今回は、前回紹介した「ドゥルカディ・チーム」の一員、マデくんについて少し紹介したいと思います。
日本の学生を案内する、マデくん。(2019年2月)
Bersama tamu..Pak Made Wiranata, desa Buwun Sejati, Lombok barat.
マデくんは、バリ人(ヒンドゥー教徒)です。
ロンボクには、先住民であるササック人(イスラム教徒)とバリ人と少しの中華系インドネシア人が暮らしています。
マデくんが暮らす西ロンボクの「ブウン・スジャティ村」は、ササック人とバリ人が混じって暮らしている珍しい村です。
この村では、宗教が違っても結婚する人たちがいるそうです。
ロンボクはイスラム色が強いので、そういうことはとてもめずらしいことだと思っていましたが、この村では普通のことのようです。
さて、ゆいツールは2018年2月に初めてブウン・スジャティ村を訪れました。マデくんと出会ったのもその時でした。
この村は、ちょうど西ロンボク政府が正式に「村ツーリズム」を推奨する村として登録した頃でした。
村がマウンテンバイクを準備したり、州政府が自転車が走りやすいように村の道路を整備したりしていました。
その後、2018年6月に2回訪れました。一回目は、中部ロンボクのランタン村の若者たちを連れて①②。2回目は、在住日本人向けモニターツアーの実施で。
徐々に、ブウン・スジャティ村の魅力がわかってきた矢先に、ロンボク島大地震(2018年7月8月)がありました。
幸い、ブウン・スジャティ村は大きな被害はなく、2018年10月に再訪問した時はまた少し整備が進んでいました。
(ティブ・アタスという名前の滝に取り付けられた看板。一番下には、“休暇を楽しんで。ごみは持ち帰りましょう”と書かれています)
この時は、ゆいツールの新アシスタントを連れて行ったのですが、これがマデくんと後にドゥルカディ・チームのキャプテンとなるコマンさんとの最初の出会いとなりました。
2018年12月には、マデくんを含め数人の若者を西バリ国立公園へのスタディツアー①②③に連れ出しました。
この時一緒に行ったメンバー、オパン、マデ、サムスル、ルス(写真下)が、その後、コマンさんをキャプテンとするドゥルカディ・チームの最初の一員になったのです。
さて、12月末にはギリ・メノ島へのスタディツアーにも一緒に行きました。
そして、ギリ・メノ島から帰った足で、パイズルさんのごみ銀行を訪問しました。
これが、マデくんとごみ銀行の最初の出会いでした。
マデくんは、西バリ国立公園のスタディツアーに参加してからこちら、メンバーの中で一番の成長を見せています。
パイズルさんのごみ銀行にその後せっせと通い、ドイツ人のサキナさんをブウン・スジャティ村に誘って気に入ってもらい、6月後半にはサキナさんと仲間たちと一緒に村でクリーンアップ活動もしました。
今まで何度かスンギギの海のクリーンアップ活動(サキナさん主催)にも、ドゥルカディ・チームの他のメンバーと一緒に参加してきましたが、昨日の日曜日には、彼はひとりで活動に参加しました。
彼は本当に自分の意志で、環境を守りたい、ごみをなくしたい、と考えています。
ブウン・スジャティ村で、村の女性向けの講習会を実施した後、マデくんは「Huwa-Huwaスジャティごみ銀行」を立ち上げました。
Huwa-Huwaというのは、私が彼に最初に教えた日本語で、まさかごみ銀行の名前になってしまうとは思いませんでした。
マデくんにとっては、「とてもかっこいい日本語」だそうです。
こんなマデくんをはじめ、やる気のある若者たちと一緒にゆいツールはロンボクの環境を守っていこうとしています。
(山)
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