著者の取材した香港のタンザニアの人たちは、アジアにいる同じタンザニア人でも信用はしないが、
何かあればその都度出来る範囲で分け与えるという形で支援する、見返りは求めないという所が、
先進国の利用者を評価するネットのサービスとは違うとの事だった。
著者も調査研究のためにタンザニアに居たときに、日本人という事で周囲からあまりに頻繁に
金銭的支援を求められるので、持っているお金をすべて見せて、それぞれ必要な額を持っていくように言って、
お金が無くなった後は、何か必要なものがあると、その人達に言って支援してもらっていた
ことがあったとのこと。
アフリカ諸国では、長期間に亘り努力を積み上げて何かを獲得するという社会であったことが
無かったところが多そうなので、そのようにその都度自分にその時出来る範囲で
分け与え助けるというシェアの仕方が多いのだろう。