猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

花びらが1枚、花びらが2枚、花びらが.....

2005年08月16日 11時23分31秒 | ガーデニング
最近、ベランダで咲いた薔薇を切花で楽しむ日が増えている。

イングリッシュローズは種類にもよるが、切花にした場合、せいぜい2日も持てばいいほう。切らずにいればプラス2日ほどは楽しめるから、かなり贅沢な楽しみかたではある。

けれど、小さなベランダに出る時間は限られているし、花を「観賞する」には切花にして、小さなガラスの器に生けた方が効果的。
特に我が家の自慢のアンティークチェスト(70年ほど前に作られたものなので、正確にはアンティークと呼ばないらしいが)には、同じイギリス産ということでイングリッシュローズがよく似合うのだ。

誰かが大切に長年使ってきたものには、かけられた思いと同じ分だけ、注がれた愛と同じ分だけ、深い味わいがあり、人の手に馴染んだ艶やかさがある。
人と人との出会いに何か運命のようなものがあるとするのなら、モノもまた、出会うべくして人と出会うのかもしれない。
そして。
私のかけた思いがそのモノをさらに味わい深くしてゆくのだと思えば、より一層思いも深くなる.....。

数え切れない花びらの重さにうつむいて、何かを語りかけるような薔薇と、
数え切れない思いと記憶を重ねて、味わい深さを増してゆく琥珀色のチェスト。
遠く海を越えて我が家にやってきた彼らもまた、出会うべくして出会った、運命のパートナーなのかもしれない。

これからも末永くよろしく。