本書では、主体の生成のための欲動と情動のカップリングの必要性や
それに関わる言葉と前者2つののカップリングの必要も考察されているが、
欲動や情動のカップリングや、その2つと結びついた言葉の発達は、様々な周囲の人との関係や、
それに関わる場所や時間との関係も深い。
時系列にそって、それらが結びついて主体が生成してくのだろうが、
関わる要因が多いので、これからの臨床家にとっては大変そうなテーマである。
これからの臨床は現在よりも動的になっていきそうである。
発達障害のひとは様々な境界が未成立とされているが、動的に境界を生成していく関りが
これからは必要とされるのだろう。
そのように考えると発達障害専門の治療施設が必要とされそうある。