さて。
長きに渡ってお送りしてきました、この『旧小机領三十三所観音霊場』巡礼記ですが。
5月6日は、いよいよ、朝から最後のお寺を目指します。
GW最終日、巡礼最終日は絵に描いたような快晴!
目指すは『こどもの国』の先~♪
前日は、ちょうど雨の降り出した頃、
その日の目標であった、三十二番さんまでたどり着き、
ご住職から、
「明日、三十三番さんではご住職がいらっしゃらないから、
結願したらここへ戻って来なさい。
最後のページに結願の印を書いてあげるからね」
と言っていただき.....
我々が巡るお寺は、三十三プラス一、となりましたが、
これも観音様が結んでくださったご縁。
前日70キロ走行した我々にはアッという間の到着。
三十三番【法昌寺】<開創年代不明>
旧小机領三十三所最後のお寺は、
小机城主笠原越前守室の寄進により開かれたとかで、
ご本尊は、春日局作と云われているそう。
そもそも、子年観音三十三所巡りも、こちらの和尚さんが、
一番泉谷寺の転誉上人を訪れ相談したのが始まりとか。
平成8年、区画整理のために移転。
なるほど、三十三所の位置が微妙に順序どおりでないのは、
移転のせいもあるんですなぁ。
そういえば、結願の『結』は、『むすぶ』という字を書きますが、
それはもしかすると、『願いを結ぶ』という意味合いと共に、
『旅をする間、様々な人やものとのご縁を結ぶ』という意味も持つのかもしれません。
ときに、願いを結ぶよりも大切な、『結ぶ』という意味を.....。
最初にも説明しましたが、この綱は、観音様の手と結ばれています。
つまり、巡礼者はこの綱を触ることにより、
観音様の手に触れたことになるわけですね。
思えば、毎度日帰りの旅ではありながら、色んなことがありました。
たくさんの出会いがありました。
笑いながら会話を交わす出会いだけでなく、
一言交わすだけの出会い。
視線を交わすだけの出会い。
おお、全部御朱印が揃った~♪
二人とも、よく走ったねぇ!
昔ながらの前掛けをかけた酒屋のおじさん。
道を教えて下さってありがとう。
一番最初のお寺で、三十三並んだ石の観音様の意味を教えてくれた、
帽子のおじさん。
ありがとう。
美味しいお茶と、心のこもったおやつを笑顔で出してくださった、
各お寺の檀家の奥さん方。
御朱印を押しながら、仏像についてや、そのお寺について、
色々教えて下さったおじさんたち。
本当にありがとうございました。
そして、この凸凹二人組みの旅を優しく見守って下さった観音様。
各お寺のご住職。
この長い巡礼記にお付き合いくださった皆様方。
本当に本当にありがとうございました。
願わくば、
こうして皆様と私たちが不思議なご縁で結ばれたように.....
どうか皆様の願いも結ばれますように。
追記:長距離を頑張って走ってくれた、チャリンコちゃんたちもありがとね~♪
.....あ、お留守番を頑張ってくれたちゃあこもありがとう!
長い巡礼記にお付き合い下さいましてありがとうございました!
三十三番 【法昌寺】 横浜市青葉区奈良町2035-1