栃木県と群馬県の県境の深山に探索に行ってきました。上の写真は登ってきた谷川を見下ろしています。標高は約1100mです。
新道の急峻なのり面を10m近く登ってアブラナ科の花を確認しました。
外来種なのでしょうか。名前はわかりません。
ゴヨウツツジとヤマツツジが盛りを過ぎてはいましたが花が残っていました。ミツバツツジも。急峻な山肌に新道ができて、大きなのり面があるので、のり面のふちは日当たりもよくなり、これらのツツジが元気になって見事な花が咲くことが期待できます。
マルバアオダモも咲いていました。
絶壁を切り開いた場所では、容易に近づくことができなかったであろう垂直の岩肌を間近に見ることができました。
岩肌にはイワタケがたくさんついていました。
手を伸ばせば採取することもできるのですが、この山には原発事故の放射能が多いので、山菜等は食べないよう注意書きがありますので残念ながらただ見るだけです。
尾根に行くとフモトスミレが。ふもとになくて山頂にあってもフモトスミレとは。
鳥の巣かと思ったら、枝が異常に出たミツバツツジです。嫌な予感がしました。
数年前にこの地点から直線で5km以内の場所で、ミツマタの異常な枝を見ています。
2016年4月7日のブログ『深山探索 ミツマタの異常 花穂に花ではなく枝が咲く。ミツマタではなく四つ股も多数』に詳しくかいてあります。
今度はミツバツツジの異常です。
枝の異常発生が始まったのを2011年とするとちょうどです。
異常1 2011
棒切れで示しているところを2011年として、順次年数を数えてゆきます。
異常2 2012
異常3 2013
異常4 2014
異常5 2015
異常6 2016
異常7 2017
異常8 2018 今年の新枝と葉
2011年の時はわきに出ていた小さな枝。その小さな枝の頂点に強烈な放射性物質が付着して多数の枝が出てきたと考えられます。また放射性物質は一様にどの枝にも付着したのであれば、すべての枝に異常がみられるはずであるが、異常は一部の枝にだけ発生している。微細な煙か埃のようなものではなく、粒粒のような物質が付着したのではないか。実に恐ろしいことである。
ホオノキ
目に見えない放射能。山は何事もないかのように緑に覆われているが、果たして安心して山菜を食べられるようになる時はいつ来るのであろうか。半減期30年なら、100年後でも安心とはいえない。
放射能の影響かもしれないのでしょうか。今の時期では疑いもですね。
朴の木の蕾、大きくて綺麗です。
この山はまだまだ回復するには長い年月がかかるでしょうか。