庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

5月なのに偕楽園の梅が咲いています

2018年05月16日 | 水戸の梅
 
偕楽園の梅が返り咲きです。14日にミスター偕楽園さんから電話をいただいたのですが、マナーモードにしたままで、深山探索の疲れもあって、着信に気づいたのが15日夕方になってしまいました。さっそくミスター偕楽園さんに教えてもらい、見てきました。


最近雑草は視力が衰えて、この花を見たときに、ちょっと赤っぽい梅の実がなっているようにみえたので、他を探していましたので、いくら探しても見つかりません。電話をするとミスター偕楽園さんがわざわざ出かけてきて教えてくださいました。

梅の花が咲く時期の花よりも花弁に厚みがあるようです。花の色も違いますが、確かに1輪咲いています。


花が咲いた梅の木のある場所は、東門から藤棚にゆく小道の十字路の右向こう側です。うえの画像で、左側にゴミ入れがあり、その反対側です。


それにしてもどうして咲いたのでしょうか。
梅が秋深くなって一番花を咲かせるのは、秋になって気温が日々下がってゆき、朝の最低気温が零度近くまで下がった時に、そのあとで上昇に転じて小春日和が続いたときです。
つまり低温にさらされたあとで気温が上がった時です。
確かに4月には寒い日はありました。4月8日気象台の最低気温の記録は2.7度です。異常なほど温かい春との印象ですが、5月に入っても6.7度を記録するなど意外とさむいひがあって、寒暖の差が非常に大きかったといえます。
もし、この低温だけが開花のきっかけになったとすると、花は1個だけではなくて、別の枝にも咲いてもよいのではないかと思いますが、この枝にしか咲いていません。もう一度咲いている枝の様子を見てみます。


枝に葉があまりついていないところに咲いています。まわりの枝は葉が茂っているのに、花の咲いた枝はほとんど裸です。

実は今年の梅林で、このような葉がつかないで、枯れてしまった枝が目立つ梅の木があります。


上の二つは江南所無です。江南所無が一番枯れ枝が目立ちますが、このほかに黒田などアンズ系の梅の木に枯れてしまった枝を確認できます。
ところが、中には輪違いなどにも枯れ枝があるものがあります。アンズ系といえば幹のねじれ方向が右手親指方向です。(野梅系は左手親指方向)。それで枝が枯れた輪違いはと確認するとアンズ系と同じ右手親指方向でした。このねじれ方向が広い意味でアンズ系のなにがしかの特性を持っているのかなと思いました。
 所でこれらのアンズ系の枝は枯れてしまっていましたので、花は咲いていません。
花の咲いていた梅の木はねじれはなさそうですから、アンズ系の特性があるかどうかはわかりませんが、枝が枯れずに少しの葉をつけてかろうじて生きている状態かと思います。

「かろうじて生きている」ことで、思い出すのはミツバベンケイソウの無性芽の発生です。
2017年1月6日付のブログ『ミツバベンケイソウの無性芽(むかご)を確認に奥久慈へ』で書いたようにミツバベンケイソウは低温障害で枯れそうになっても生き残っているときに無性芽を発生させるが、他の条件でも枯れそうになってもかろうじて生きているときにも無性芽を発生させて、子孫を残そうとします。

同じことを梅に当てはめてみるると、低温以外の何らかの条件で、枯れそうになってもかろうじて生きているときにも花を咲かせて子孫を残そうとするのではないか。これが雑草の考えた季節外れの花を咲かせる条件です。無知蒙昧の考えだすことです。

所で、今朝またまたミスター偕楽園さんから電話をいただき、もう1本の梅の木にも花が咲いているとの情報です。早速確認に行き、どのような条件下で咲いているのかを確認するのが楽しみです。

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