デジスコ撮影実習日誌

デジスコとデジカメで野鳥や草花を撮影するのが楽しくて実習に励んでいます。 最近では電子工作にはまっています。

実習生式スチームエンジン3号を完成させました

2011年04月14日 21時14分15秒 | 工作実習
2011/4/14 (木曜日) 晴れ


昨日組立てが終わって一応動くようになった実習生式スチームエンジン3号は
ちょっと具合の悪いところがあった。
左右の2気筒で動いているのに後から作った左側のエンジンが力不足なのだ。
実はこの左側エンジン用のピストンには以前2号の大きなピストンを作ったときに
削り過ぎて失敗したピストンを小さく削り直して使ったから偏心していて、
隙間が大きくて蒸気の漏れが大きいのだ。
一日も早く動かしてみたくて、この辺を承知しながら工作を進めていたが、
やっぱり気になって、作り直した。
今日は治具を工夫して慎重に作業して完璧なピストンを作ってみた。


↓  手作業でヤスリでゴリゴリ削って作るピストンはなかなかうまくできない。
    ほとんどが偏心していたり、歪んでいたり、傾斜していたりする。



今までいくつもピストンを作ったので大体のコツは掴んだつもりでいる。
そしてその中でも問題なのは偏心と傾きだ。
これはシリンダーの中での動きがスムーズに行かないのでどうしても小さく削って
しまう。 そうするとスカスカで使い物にならなくなってしまう。

今までは偏心を避けるためにセンターポンチの跡を残すために穴あけは最終工程に
入ってから(ボール盤ロクロに咥える直前に)行っていた。
そしてボール盤ロクロに咥えてヤスリで削って丸く仕上げていたのだ。
このときはピストンはロクロ用の心棒に取り付けている。
やがて規定の大きさに仕上げたピストンをロクロ用心棒から取り外して、
本番用のピストン棒に取り付けてシリンダーに収めると言うわけだ。

このピストンを取り外したり、取り付けたりが偏心や傾きを生じてしまうのだ。
だから今日は治具を工夫して、最初からピストン棒に取り付けたまま工作する
方法を実行してみた。



↓  ピストン棒が取り付けてあるので丸く削るための円を描くコンパスは使えない。
    そこでこんな治具を使って真円を描いた。  



↓  その描かれた円を案内にしてヤスリで削っていく。 ピストン棒は傾きがないように取り付けてある。



↓  ピストンの円周に墨(マジックインキ)を塗り、治具にセットして偏心をチェックする。
    墨に傷が描かれたところは膨らんでいるのでヤスリで削っていく。



↓  こんなことを何度も何度も繰り返してまん丸に仕上げていく。 全円周に一様に傷が描かれれば
    ほぼまん丸と言うわけだ。  



↓  ほぼまん丸に仕上げたらボール盤に加えて回転させ(ボール盤ロクロ)ヤスリで削っていく。
    何度も何度もシリンダーに当てて削り過ぎないように細心の注意が必要だ。



↓  途中で何度も偏心していないかをチェックする。 虫眼鏡も使う必要がある。



↓  これで完璧なピストンが出来上がった。  蒸気漏れも少なくなったはずだ。



↓  昨日より大分力が出るようになった。
    小さな機関車をモッタリ、モッタリ・・と走らせるぐらいはできるだろう・・・と思う。



↓  この痛々しい手をみてください・・・ アカギレが痛くて「バンソウコウ」を貼って作業です。



ネジをつまんだり、無理やり回したり、サンドペーパーを掛けて仕上げたり、
右手の親指は酷使するので爪との境には深いアカギレができてしまい、なかなか直らない。
何かにぶつかったりすると涙が出そうなほど痛い。
バンドエイドなんか貼ったってすぐ取れてしまい、役に立たない。
こんな話をしたら友人が「バンソウコウを貼るといいよ」と教えてくれた。
それ以来、バンソウコウのお世話になっている。
ただ、親指にバンソウコウを貼ると細かい仕事がしにくくなるのが困る。
だからなるべく、爪との境(アカギレ患部)にだけ貼るようにしている。

普段の生活でも右手親指のアカギレは不便なものだ。
モノに触れると痛くてシャツのボタンも締められないほどだ。
痛いよー、痛いよーと騒いでいると・・・

「工作してるときは痛くないのにねぇ・・・・」

お代官さまからはにべも無い返事が・・・・ あぁ、甘えた自分がバカだった。

さぁ、明日からは機関車に乗せるボイラーの工作を始めよう。





 










コメント
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