月14日千秋楽感想
キヨミチから千秋楽のご挨拶があった。

8月から始まった全国ツアーは68公演、
7万⚫︎千人のお客様にご来場いただきました。
この作品を熱く愛してくださった皆様に
出演者スタッフ一同感謝しております。
ありがとうございました。

ってかんじ。
まさか挨拶があるとは思わなかったんでしっかり覚えてないわ。
予想外だったので嬉しかった!
カテコ中に正面を向いたまま目玉だけ右左動かしていて、
なんなのかと思ったら、挨拶のタイミングをうかがっていたのね。
ここはもっと踏み込んでー、ヅカみたいにー、
次の出演予定を発表するとかー、主演の挨拶とかー、欲しいなー。

最後は神が丘の向こうに去って行った。
やなぴーみたいな「おしまい」の口パクは無し。

アンサンブルの芝居を注視すると
本命を見るのがおろそかになる危険があるとわかりました。
ほどほどにしないと。
一斉に動かなくて、なぜこのタイミングか、誰にどれくらい賛同しているのか、
考えだしたらキリがありませんわ。
この3回はアンサンブル各自の芝居に意味があって面白かったけど目は二つだから。

京都はジーザスとユダの距離がすごく近かったな。
心理的にも物理的にも。
「女のことなど忘れて欲しい」では
ジーザスとマリアの間に割り込むユダ。
激しく見つめあい、ジーザスがなにか一言を言ってた。
なんだろう。
それを受けて顔を逸らすユダ。

晩餐前にユダを見つめるジーザスは泣きそうだった。
目がウルウルしてた。
ユダが自分の元から去っていく、神が奪っていくのを知ってるんだな。
ライトが当たる前からユダを見ているんだよー。
ユダはなぜ気がつかないんだろうね。

神永さんが若いからさ、
人生の盛りに、いままさに輝いているときに、
命を捨てろと言う神は酷だ。
神の試練ってなんだ?
自殺は非難されるのに、神が決めたことなら命を差し出せって、
私には理解できないわ。
ジーザスは受け入れるつもりではあるけど、
若者の生命力が反発してるかんじだった。

裏切ることについてはユダは理性で考え、強い意志で実行した。
はずなのに、綻んでいく。
理屈じゃないのよ。
台詞の間の目とか、首を振るとか、細かい演技がたくさんあったなあ。

捕らえられたジーザスはあんなに弱そうなただの男なのに、
ペテロ達にはそう見えないのか。
剣を取ってでも守らなければならない救世主にしか見えないのか。
それが冒頭の「誰一人・・・」と繋がるかな。

「裏切り」の逡巡って、
日程が発表された時は行く気満々だけど、
実際に足の手配をするときに、
 本当にあんなとこまで行くの?
 日程的に厳しいよ金も無いよ行ける状態じゃないんじゃない?
と一瞬我に返るも、結局行っちゃう各種遠征計画に似てるかな~、なんてね。

今までの「裏切り」のユダはフラフラと何かに操られるように歩いて来て、
ハッと我に返り、逃げ出す、って流れだったけど、
今回、特に京都は、最初から自分の意志で明確な決意を持って
しっかり歩いていた。
ここまでが強いから、そのあとの脆さが生きるんだわさ。

「カヤパよ わかってほしい」とユダが縋りついて訴えたとき、
ほんのわずかにニヤリとした金本カヤパにちょい萌え



7年前に「芝居は脚本で決まるから役者は台詞を伝えるだけでいい。
極論すれば役者個人の芝居は不要」的なことをおしゃっていた演出家がいたけど、
やっぱり芝居は必要だよね。
基本的には同じ演出でも、こんなにカラーが違うんだから。
常に一定レベルを提供するという建前はわかるけどさ。
しかし、役者の好きにさせておくと芝居はブレていくだろうから、
軸を保つための演出家は必要だと思うけど、四季って誰かいるの?
ガラ的なショーなら加藤さんがいるけど、
もっと大きいところを見る人が。
今までも元代表が全てを担っていたわけじゃないだろうけど、
四季はシステムがよくわからないなあ。


~感想はここまで~


この先は馬鹿なたとえ話。


ユダはスターさんのデビュー当時からのファンで小さいハコを埋めFC立ち上げ、
マリアはスターさんが大ヒットを飛ばし大ホールコンサート以降のファンってかんじ?
ヅカ的にはユダは研3からのファンでマリアはトップ就任後のファン。
ん~、それならアレか、
いまどきの流行りの売れ線路線の曲を作る気が無ければ契約を切るよ、
って言う大手レーベルのプロデューサーが神で、
魂を売るなと叫ぶ古参ファン代表がユダ?

彼の曲が多くの人に届けばいいじゃん、今の曲もいいし、と言うのが使徒たちで、
どんな曲でも好きですよ、と言うのがマリア。
なんでデビュー曲をデビュー当時のアレンジで歌ってくれないんだよ!
って不満に思って結局ファンを止めるユダ。
よくある話だ。
いやいや、その例えならプロデューサーがカヤパ様たちで、
スターさんの行きたい路線のために
オリジナルのインディーズレーベルを立ち上げてくれた事務所の社長が神か。
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「青池保子 華麗なる原画の世界 ~「エロイカ」から「ファルコ」まで~」京都マンガミュージアム

2014年12月14日 | 漫画・小説・雑誌
ラッキーなことに開催期間中に京都に行く用事ができましたので
ありがたく拝んできました。


少佐


伯爵


ミーシャ




会場は2つに別れています。
カラー原画は、エロイカ、ファルコ、アルカサル、エルアルコン、イヴ、
原稿はエロイカから皇帝円舞曲の後半あたり。

ざっくりした印象では、80~90年代、とくに前の方の年代は
キラキラした少女漫画の世界。
カラー原画も細かい装飾品、白のハイライトなど眩しいです。
後半は色合い的にはあっさりめですが
絵の迫力、凄みがさらに強くかんじられます。

原稿は修正たくさんで、
最後までこだわって描いているんだなあ、って思います。
BJコラボの頃に宝塚の手塚治虫記念館で原画を見る機会がありましたが
その時もそう思いました。

作者のコメントもたくさんありました。

どの絵もとてもなつかしいです。
リアルタイムで見た瞬間を思い出したりしました。

絵柄的に一番好きなのは「9月の7日間」のあたりですね。
少女漫画的すぎず、おじさんすぎず。


カフェにコラボメニューが出現。
「エーベルバッハ少佐の揚げたイモ」

イモクラウス

「エーベルバッハ少佐のイノシシケーキ」

エーベルバッハ家の家紋が!

東京でもやって欲しいですね。
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伏見稲荷

2014年12月14日 | 旅行(お散歩・遠征含む)
京都へは安いツアーで行きましたので、ホテルは深草でした。
近くに伏見稲荷がありましたので、これもなにかのご縁と思い
ものすごく久し振りに行ってきました。





狛犬もキツネ。狛狐?


ひたすら続く鳥居。







吸い込まれそう。







頂上まで行って帰ると2時間らしいので
1/3ぐらいのところで止めておきました。
いつか天辺を取ってやるぞ!
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