源氏物語で好きな女君は…。
ませていた私は中一で与謝野晶子訳の
「源氏物語」に夢中になりました。
読書歴が五十年近くなっても、
華麗な「円地源氏」「瀬戸内源氏」より
少し古風な与謝野訳が好みです。
一番好きな女君は主人公の紫の上ではなく
朝顔の君(あさがおも槿の字が好み)
ぜひ源氏と結婚させたいと考える叔母や
周りの思惑に流されず何時もつれない態度!
業をにやした源氏は、何度も恋文を贈るが
「大好きな従兄弟」以上にはしなかった朝顔。
意志が強く聡明で、源氏を好きでありながら
あえて自分の感情と反対の行動をとり
皆源氏になびく中で源氏になびかぬ人。
でも源氏が逆境に落ち須磨にいた時にも
友人として文を交わす勇気のある女性。
「決定に迷う」「人の思惑を気にする」ので
朝顔君の「背筋の通った心」に憧れたのかも。
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