yukarikoの好きなもの
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PCでの雑感を並べました。
 






光源氏と朝顔君の贈答歌二首と
   それを読んだ晶子の感想の和歌

見し折りのつゆ忘られぬ朝顔の
       花の盛りは過ぎやしぬらん
              光源氏

秋はてて霧の籬(まがき)にむすぼほれ
     あるかなきかにうつるあさがほ
           あさがほの君

みづからはあるかなきかのあさがほと
       言ひなす人の忘られぬかな
            与謝野晶子

 女君はこの歌で「朝顔・槿の君」の名になった。
  背景画像は紫宸殿東側「左近の桜」





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源氏物語で好きな女君
は…。

ませていた私は中一で与謝野晶子訳の
「源氏物語」に夢中になりました。
読書歴が五十年近くなっても、
華麗な「円地源氏」「瀬戸内源氏」より
少し古風な与謝野訳が好みです。

一番好きな女君は主人公の紫の上ではなく
朝顔の君(あさがおも槿の字が好み)


ぜひ源氏と結婚させたいと考える叔母や
周りの思惑に流されず何時もつれない態度!
業をにやした源氏は、何度も恋文を贈るが
「大好きな従兄弟」以上にはしなかった朝顔。

意志が強く聡明で、源氏を好きでありながら
あえて自分の感情と反対の行動をとり
皆源氏になびく中で源氏になびかぬ人。

でも源氏が逆境に落ち須磨にいた時にも
友人として文を交わす勇気のある女性。

「決定に迷う」「人の思惑を気にする」ので
朝顔君の「背筋の通った心」に憧れたのかも。
 




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