祇園祭の鉾巡行での白眉は四条河原町と河原町御池の広い交差点で
鉾が直角に向きを変える時です。
各鉾の車方が濡らした竹を直径2メートルの木の車輪の下に差し込み、
車輪の動く方向にも竹を敷いて、その上を掛け声と共に滑らせて向きを変えます。
背が高く重さが10~11トンもある鉾がギシギシ音を立てながらも
バランスを崩さず、早い調子のお囃子と鉾前の4人の音頭取りの扇子、
掛け声と大きな身振りに合わせて、ほぼ同じ位置で見事に方向転換します。
四条新町は各町内の鉾山が引いた籤順どおりにメーンの四条通に並ぶ為に四条通側と
烏丸通り側と二方に分かれて順を待つ場所ですが、鉾町から出てこの辻で
小刻みに向きを替えて並びます。
ところがこの辻が狭くて、鉾一基に切り替えしが3~4回あります。
ユーチューブでご覧頂く船鉾は船型で高さより幅と長さがあるせいか、
回る時もどことなく安定感がありましたが、それでもこの画像が最後の転回。
この後北観音山や南観音山(柳の枝をつけている)も辻回しを行いました。
○○○山と名前が付いていますが、どちらも形は鉾です。
辻回しの時は通常の倍の4人の音頭取りが声を揃えて扇子と大きな身振りで
曳子を動かします。
その度に10トン以上もある鉾がギシギシきしんで鳴って凄い迫力でした。
鉾の組み立てには釘は使わず、背の高い重い鉾全体が木の楔や縄で
留められているのですから揺れるときしみます。
…四条河原町と違って狭いから、その作業がホン目前で見られます。
ただ、大勢の警官や婦警さんも必死にカメラマンの飛び出しを牽制するし、
一度通行止めになると解除されるまでが時間がかかって、又頻繁にあるので
位置を確保してじっとしているのは大変でした(笑)
長時間カメラを頭の上に掲げて撮っていたせいか、今朝は右肩が痛かったです。
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