
聞きなれない花の名前と花弁の色の濃さにひかれて、一昨年の千波湖畔の植木市で求めたものです。昨年は花がつかなかったので、栽培が難しいかと思って諦めていたのに、今年はいつの間にか蕾がついていたのでした。


ネットでその素性を調べたところ 北米東海岸側に自生している Trillium sessile と思われるに至りました。

この紫花姫エンレイソウの第一の特徴は、花柄がなくて葉の上に直接花がつくことです。学名の sessileは座り込むことを意味していて、花に柄の無い状態を意味していることがわかりました。葉の上に花が座り込んでいるごとく、葉に花がくっついています。エンレイソウの中で花柄が無いのはおそらくこれだけと思います。
3月15日追記
同じく花柄の無いエンレイソウにTrillium cuneatum というのがあることがわかりました。写真を見た限りではTrillium sessile と全く同じようですが、かなり大型のようです。他にもこのような花柄の無い種があることがわかりました。ーー
花柄が無いエンレイソウは初めての出会いでした。エンレイソウにはほとんどが花柄があって、葉の上に花が立っている、つまり葉と花が離れています。

紫花姫エンレイソウ Trillium sessile は米国では toadshade(ヒキガエル)と言われているようです。
これは想像ですが、葉の模様からこういわれるのかなと推定しました。何かヒキガエルの模様はこんなのだったですね。しかも北米にはアメリカミドリヒキガエルというのもいるようです。ネットで検索してみてください。

日本の標準和名のエンレイソウは花弁が無くて、萼のみ3枚です。そして萼の色は、この紫花エンレイソウの花弁の色のようです。なお在来種でもシロバナエンレイソウやオオバナエンレイソウなどは萼と花弁の両方があります。
続いて花弁が開くことを期待したいところですが、どうも花弁は開かずじまいのようです。庭では蕾の先端部が少し割れてきたようなので、花弁がこれからどの程度開くかに注目です。
ありがとうございます(^^)♪。
紫花姫エンレイソウの素性がようやくわかってきた雑草です。この花を植木市で譲って下さった私の梅の師匠夫人の形見のひとつになってしまいました。