まずツイッターから。。。
東京為替:ドル・円は101円70銭付近、ある程度の株安は想定の範囲内との声も | 外国為替 - フィスコ
(財形新聞)
「想定の範囲内」という言葉が時々聞かれる。消費増税前の駆け込み消費の反動での消費の落ち込みは想定の範囲内とか。。。。
あんがいこの「想定の範囲内」とはひとつのパラドックスではないか?
為替が円安に動かなくなれば株価は下落する。日銀の更なる緩和がおこなれるならそれも想定の範囲内とされるでしょう。そうすると景気はよくなっているというものの危うさも想定の範囲内とされる。負の想定の範囲内が継続するうちに経済政策自体の土台が崩れる。
今の株式の動きから日本への投資は、投資家を退屈にさせてはならないというのが原則でしょう。常に円安株高・株高円安に市場が運動をしていなくてはならない。この運動が止まったときに株安円高が進む。政府は常に刺激策を行わなくてはならない。
この刺激策が消費増税であり公共事業であり法人減税でありそして原発の再稼動と輸出です。それは軍事面での武器の輸出でもありそのための集団的自衛権でしょう。この刺激策を行うには国民生活の犠牲において行わざるを得ない。さらに国民の積立金である年金積立金をリスクの強い株式にまわして市場を刺激する。
しかしここまでやってもまだ日銀の更なる緩和を求める声が強まり消費増税10%の早期実現を行う。「ここまでやっても」というのもまた「想定の範囲内」なのだろう。
OECDは日本の
成長率予測を下方修正した。その理由が「円安にも関わらず輸出が減速していることを受けて、去年の後半から経済成長が緩やかになっているとしています。」(引用)としています。これは日本企業の競争力の問題もあるかもしれませんが海外生産の拡大によるものかもしれません。それは円安プラス企業の海外生産の拡大による貿易収支の赤字としても現れいます。そうするとこの矛盾は日本経済の構造的な欠陥ということになります。やはりこれも「ここまでやっても」という中での矛盾でしょう。
アベノミクスの経済矛盾部分を「想定の範囲内」としてみていくならば、その「想定」というものがアベノミクスへの批判が想定したものと重なってくるでしょう。