マチンガのノート

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団塊の世代の若者に関する認識の偏りについて 2

2024-06-08 08:01:16 | 日記

つまり、親を代替する社会的な機能が今より在ったので、それで何とかなる場合が今より多かったのだと思います。

それぞれの距離が昔より広がった分、行政などの機能を増やす必要があるのでしょう。

あるていど恵まれて育つと、子どもの教育や社会化は、当然のように家族が行なうので、

そうではない家庭のことを知ったり想像することが難しいのでしょう。

 


団塊の世代の若者に関する認識の偏りについて

2024-06-08 00:03:27 | 日記

団塊の世代の人達は、何かと当時は皆貧しかったが、お互いに助け合っていて、今より平和で、非常識だったり

理解不能な若者は少なかった等と言いますが、当時は長屋や文化住宅が多かった分、親から虐待されていたり、

育児放棄されている子供がいても、人との距離が近かったので、近所の人がその様な子供に自分の家で食事をさせたり、

見ず知らずの他人の子供にも注意していたので、社会的な振る舞い方を身に着けずに育つ子供が少なかったからでしょう。

さらに社会が豊かになっていった分、メディアが受験などを取り上げる事が増えたので、それどころではない

生育歴の若者を取り上げることが減っていき、様々な問題行動をする若者の背景について、社会的に無視されるようになり、

問題行動の原因が本人の素因の問題とされるようになっていったのでしょう。

さらに昔の困難な生育歴の若者は、暴力団などが受け皿になり、そこで礼儀や振る舞い方を

教わっていたので、非常識な若者も少なかったのでしょう。

また、恵まれない生育歴の若者はアウトローを扱う本や雑誌に取り上げられるのみで、

一般的な人の人の関心を引くことが少なかったため、自分たちと違う世界の人間と見なされ、

社会的関心を持たれることが少なかったので、医療や福祉の対象と見なされることも少なく、

社会や行政の支援の対象となることも少ないということに繋がっていたのでしょう。

また、マンションや公営住宅が増えていき、周囲との交流が減った結果、

恵まれない生育歴の若者が、さまざまな社会的スキルを獲得する機会が減ったので、

常識がなかったり、普通のひとには理解不能な若者が増えて来たという点は大きいと思います。