昨夜淀橋の牛留家に父母と一緒に宿泊して、今朝早く二人に送られ共に西武池袋線の大泉駅で下車、午前8時半までに陸士本校に着校し父母と別れを告げた。陸士制服に着替えていよいよ父母との別れであった。皇国将校生徒の誇りを胸に抱いて生徒隊舎に落ち着いた勇ましい想い出があり、それがまた蘇って来る。思い立ったが吉日。9時半家を発ってバス、電車を乗り継いで11時1分過ぎに約束の駅に到着した。友人が迎えに来てくれていて、その後喫茶店で約2時間程、昼食を挟んで楽しく会話できた。全て快く合意に達し、嬉しい限りであった。送られて帰宅したのは午後2時半であった。お三時を中に小憩した後、予て予定の家中の大掃除を実施、約一時間で完了し、家内がとても喜んでくれた。憶えば懐かしい皇国陸軍将校生徒誕生日であり、陸士入校の記念すべき日であった。この日陸士のある埼玉に出掛けられたのも、良い因縁の日であったと憶う。父母と共に3人が徒歩で、大泉駅から大泉街道を急ぎ歩んだ。父母が陸士正門迄見送って呉れたことでもあり、今は有り難い懐かしい想い出の、自分史の一齣である。