マチンガのノート

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システム現象学―オートポイエーシスの第四領域 河本英夫 2

2018-06-26 20:17:03 | 日記
マウスに人間なら片麻痺に相当する脳へのダメージをあたえて離すと、
そのまま四つ足で走り出すのだが、人間なら片方が動かない、
空間認識もないなどになるのは、人間は内的な動きの感覚や重さの感覚、
触覚などと、視覚などの明確な感覚を合わせ、さらには言語とも
合わせて認識、行動するので、動物ならその動物なりの本来の動きしか
できないが、人間はほかの生き物の真似など、様々な動きができる様に
なっているのだろうとのこと。
人間は脳が大きいために、早産のような未熟な状態で産まれてくるので
生後一年位は周囲の世話が必要ということが言われるが、
一年したら動物のように一人で動けるというのとは違い、
周囲の真似をする、自他の分化が始まる、言葉の世界に入り始めるなど、
他の動物とは違ったコースを辿っているのではないだろうか、
ということだろう。