猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

楽しさの秘訣

2005年08月22日 23時48分32秒 | お出かけ
何を隠そう、私はバーベキューが大好き。
毎年、可能な限りせっせと準備をしては出かけてゆく。
昨日は、N氏主催のバーベキュー。
ゴンザが数日前からお酒や飲み物の買出しを済ませてくれていたため、前日はN氏と私の二人で食材の買出し。当日の下ごしらえは私が家で済ませ現場へ向かった。
そして.....遊びの達人H氏がどこからか炭やらなにやらを調達してきては火を熾す。
これで準備万端整って、夏らしい1日を大いに満喫してきた。

私の考える「バーベキュー」とは、本来、自分で釣った魚などを、その場で調達した石で組んだ炉なんかで焼き上げる、なるべくお金をかけずに自分の力で楽しむもの。実際、私が子供の頃には、父がそのようにして遊ばせてくれた。もちろん、当時子供だった私もたくさんのことを手伝い、何が危ないことなのか、何をしてはいけないのか、どうやって楽しむのかを身を持って学ばされたから、今もこうして楽しむことが出来る。何より父は、川や山で遊ぶ達人だったから、私にも少しだけその血が継承されているというのもあるかもしれない。残念ながら、最近では釣りが可能な川などよっぽど遠出をしなければないから、そんな風には楽しめないけれど、それでもみんなで炭火を囲み、お喋りしながら美味しい物を食べるのは最高の贅沢。
けれど、バーベキューを楽しむにはいくつかの原則があることを忘れてはならない。

まずは、準備の段階から、自分に出来る範囲で参加すること。
自分で食べるものは自分で焼くこと。
危険ではない範囲で、子供達にも手伝わせること。
汚れてもへっちゃらな服装でくること。
周囲で楽しんでいる人に迷惑をかけないこと。
酔っ払いに行っているのと勘違いしないこと。
ゴミの持ち帰りなど、ルールを必ず守る事。
すべて簡単なことである。

では、なぜそんなことを書くのかといえば、実際それを出来る人があまりにも少ないからである。
いや。ここ最近は、ただ来て、誰かに準備してもらったものを誰かに焼いてもらい、食べて酔って帰る、みたいな人のほうが多いかもしれない。
1度など、全身白い衣装でハイヒールという女性が来たということもあった(笑)
それから、小学校も卒業に近い歳の子供が怖がって火に近づこうとしなかったことも.....。さすがにその時には「せっかくバーベキューに来たんだから、お肉も焼いてみて、自分から何でも楽しむようにしないとね」と親の目の前で教えたが、結局1,2度、肉をひっくり返しただけで暑さに耐えられなくなったらしく(決して危険な状況ではなかった)、誰かに食べ物をお皿に載せてもらうと「あっちで食べてもいいですか?」と、遠く離れたところを指差して言ってきたので放っておいた。

余計なお世話は承知だが。
バーベキューに限らず、楽しみとは誰かに作ってもらうものではない。
自分で作り、自分で身をもって感じるものである。それを子供に教え伝えるのは大人の義務だし、その中から何かを学ばせることはとても大切である。
なのに、それが出来る大人は少ない。
何も着飾り、街中で遊ぶだけが楽しみではないし、だいたい、金を払って誰かに何かを提供してもらわなければ何ひとつ楽しむことが出来ないなど、人間として大変な不幸である。
昨日も、一気飲みをして真っ青な顔をしている若者の集団や、子供連れなのに人がいる中で打ち上げ花火をしている馬鹿者共を見たが、それは決して「楽しんで」いるのとは違う、ただの馬鹿騒ぎである。

皆さんには。バーベキューひとつで、薀蓄たれるなと言われてしまいそうだが、「ルールを守って自ら楽しむ」これ、とっても大切。
なぜなら。人生もまたしかり、だと思うからである。
実際、よく働き、よく食べ、よく遊んだ私とゴンザは、肉だけではなく、鼻の頭まで焼いて、楽しみまくって帰ってきた(私は背中まで真っ赤!)。
ちなみに昨日焼いたのは新サンマ、ホタテ殻つき、サザエ、頭つきの海老、鮭ハラス、私自ら串を打った焼き鳥(ししとう、ネギあり)、豚カルビに牛カルビ、ハラミ、ホルモン、手羽中、ゲタカルビ、肉厚の国産しいたけにトウモロコシ、ナスやピーマン、玉ねぎ、ニンニクホイル焼きなどなど。(これだけ贅沢に食べて飲んで1人3500円で収めた私とゴンザって買い物の達人?)
あとは.....近年、やけに「思い出作り」にこだわるN氏(笑)に良い思い出が出来たかどうかだけが気になるが.....。
(ちなみにこのN氏。周囲からはリアルジャイアンといわれている豪快なお人)

N氏もよく働き、よく食べ、よく遊んでいたから、きっと。
良い思い出が出来たよね!