夕螺の一言日記

毎日心に浮かんだことなどを書いてみたいと思います。。。(2014年3月13日開設)

2014年 6月 7日(土)「デフレ圧力」

2014年06月07日 22時21分30秒 | 「政治・経済」
デフレ圧力とは。。。
食料品や衣料品、原油価格などの価格が下がることによりデフレ圧力は大きくなるし、電化製品など海外生産された商品の価格が下がることでもそれがデフレ圧力となるという。
しかし大切な「商品」を忘れてはならないのではないでしょうか。それは労働力の価格としての賃下げです。労働力も一つの商品という性格を持つ。
GDPにしめる個人消費は大きいですし、生活必需品の消費は富裕層の高額商品の消費やもちろん企業の設備投資ではない。一般庶民が消費をする商品です。企業の設備投資もそれは最終的にはその多くは大衆消費財に価値移転しなければならないし。
このように労働力所品の価格低下が一つのデフレ圧力と考えることができる。
たしかに現在は円安による輸入品の価格上昇や消費増税の価格転嫁により物価は上がっているし、株価の高騰によっても名目上の物価高はあるでしょう。その中で大衆消費財の価格も上がっているそうですが、これだけを見ればデフレからの脱却と見えるかもしれない。しかし昨日も書きましたが実質賃金(労働力の実質的な価格)は減少し続けています。名目上の物価高はあるのですがその物価高自体が労働力の実質的な価格を下げていく。労働者はもちろん大衆消費財ですから買わなければならないものはありますから買うでしょう。しかし実質的な労働力の価格低下の中では同時に節約も行われるとみるべきです。同時に高齢化による現役世代が減って社会保障の低下や先行き不安もこの大衆消費財の節約行動にである。アベノミクスへの期待感や買わざるを得ないものを買うということから節約意識へ移行し始めればそれは即デフレ圧力となる。今のアベノミクスによる成長路線は期待感から節約感(失望感といってもよいかもしれない)に庶民意識を変化させるものではないか。
量的緩和の限界が見えてきて成長戦略を急げと言われるのが今の大きな経済理論ですが、それがまた上に書いたようにデフレ圧力になりかねない。相対的な貧困あるいは生活の低下を引き起こす。ヨーロッパはマイナス金利になるという。。。。
アメリカの出口論がうまくいくのか?ソフトランディングとして。日本は量的緩和の出口さえ見えない。先進国病というものでしょうか?
コメント
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