庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

偕楽園の八重寒紅が咲きました。 今後の開花予想は?

2018年11月20日 | 水戸の梅

19日夕方、ミスター偕楽園こと吉田雅夫さんからお電話で八重寒紅の開花を知らせていただきました。ありがとうございました。
早速本日20日に確認してきました。

2個半咲いているとのことでした。でも、花1個と咲き始めの1個、計1個半しか見つかりませんでした。


お客様もとても喜ばれて写真を撮っておられました。


八重寒紅が咲いた梅の木は写真の右端です。東門から好文亭方面へ向かう大通りの中間よりちょっと手前です。
その向こう隣が11月1日にたくさん咲いていたチャボ冬至で、黒い名札がついています。
その時の花はすべて散ってしまいました。が、何と



新しく花が2個咲いていました。

でも、このチャボ冬至の花は10月26日の麝香梅と11月1日のこのチャボ冬至の花と同じく、萼が大きくて緑色です。やはり狂い咲きの域を出ていませんね。
台風24号のときの強風と潮風で葉がすっかり落ちてしまったので、梅の木は急遽葉を出そうとしたのでしょう。そしてすでに形成されていた花芽を葉にしようとしたようです。
萼は葉に変身したので、葉のように大きくなろうとしたので、本来の萼より大きいですね。
また萼は緑色の葉になろうとしたので、萼本来の茶色っぽい色ではなく緑色です。
でも結果は花芽から葉への中途半端な変身になってしまい、萼としては大きいが、葉としては小さな緑色の萼になってしまったのではないでしょうか。
そして、中途半端な花として咲いたのでおそらく受粉もできないために、雌雄別花の植物の雄花のように開花期間も短く早々に散ってしまったのではとの雑草の推測です。

さてそういう目で、今回の八重寒紅の花を見てみますと、次は今回の花です。

次は昨年2017年12月26日に早く開花した本来の八重寒紅の花です。

萼の大きさは今回のほうが大きいですね。チャボ冬至ほど顕著ではないですが、狂い咲きの要素が多少は含まれているのではと推測されます。
屁理屈はともかく、これは若干狂い咲きの要素があるがほぼ正規の花とみてもよいかなと思いました。
というわけで吉田さんと私の今シーズンの花見つけ競争は吉田さんの勝利ですね。おめでとうございます。

昨シーズンは一番花の咲くタイミングについて気温から推測しました。そのタイミングは最低気温がほぼ零度ちかくになって、梅の開花すイッチが入る。その後の湿度温度などが関係しますが、単純に温度だけでいうなら、1週間から10日間温かい日が戻ってくると開花するというものです。

このことを今年の気温の推移でみますと、まだこういう気温の推移は有りません。今後の可能性としては、
最低気温の推移は20日6.4度(実績)
 以下予報で21日4度 22日8度 23日4度 24日2度 25日2度 26日3度です。ここで、24日と25日
に開花スイッチが入るのではと期待できます。そのあとで小春日和の日があるならば12月1日からの数日内の開花可能性があります。24日には雨も予報され湿度も保たれるとなれば、より期待が膨らみます。果たして雑草の勝手な推理はどのくらい当たるでしょうか。できれば24日はもうちょっと寒くなってほしいです。

梅の開花予想をする時期とはいっても、まだまだ紅葉が真っ盛りです。





偕楽園内の吐玉泉と日本庭園付近の紅葉をお楽しみください。もし紅葉と梅の花を一緒に見られるとしたら、盆と正月が一緒に来たようですね。
今年も12月8日(土)は好例の梅の剪定見学会が予定されています。今回の会場は猩々梅林になる予定です。


コメント (7)
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庭の草の実

2018年11月20日 | 庭の花たち

オオハンゲの実
オオハンゲの実が今ころなっていました。オオハンゲによく似て紫色を帯びるものをムラサキオオハンゲといいます。テンナンショウの場合色のついたものが普通にあって、色のつかないものは珍重されたりします。ところがオオハンゲではムラサキオオハンゲのほうがやや栽培しにくく、オオハンゲはいくらでも増える勢いです。


アカバナの実
シャクトリムシが立っているようです。この中から綿毛が出てきます。今年は庭のアカバナが激減しました。来年へつなげることができるか心配です。


イトラッキョウの実
長崎のマニアの方のものを友人からいただいたものです。これまでイトラッキョウの種蒔きをしたことは有りません。今シーズンはチャレンジしてみようと思います。


オオオナモミの実
オナモミとオオオナモミのちがいは、オオオナモミの実の天辺にある角状のものがクワガタムシのハサミのような形をしていることで区別できるそうです。


オクラです。
すぐに硬くなってしまい食べられなくなってしまいます。これは種を採取してみようと思います。


カモメヅルの実
カモメヅルはガガイモのなかまで、この実の皮が開いて綿毛が出てきます。カモメヅルにはけっこう種類がありますので品種名は迷います。来シーズンに花をじっくり見て考えます。


カラスウリの実
カラタチの木にからみついたカラスウリです。風で揺れるたびにカラスウリの実にカラタチのトゲが当たって傷跡になっています。


キイジョウロウホトトギスの実

ホトトギスの実
ホトトギスはあちこちに実生苗が出てきます。


キチジョウソウの実
キチジョウソウの花が咲くと吉事があるといわれます。このところ毎年花が咲いています。


シャクチリソバの実
薬用として導入されたものが、植物園から逸出したそうです。草丈は2m以上にもなり、他のものに寄りかかって繁茂します。味はおいしくないと聞いたことがあります。


ジャノヒゲの実
これからきれいな瑠璃色になります。


ショウジョウソウの実
ツバキの苗の鉢から出てきました。今年が初登場です。


ツルムラサキの実


ナガサキギボウシの実


ヌスビトハギの実
2個一組ですが、落ちるときは別々のようです。


ノシランの実
1月には瑠璃色に。


マユハケオモトの実
3月末頃ピンクの透き通った液果になります。蒔くとかわいい実生苗が。


ミツバベンケイソウの実
ミツバベンケイソウは実をならせて種で増えるのですが、この庭ではムカゴでも増えることが確認されました。


ムサシアブミの実
これから真っ赤になります。


ムラサキエノコログサの実
白馬のスキー場でこの穂を摘みました。


ヤブミョウガの実
のこりわずか。純白の花から緑白色の実へ、それから黒く熟すまでの色の変化が楽しみな実です。


ヤブランの実
真っ黒な実は竹鉄砲の弾に使いました。


ヤマノイモのムカゴ 実もなるはずですが、花はほとんど咲きませんでした。ムカゴご飯にできます。
このほかにも目立たない草の実がたくさんありますが、人知れず落ちて来春には芽を出します。

雑草の庭の主な木の実と草の実を記録しました。
コメント (2)
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