偕楽園の「虎の尾」が咲き始めました。今年は寅年で偕楽園でもいつもより注目されるのではないでしょうか。六名木のひとつで、本園には竹垣で囲った大きい木があります。古木というほどではないが凛とたっています。咲き出したのは御成門の左手(杉林側)の若木です。樹高1-2mの若木のほうが早く咲く傾向があって、数年前まではもう1本早咲きであったが、今年は大人の仲間入りをしたのかまだ咲く様子はありません。それでも大きな木よりは先に咲くと思われます。下の画像は同じ梅の木ですが昨年のものです。
虎の尾の名の由来についてはよくわかりません。しべの曲がり具合が虎の尾に似ているのかもしれませんし、旗弁を虎の尾に見立てたのかも、あるいは蕾のときの萼の模様か、枝ぶりを虎の尾に見立てたのかもしれません。
桜にも同じ虎の尾という名の桜があって、やはり名前の由来はいろいろあります。会津美里町の虎の尾桜の名前については「樹幹を虎が横たわる姿にたとえる説」と、「花は淡紅色の八重で、オシベの先端だけ花弁化したものから細長い花弁が突き出ている。そのさまを虎の尾に見立てて名づけられたのであるとする説」があります。また「大輪八重咲きの虎の尾は長く伸びた枝に花が密集して咲く様はまるで虎の尾のようだ」ということです。「花は白色で花梗短く枝に咲き縞模様が虎の尾の如く珍しい桜。」というのもあります。そして私がある農学博士からお聞きしたのは、「枝に小枝だ並んで出ている様子を虎の尾に見立てている」とのことでして、梅の木も同じ枝ぶりのものを虎の尾と言うとのことでした。
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