猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

百円を笑う者は百円に泣く

2005年08月12日 23時06分02秒 | 作ってみた
先日、英会話のレッスンを終えたゴンザから自宅に電話がかかってきた。

「erimaちゃん!伊勢崎町に大きな百円ショップが出来たんだって。で、今俺、偵察に来ているんだけど、すご~く面白そうだよ。でも、erimaちゃんと一緒に行きたいから、今日はあまり見ないで帰るね。今度のお休みに行こうよ~」

という内容のものだ。

なるほど、近年の百円ショップの躍進たるやすさまじく、今では99円ショップなるものも出来ては、その近辺のスーパーやコンビニを閉店に追い込んだりもしているから、衰退著しい伊勢崎町のど真ん中に百円ショップが出来ても不思議ではない。
少なくとも、無国籍で猥雑な独特の雰囲気を、溢れんばかりに放っている伊勢崎町にあっては、百円ショップの健全で(って何が健全かはわからんが)開放的なわかりやすさは、人を呼ぶのに有効であろう。
実際、伊勢崎町には滅多に足を運ばない我々も、次の休日にはその百円ショップ目当てに出かけて行ったぐらいだから、これからあの、歌にもなった界隈がどうなってゆくのか、興味をそそられる現象ではある。

で、余談ではあるが、
同じく衰退の一途を辿る横浜の有名な場所としては馬車道が挙げられる。
今やあそこは、スター○ックスやタ○ーズやらが立ち並ぶ、わけのわからない、どこでも見られる通りと変わらなくなってしまった。
(先日など、春をひさぐ外国人のお姉さんがお客を引こうと立っていた)
もっとも、横浜を愛する地元の人々から言わせれば、みなとみらいも「横浜」ではないし、今の赤レンガも「横浜」ではないけれど。
横浜は。すでに秘密を失った娼婦に成り下がってしまった.....。
百円ショップの台頭は、古き良き町の消滅を象徴する、見方によっては悲しい現象なのかもしれない。


さてさて。
前置きが長くなってしまったが、仲良く百円ショップに出かけていった我々。
そのデパートのような広さにも驚いたが、百円でありとあらゆるものが揃うのにも驚いた。
さらに、百円ショップだというのに、二百円から五百円のものまで売っているのにはもっと驚いた(笑)
私など、「erimaちゃん、気をつけてっ!ものによっては五百円だよ」というゴンザの忠告がなければ、片っ端から籠に入れてしまうところだった。
ふ~、あぶないあぶない。
第一、それ以前に「これって普通に買っても百円しないよね」的なものまであるから油断は出来ない。何でも百円と思って「うわ~い」なんて浮かれていたら、大変なことになる、まさに百円マジックである。

で、結局。店内を隅々までまわった挙句、私は柄にもなく、1つ1つの商品を手にとっては吟味に吟味を重ね、「これはお買い得!」と思われるものだけを慎重に籠に入れた。

写真はすべて百円で手に入れたものたちなのだが.....。
左上はエッグスタンド、隣は薬味入れ、右に見えるバッグはゴンザが浴衣を着たときのために、そして、中央に見えるのは百円で手に入れた手作りビーズキットから私が作ったブレスレット、である。

百円で何が出来るのか。
その使い方は人それぞれ、様々であるけれども、こつこつとビーズをつなぎ合わせながら、深く考えた浪費家の私。

「今の子は手軽に何でも手に入って幸せだな」と思いつつも、
「それって本当に幸せか?」と問いかける、
秋の夜長にはちと早い、蒸し暑い夏の夜なのであった。

でも.....手作りビーズキットは面白い!