ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

ロンボク島を訪れ感じたこと(学生さんの感想)in Lombok

2020年03月01日 | 6. エコツアー参加者の声

1月初めに、ロンボク島でのゆいツールの活動に同行した学生Yさんの感想です。

Pada bulan januari 2020, Mahasiswi dari Jepang jalan2 ke Lombok. Dia belajar tentang kehidupan orang Indoensia, budaya, dan masalah sampah di Lombok.

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私は立命館大学の学生で、2019年9月から半年間インドネシアのバリ島の大学でインドネシア語を学んでいました。2020年の1月にゆいツールの活動に1週間参加させてもらいました。

(東ロンボクのスンバルン地区の幼稚園にて。後方左から四番目が筆者)

留学前からバリ島で人々の環境に対する意識調査を行いたいと思っていました。というのも、一年前にバリ島でダイビングをした際、海に浮かぶ大量のプラスチックやペットボトルを見て衝撃を受けたからです。メディアなどで環境問題についての情報は目にすることが多くなりましたが、実際に自分の目で見て他人ごとだと感じなくなりました。そして途上国(インドネシア)のゴミ問題、環境問題に関心を持つようになりました。留学先をバリ島にしたのも、2019年1月にビニール袋、ストローの使用が禁止された事を知り、ゴミ問題に対してアクションを起こしている多くの団体や、人が多いことを知ったからです。

バリ島留学中に、ゆいツールの行う環境教育や活動に興味を持ち、ロンボク島でごみ銀行やクリーンアップなど様々な取り組みがなされていることに関心を持ちました。また村での滞在で人々と関わり、ローカルな生活を体験し人々の環境問題に対する考えについて知りたいと思い、活動に参加しました。

私は1週間のロンボクでの活動を通して、様々なことを感じ、考え、学びました。

1つ目は、「人と人、そして自然と人のつながりの密接さ」です。

(滞在したランタン村で。泊めてもらった家の姉妹らと)

私は、ロンボク滞在中に3つの村を訪れました。どこの村も大勢の人が私を笑顔で迎えてくれました。異国にいるのにとてもほっとして、温かい気持ちになりました。村での生活を身近で体験し、現地の人の生き生きした姿を見ることができました。休む暇もなく、1日中色々な体験をさせてもらいました。滝に飛び込んだり、伝統菓子作りを体験したり、イスラムの文化に触れたりすることができました。すべての体験が新鮮で、バリでの生活とまた異なっていてとても刺激的でした。今でも写真を見返すと、村の自然の豊かさや人々の暖かさを思い出します。

数年前にロンボク島で地震があり、多大な被害を受けて訪れる人が減り、村ツーリズムの参加者も減っているということを聞きました。村ツーリズムは、村の自然を生かした観光ということで、村の人々によって発展させてきたものです。人を呼び込むためにパンフレットを作ったり、橋を作ったり、ツアーを考えたりして開発してきたものです。またそれは環境教育にもつながっていました。環境教育をすることで、村の景観維持につなげツーリズムを促進し、村をより魅力的な場所にする1つの方法でもありました。

2つ目は「自分の生活を見直すきっかけになったということ」です。

西ヌサトゥンガラ州の環境局へ行くことができ、政府側の意見や今後の目指すべき方針について聞くことができました。ゴミ銀行についても積極的に広げていこうと考えているそうです。

日本に長く住む私は、プラスチックを人の手でそのまま物に作り変えるなんて考えたこともありませんでした。そしてそれが暮らしを支える一つの収入源になるなんて面白い発想だと感じました。買って帰ったプラスチックでできた筆箱(写真上)は、日本で様々な人に興味を持ってもらえます。そしてロンボク島でのゴミ銀行について説明します。

村の人々の暮らしはエコで溢れているように感じました。

カバンや服はボロボロになるまで使い、野菜や肉も食べることのできる部分は全て食べます。

ただ問題なのは、(自分たちが捨てているごみが環境にどのような影響を与えているか)知らないという事です。これらを解決するためゆいツールが大きな役割を担っていると感じました。ゴミの分別や、ゴミ銀行、ポイ捨てをなくすなどまず環境教育が大事です。

(現地の人が作ったエコブリック。プラスチックの包装紙などを詰めて、ブロックの代わりにします)

途上国の人々は日本のような先進国が開発した大量のプラスチックを利用しています。例えば、シャンプーなどは本当はボトルで買った方がごみは少なくてすむのに、小分け包装のものの方が安いから、日々使えるお金が少ない人たちはそちらを買わざるをえない。地球環境<安さなのです。生活のために便利で安いものを使わざるを得ないのです。先進国が途上国に与える影響は非常に大きいと感じました。インドネシアが直面するごみ問題の責任の一端は私達日本人にもあることを忘れてはならないと思いました。先進国に住む私たちだからできること、変えるべきことを見直すきっかけになりました。

日本に帰国してから、キャッシュレス化など日本がより便利になっていることを実感しました。そして家でゴミを分別をする時、プラスチックの量に改めて驚くこともあります。消費者の私達にもできること、私が伝えることができることをは沢山あります。大量生産、大量消費国に住む私は、自分ゴトとして捉えて生活を見直していきたいと思いました。

そして活動を通して感じたことは、ごみ処理のシステムがまだ不十分なインドネシアでは、一人一人、1つ1つの村、1つ1つの島の意識を変えるということであると思います。州レベル、国レベルの対策に加えて環境について考える人、アクションを起こす人が増えれば、より多くの人が問題意識を持つようになることは可能であると思います。そのためにどれだけ時間がかかるかわかりませんが、そして何がゴールかは難しいですが、未来にインドネシアの豊かな自然を残すために今、すべての人の自分ゴト化が必要です。

滞在中、ごみを見つけるとドゥルカディチーム(ゆいツールが育てている若者たち)のみんなが、「あれはゴミではない、お金だ」と言っていたのがとても印象的でした。そのような意識の人が少しでも増えてごみ問題を他人ゴトに捉えないことが大事だと思いました。

(東ロンボクのマングローブ林にて)

(思い出に。マデくんが書いてくれたイラスト)

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Yさんが参加したゆいツールの活動(ブログ記事)はこちら。

日本の学生さんを連れて、スンギギエリアのごみ拾いに参加 in Lombok

日本の学生さんと一緒に、州の環境森林局でヒヤリング! in Lombok

若者たちがコンポストづくりを指導!? in Lombok

ロンボクの幼稚園と小学校で、「ごみについて考えるプログラム」を実施しました! in Lombok

ロンボクの高地スンバルンへじゃらんじゃらん(おでかけ)♪ in Lombok

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