夕螺の一言日記

毎日心に浮かんだことなどを書いてみたいと思います。。。(2014年3月13日開設)

池に浮かぶ月333【12月15日】

2018年12月15日 18時40分38秒 | 「池に浮かぶ月」
今日も資本主義における生産性の向上とデフレ不況そして労働者の状態を書きましたが、去年も同じようなものを書いていました。
デフレは貨幣量が足りないのではなくて不況により貨幣の回転が鈍くなる状態でしょう。

「池の上に月が昇る
その池に写る月は現実の月ではない
しかし現実の月を写したものであることでその池に浮かぶ月も現実である
人間の過去もすでに現実としては存在しない
しかし過去の時間の中で現実であった」

「12月15日という日」

【2017年】ツイッターつぶやきこちらのブログを読んでの感想です。「通貨とは、その国の経済力や労働力や信用の元に通用するものであり、経済が拡大すれば通貨も増刷しなければデフレに......

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2018年12月15日(土)「物価が下がるということ」

2018年12月15日 10時00分15秒 | 「政治・経済」
政府日銀は物価を上げようとしている。物価が上がることは経済が好転した証だから。しかし逆立ちをして物価が上がれば経済が好転すると勘違いをしている。
アベノミクスと日銀緩和の結果は、企業や富裕層へカネが吹きたまり、株価のバブルである。
物価を上げることを人為的に行えるのだろう?原油高になれば物価は上がるから原油安を先進国は警戒する。輸入に頼る日本までが円安誘導による原油高を期待する。
こんな経済学はないはずでしょう。
ITが言われて事務やサービス業も含めて人員削減を行おうとしている。企業は常により低コストで大量生産を目指す。資本主義初期から機械化を進めてそのためのエネルギーを開発してきた。より少ない労働力でより多くの商品を生産することは生産性向上という競争として行われてきた。この競争がまた新たなより優れた機械や生産工程を作ってきた。
しかしこの生産性の向上は、生産した商品がすべて売れていればよいが、過剰生産傾向を生むことになる。
この時企業は値下げをして過剰気味の商品を売りさばこうとするでしょう。しかし企業は値下げをしても利益を上げる。商品は生産性の向上によりその商品価値を減らしているわけですから商品の価格は勝ちに近づくだけでしょう。しかし企業は利潤率を低下させていく。生産性の悪い競争企業は倒産するか廃業(資本の移動)をする。その企業の労働者は失業するでしょう。生き残った企業の労働者も人員減が行われるでしょう。
日本全体の産業でこのような状態となれば物価が下がり続ける不況となるでしょう。失業者の増加や低賃金化はさらにこのデフレ不況を進めるでしょう。
今の日本は完全雇用だといわれていますが、それは労働力の減少によるものであり、低賃金化は進み更により低賃金の外国人労働者を入れる。景気が良くなったから企業の設備投資も伸びて労働力不足が生じているわけではない。
今も日本はデフレ不況にあるのではないかと思います。
その中で企業と政府はIT革命として労働力を減らす生産性の向上を行おうとしている。
すると商品やサービスは価値低下を起こしてより価格を低下させていくでしょう。はじめのうちはIT化をいち早く行った企業の利益(特別剰余価値)は大きくなりますが、IT化それが広く行われるようになると全体的な値下げ競争となるでしょう。日本はデフレ不況の中にあるのですから。
労働力不足中でも失業は増大して低賃金化が進むでしょう。
しかし以上の状態は強欲的な資本主義がこのまま続くことによります。
生産性の向上として機械化、IT化により商品やサービスの価格が下がることというはより多くの商品やサービスを国民は受け取ることができる条件となります。そして生産性の向上が失業者や長時間労働者を作り出すのではなくて労働者の労働時間短縮の条件ともなるのです。
これは政治によってどちらを選ぶのかができるものです。生産性の向上が労働者を苦しめるように放置するのか、労働者の豊かさや労働時間の短縮を作り出すのか。。。。。
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