認知行動療法において治療者自身がいくつかのエビデンスとして捉えているところに
絞って関り、そこを改善することに注意を向け関わると、
治療者側のそれ以外に関する前提としている判断について、治療者自身が考えなくなり、
治療者が無自覚に自分の良否の判断に患者を従わせようとして、
患者側の主体性、自律性を損ない、悪化させることが多いのではないだろうか。
ある程度基礎がしっかりした患者なら影響されにくいだろうが、
治療者が想定していないような成育歴から来る深いところの
脆さや不安定さがある場合は、治療者の無自覚な関わりが悪影響を施しそうである。
以前、トリイ・ヘイデンの著作が話題となっていたころでも、
そのようなことはあくまで病んだアメリカの事として捉えられ、
日本国内の貧困や虐待問題もほとんど注目されていなかった。
「凍りついた瞳」(ささやななえ著)やそれに続く杉山登志郎氏の
著作により、日本国内にも貧困や虐待があり、その影響も大きい事が
少しづつ認知されるようになったが、
現在でも心理センターなどで不登校や引きこもりなどに主に取り組むところでは、
貧困や虐待の影響は見過ごされることが多いのではないだろうか。
絞って関り、そこを改善することに注意を向け関わると、
治療者側のそれ以外に関する前提としている判断について、治療者自身が考えなくなり、
治療者が無自覚に自分の良否の判断に患者を従わせようとして、
患者側の主体性、自律性を損ない、悪化させることが多いのではないだろうか。
ある程度基礎がしっかりした患者なら影響されにくいだろうが、
治療者が想定していないような成育歴から来る深いところの
脆さや不安定さがある場合は、治療者の無自覚な関わりが悪影響を施しそうである。
以前、トリイ・ヘイデンの著作が話題となっていたころでも、
そのようなことはあくまで病んだアメリカの事として捉えられ、
日本国内の貧困や虐待問題もほとんど注目されていなかった。
「凍りついた瞳」(ささやななえ著)やそれに続く杉山登志郎氏の
著作により、日本国内にも貧困や虐待があり、その影響も大きい事が
少しづつ認知されるようになったが、
現在でも心理センターなどで不登校や引きこもりなどに主に取り組むところでは、
貧困や虐待の影響は見過ごされることが多いのではないだろうか。