マチンガのノート

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「ドグマ人類学総説―西洋のドグマ的諸問題」 ピエール・ルジャンドル

2013-05-26 22:17:07 | 日記
さっと読んだだけなのだが、
西洋での大きな発明品には、その法制度があり、
12世紀頃から、神学と法学が分かれていったそうだ。

確かに、所有権などが確立しないと、資金を集めて
香辛料を買い付けに行こうと計画しても、
王族、教会などから、横取りされそうなら、
実行することが減りそうだ。

イスラム世界では、宗教、法、生活が分かれていないから、
数学、天文学などで進んでいた時期もあったのだが、
社会が発展しない要因として、働いたのだろうか?

ちなみに、日本に西洋の法体系が
取り入れられるときに、
ヨーロッパの言語では、仏語では、

droit:法規範ー権利
 
loi:掟、一般的な法

が有るのだが、両方とも、「法」という
訳語に当てはめたそうだ。

その様な事が、日本の、「空気を読んで」恣意的に法を
運用する、本音と建て前、権利意識の低さなど
「ブラック企業」の元につながるのではないだろうか?