ブランケンブルクの「自明性の喪失 分裂病の現象学」で取り上げられているような、
今ならば発達障害と見なされるような患者さんを語りを基に書かれているものだが、
著者の言うところの「運命共感的態度」という、相手を変えようとするよりも、相手の状態を受け入れるあり方で
患者さんに関わることで、相手が自らの不自然さや不全感を語る事につながるとのことだが、
発達障害の臨床においても、相手を変えようとするよりも相手のあり方を共感的に受け止めることが、
結果的に患者さんが自らの状態を自覚し、変化する方向に向かいそうである。
「運命共感的態度」で接することは、SSTなどの相手の出来ることを増やそうとするアプローチよりも、
深いところでの変化につながりそうである。
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